小六禮次郎さんの『青春ド真中! ミュージックファイル』『「ゆうひが丘の総理大臣」ミュージック・ファイル』(いずれもVap)を再購入しました。同名のドラマのBGMとして使われた曲が収録されています。Amazonでは、「青春ドラマの曲を書かせたら小六禮次郎の右に出る作曲家はいない」とまで褒めちぎるレビューもありますが、私はそれを決して大げさなものとは思いません。
一昨日書いた『斉藤とも子、『ゆうひが丘の総理大臣』の秀才は復学して修士へ』は、私にしてはめずらしく240以上の『いいね!』をいただきました。
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斉藤とも子、『ゆうひが丘の総理大臣』の秀才は復学して修士へ
TwitterやFacebookで拡散していただいたことが大きかったと思います。
もちろんそれは、斉藤とも子さんに対する関心が高かったからだと思いますが、彼女がブレイクしたのは青春ドラマの優等生役であり、そもそも、今までも青春ドラマの話はアクセス数がグーッと伸びるのです。
私が、ここでブログをはじめて8年たちましたが、その経験で、安定した数字をとれる話題っていうのをいくつか実感していまして、そのひとつが『中村雅俊の青春ドラマ』なんです、実は。
Facebookの昭和グループの投稿を見ていても、『中村雅俊の青春ドラマ』はもう何度出てきたかわからないですね。
私は、『中村雅俊の青春ドラマ』は自分の世代なのでよくわかるのですが、それだけ今も熱心に語り継がれているというのは、たぶん私より年上の人も年下の人も、『中村雅俊の青春ドラマ』が好きなのでしょう。
その魅力がどこにあるか、というのはそれだけで1冊の本ができますが、さしあたって、今日簡単にご紹介したいのが音楽です。
みなさんは、
好きな映画やドラマのサウンドトラックを買い求めたり、その作曲家に興味を持ったりしたことはありますか。
中村雅俊の青春学園ドラマは全部で3作ありますが、そのうち制作会社が同じである冒頭の2作は、どちらも小六禮次郎さんが作られています。
最近では、倍賞千恵子さんとご夫婦のコンサートが話題になる方です。
時代が変わり軍歌調から切ないものへ
1960年代中盤の夏木陽介や竜雷太が出ていた頃の青春学園ドラマの音楽といえば、岩谷時子作詞、
いずみたく作曲でした。
これはこれで、今も口ずさめる大変素晴らしい歌だと思いますが、印象としては全体的に男性っぽい、中には明らかに軍歌調のものすらありました。
これは、「熱血」とか「根性」をモチーフにして、殴りあって海を走ると難問解決とか、そういうわかりやすいドラマの作り方だったからだと思います。
しかし、中村雅俊が主演の『青春ド真ん中!』や『ゆうひが丘の総理大臣』の頃は1970年代後半。
もうそろそろ体罰が難しくなってきた頃で、ガリ版教師も姿を消し、リアル教育現場は内申書で生徒を締め付ける暗い世界になっていましたから、もはや熱血教師の大活躍という単純なドラマは作りにくくなっていました。
そこで、学園ドラマでありながら、別れた親子の情とか、生徒の複雑な家庭環境とか、よりナーバスなテーマを扱ったため、小六禮次郎の曲は、カラオケにしたら動画の主人公は女性にできるような繊細な曲調ばかりで、静かに心に染み入ってくるような、聴いているとなぜか目頭まで熱くなってしまうようなものばかりが揃いました。
音楽はブログに載録できないのが残念ですが、Amazonでは試聴できるようになっています。
とくに
【青春ド真中! ミュージックファイル】
ある夏の日に
雲にうつる笑顔
さまよう青春
せつなさ持て余す午後
悩み多き昭治
【「ゆうひが丘の総理大臣」ミュージック・ファイル 】
昼下がりの憧憬
蒼い決心
このへんの曲はばらしいですね。
私もすっかりマニアで、このBGMは第何回のどのシーンに使われたか、ということまでほぼ覚えています。
一旦購入したものを、8年前に焼失してしまったのですが、このたびまた入手しました。
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高校生の気分満点になれる
Amazonのレビューから引用します。
>あんな高校に行ってみたいと思いながら、テレビを見ていた頃を思い出します。のんびりした時に聴いています。良い買い物をしました。
>当時がよみがえり、学校生活を思い出しました。ほとんど記憶にあるメロディーばかりで秀逸でした。
>懐かしく聴いています。だいぶ聴きこんでますが飽きないです。 音楽としてすばらしいのだと思います
>青春ドラマの曲を書かせたら小六禮次郎の右に出る作曲家はいないと思う/特に ゆうひが丘の総理大臣 青春ド真ん中 の2枚は是非とも揃えたい/この2枚のCDであなたは今日から高校生の気分満点になれること間違いなし
ジャケットに映る女子高生も、当時を再現したスカートの丈です。
ドラマを懐かしいと思われる方には、ぜひおすすめしたいですね。
青春ド真中! ミュージックファイル - TVサントラ
「ゆうひが丘の総理大臣」ミュージック・ファイル - TVサントラ
繊細な感じがしますね。
by 犬眉母 (2019-03-16 02:33)
小六禮次郎は「青春ドラマの曲を書かせたら右に出る者なし」の声・・・わたしが子どもの頃初めて親に勝ってもらったレコードがサントラだったと記憶しております。LPではなくシングル盤のサントラをいろいろ買ってもらった覚えがありますが、例によって「一番最初」となるとはっきりしません。買った順番などは別として、買ってもらったサントラとしては洋画の『カッコーの巣の上で』や『タワーリング・インフェルノ』『ジョーズ』など。邦画では確か『犬神家の一族』ももってました。テレビものとしては『タイガーマスク』。中村雅俊のドラマサントラも確か持っていたし、よく自分でも歌っていたのですが、タイトルをはっきり覚えていないのです。そう言えばわたしは子どもの頃から一人歌うのが好きで歌謡曲などよく歌ってましたが、なぜか歌謡曲のレコードを買ってもらったことはなかったです。テレビで聴いて、そして芸能本の付録などの歌本で覚え、歌ってましたね。
夏木陽介や竜雷太の青春物は記憶にないのですが、中村雅俊出演作はよく観ておりました。そして今でもよく語られるというのはとてもよく分かります。「青春物」らしさと言いますか、日本のテレビドラマでは中村雅俊物につきると思いますね。その後、なかなかどの俳優がやっても匹敵する雰囲気は出せず、80年代、90年代となっていくにつれて、「青春」という言葉自体が使われることが少なくなってきました。同時に、「人生」という言葉も使われなくなってきました。いろいろ理由はあるのだと思いますし、「人生」という言葉に含まれていた説教臭さなども理由の一つだったのでしょうが、「ものごとと真正面から対峙しなくなった」というのも大きいのではと思っております。
>高齢者は、何かがきっかけになってガクッと衰えるので
今夜の記事にも書いておりますが、昨日はかなり持ち直しておりまして、夕食時に面会していたのですが、出された食事もすべて食べることができておりました。今後はどのような治療方針を言ってくるのか、特に入院の時点では、カテーテルをやることは決まっているような雰囲気だったのですが、もう15年以上前にカテーテルをやったことがあり、その結果、特に治療の必要なしということになってのですが、半年ぐらい酷い体調になったのです。だから今回「カテーテルを」と言われた場合にどうするか・・・ここはわたしとしてはいろいろ思案しているところです。
・・・
少し以前にいただいたコメントに関してですが。
>「ほしのもと」とか、どんな芸能生活を送ってきたのかなど
その点がわたしに大いに欠けていた部分でして、いっぷく様のお記事やコメントで多くのことを学ばせていただいております。前にも書かせていただいたかと思いますが、いわば作品至上主義の傾向が強過ぎたとのがつい数年前までのわたしでして、本当にいっぷく様のおかげでそうした至らなかった部分は大きく変わってきております。もちろんまだまだ至らないのですが(笑)、数年前とは意識がまったく違っているのは間違いありません。どのくらい感謝をさせていただいても足りないくらいです。
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-03-16 03:39)
テーマミュージックを聞くだけで、名シーンが浮かんできますね。
by ヤマカゼ (2019-03-16 07:04)
BGMを覚えてる位だと立派なマニア(笑)
by pn (2019-03-16 07:19)
私は、わかりやすい熱血ドラマの60年代世代
その後あまりテレビを見ませんでしたが
たまに見たとき、
同じ枠で中村雅俊が先生役をしているのを見て
違和感を感じたのを覚えています。
当時代でドラマも音楽も変わっていくものなのですね。
by そらへい (2019-03-16 10:07)
『ゆうひが丘の総理大臣』も『あさひが丘の大統領』も、残念ながら見ていません。『われら青春』と『俺たちの旅』は見てたのになぁ。
小六豊二郎さんの名前は、NHKの朝ドラよ大河ドラマでよく見かけますね。
by なかちゃん (2019-03-16 19:22)
青春にピッタリな曲、聴いただけで情景が出てくるものもありそうですね。
by ナベちはる (2019-03-17 00:53)