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有名人の発達障害や高次脳機能障害告白は不幸自慢か社会進歩か [発達障害]

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最近は、難病、または発達障害や高次脳機能障害といった可視化しにくい障碍も、有名人から告白されるケースが増えてきました。なんでも「レア」なものは売り物にする芸能界では、一部に「不幸商法」との批判もありますが、どう思われますか。



タレントの「難病」(告白)は意外に多かった、という記事が話題です。

医学が進歩してる現代でも、いえ、医学が進歩したからこそのことかもしれません。

記事では、坂口憲二と堀ちえみの特発性大腿骨頭壊死症、今井翼や鳥越俊太郎のメニエール病、大原麗子や安岡力也のギラン・バレー症候群、徳永英明のもやもや病、菊池桃子のシェーグレン症候群、山田まりやのクローン病などを紹介。

世界には希少・難治性疾患の種類は6000種を超えるとしています。







それに対するWeb掲示板のスレッドはこちら

【芸能】エッ、こんなに!タレントの「難病」は意外に多かった
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1546854662/-100

まあ、最近では、「レア」や「オンリーワン」へのニーズから、病気や貧乏やいじめられっ子といった「ひどい人生」の告白が“商売道具”になっている傾向もあり、

>ただの難病商法だろ

>数え切れないほど病気なんてあるやろ 人間誰しも無意識に何かしら病を抱えてる可能性が高い

といった、懐疑的な見方もあります。

ただまあ、なってみないとわからないことや、周囲が悪気がなくても誤解や偏見に陥ってしまうこともありますから、難病を打ち明けることを否定はしなくてもいいのではと思いますが、このへんはどうなんでしょう。

障碍の告白について経験談から語ると……


最近は難病だけでなく、障碍、とりわけ発達障害について告白するタレントもいます。

私の場合は、7年半前に火災を経験し、妻子が大変な傷害を負いました。

すでにその当時、So-netブログは開いていましたが、まるまる4ヶ月お休みせざるを得ませんでした。

ただ、復帰しても、その直後は、事故のことは触れませんでした。

私は、闘病記の類について、自分が伝える側になるのは実は苦手なんです。

「不幸自慢」ととられたくないし、「こうやってよくなりました」と得意げに語って、もしまた悪くなったら、自分がバツが悪いだけでなく、それを励みにしている人たちを、がっかりさせてしまうかもしれないからです。

世の中ってむずかしくて、嫉妬されるのは成功者だけではなく、レアな不幸告白も悪くとられる場合があります。

本人はそれどころじゃないのに……。

ただ、その後も、火災や障碍者のニュースが話題になると、あまりにも無知・無理解なネットの書き込みが続くため、これは「そうじゃないよ」ということを書かなけばならないのかなと思い、ポツッポツッと断片的に体験や意見を書き始めました。

すると、検索エンジン経由で来られた、おそらく同じようなお子さんを介護されているであろう親御さんが、記事のコメント欄や、メール、メッセージなどで、「もっと書いてほしい」と要請されるので、そういうことならと、闘“障”記を具体的に書くことにしたのです。

どんな病気より、どんな障碍よりも、脳障害ほど悲惨なものはないはずなのに、高次脳機能障害や遷延性意識障害についての情報が少ないことを実感していたので、自分の情報が役立つのなら、という思いがありました。

もうひとつは、障碍者でない人々に対して、可視化しにくい障碍というのはどういうものかということをわかっていただくことと、人間誰でもいつどうなるかわからない、中途障害は誰でもなり得るのだ、ということを知っていただきたくて、なるべく採り上げてきました。

まあ残念なから、障碍者は特別な人だ、その話題にはかかわりたくない、とする偏見や無関心を打ち破ることは私の力不足もあり、十分には、というより全くといっていいほどできていませんが。

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貧病争の捉え方が変わったか


貧病争という言葉はご存知ですか。

どことはいいませんが、以前は貧乏・病気・争い(兄弟や嫁姑など)に悩む人は、新興宗教の格好のカモだったのです。

悩ましいことでありながら、なかなか他人様に言えない、もしくは理解されにくいことだったから、“話を聞いてくれる”新興宗教の「優しさ」に、ころっと騙されてしまうわけです。

ですから、たとえ有名人に「不幸商法」の意図があったとしても、貧病争をオープンにできる時代にしてくれるというのは、あながち悪いことではないと私は思うのです。

ただ、告白の中には、正しくない、もしくは、はっきりいってしまうと大したことのない「貧病争」もないとはいえませんし、その報じ方に大いに不満がある場合も少なくありません。

それはそれでまた、批判や、別の意見を述べていくことも必要かな、とおもっています。

みなさんは、テレビ番組で「貧病争」が語られることをどう受け止めておられますか。

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末尾ルコ(アルベール)

有名人の発達障害や高次脳機能障害告白は不幸自慢か社会進歩か・・・これは難しい問題ですが、「誰が何をどんな形で告白したか」というケースバイケースで考えています。
そう言えば、「タレント」という立場の人たちは、一般人の中からある程度以上高い競争率を勝ち抜いて(必ずしもクオリティによる競争ではないにしても)「タレント」になっているわけですから、人数的には少数派のはずなのですが、その割には難病、あるいは重篤な病気に罹る人が多いという印象は以前から持っています。もちろん統計学的にとか、そうしたデータは見たことありませんので、印象に過ぎませんが、案外若いタレントでも難病や重篤な病を発表したり、「実はそうだった」とかいう人が多いような気がします。ちょっと不思議ですね。ちなみに母は若い頃にメニエール病で苦しんでおりましたが、中年以降はまったく発症しなくなりました。あと、甥の一人が大学くらいの頃でしたか、クローン病でかなり激しい症状だったようですが、その後は普通に就職して仕事しております。
有名人で言えば、まだ31歳の高橋メアリージュンという女優が、潰瘍性大腸炎、そして子宮頸がんを告白していますが、本当に過酷な人生を送っているなと驚いたものです。
タレントの告白なのですが、わたしは、(ああ、この人もそんな苦しい人生を頑張っているんだ)と、人間としての共感を持つ場合が多いです。半面、闘病などを一切公表しないという美意識も尊敬します。あまり好きではないのは、何かの大きな病気に罹り、それはもちろん大変でしょうが、しかしあたかもその病気の専門家のように振る舞うタレントです。もちろん当該の病気を十分研究している人ならさほど問題はありませんが、どう見ても知識が不足しているのに、まるで「自分の経験」が「その病気のすべて」であるように語る人もおりまして、そんな人たちに対しては常に(そうじゃないのにな)と感じております。

>なるべく採り上げてきました。

いっぷく様がお書きくださっている内容はもう別格だと、常々敬服しております。大切なご家族のことでありながら、客観性や明晰性、そして日常のデリケートなエピソードも分かりやすくバランスよく加えておられます。その中からご家族に対する愛情や想いも深く感じさせていただいております。きっと多くの方々が力を与えられていることと思います。

>その報じ方に大いに不満がある場合も少なくありません。

基本的に「ネタ化」してしまうとダメですね。これまでも大きな病気を告白した人で、残念ながらその人は亡くなってしまいましたが、今でも(あの報道、あのやり方がダメだろう)というケースが少なからずあります。そそて番組として視聴者に、「さあ、泣いてください」という姿勢のモノは個人的には受け付けません。

初詣のお話、また深く考えるきっかけを与えていただきました。縁起とか運とかに囚われ過ぎると人間の心も行動も自由を失いますね。わたしの家庭に初詣の習慣がなかったのは、まず祖父母がプロテスタントだったから、日本の伝統行事にさほど興味がなかったこと。祖父母の死後は、父が出不精だったことなどの理由が挙げられます。思い起こせば、正月以外の伝統行事も、例えば節分とかはやらなくはなかったですが、あくまでレクリエーション感覚で、そこに何らかの意味、つまり厄除けなどの意味はまず込められてなかったです。その意味では、精神的にはかなり自由だったのかもしれません。幼い頃は時に祖父母にプロテスタントの日曜教会などに同伴させられましたが、無理矢理感はさほどなかったです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-01-08 03:26) 

ヤマカゼ

難治性疾患の種類は6000種もあるとは驚きですね。
カゼこじらせただけでもつらく感じるのに、いかに大変かみにつまされますね。
by ヤマカゼ (2019-01-08 06:19) 

pn

稀な難病を発表するのは良いと思うけど発達障害を発表する人って何と無く下火の芸能人ばっかのような気もする(^_^;)
by pn (2019-01-08 06:24) 

Take-Zee

おはようございます!
昨日の八幡宮の記事ですが・・
本来ならお参り無料が300円、そして200円値上げ
ですした。 末寺とは言いながら檀家です。
 さて、私は横須賀ですから鎌倉の方が近くなり
ます。 運賃は鎌倉も北鎌倉も同じです。
 いっぷくさんには1駅遠くなりますね。
 コメントありがとうございました。

by Take-Zee (2019-01-08 06:53) 

Rinko

いっぷくさんのブログで高次脳機能障害や遷延性意識障害について知る事ができました。そうでなければなかなか日常の中で情報を得られる分野ではないので、感謝しています!
by Rinko (2019-01-08 08:06) 

チナリ

おはようございます。

「貧病争」に関してですが、自身の経験を話しているだけですし、笑って話せるのであれば、どうやって克服したのか?など、同じ立場の方からするとためになることがあるのではないかと思います。

私自身もブログで自分の病気のことなどを書いているので、「貧病争」のことをネタにして笑いを取るなら批判されても仕方がないと思いますが、番組で話すだけならば批判する側に問題があるように思えます。

>>数え切れないほど病気なんてあるやろ 人間誰しも無意識に何かしら病を抱えてる可能性が高い

今回のいっぷくさんの記事では、上記の意見が何かオカシイと感じました。

確かに、数えきれないほど病気はあると思いますが、知らない病気は知っておくべきではと思いますけれど・・・。

実際に自分や家族が難病にかかってしまった場合、批判している人たちは「隠し通す」のでしょうか。

by チナリ (2019-01-08 09:18) 

えくりぷす

「貧病争」のお話は、同じように苦しんでいる人にとっては励みになることが多いと思います。その1点だけでも伝える価値が大いにあるとシンプルに考えればどうかな、と思いました。
事実より、自分にとって気持ちの良い情報だけを知りたがる(ネトウヨが典型)人が多くなってきて、そういう人が主張するようになっている影響があるような…。
by えくりぷす (2019-01-08 10:22) 

なかちゃん

芸能人のその手のネタにはほとんど興味はないので、あまり読んでません。
自分の話で恐縮ですが、ボク自身がんになった時の闘病記みたいなブログを別タイトルで書いていましたが、今となれば自分に対する忘備録にはなってると思います。
ただ、読んでた人にとってはつまらん内容だったのではと思います。
思い出しても恥ずかしいですね(^^;

by なかちゃん (2019-01-08 12:56) 

kyon

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
友人の家族が宗教団体の餌食となり
本人が最後まで抗がん剤治療を拒みました
弱みに付け込む商法は心底許せません
by kyon (2019-01-08 13:09) 

ヨッシーパパ

芸能人の情報の影響力は大きいので、本人の病気の発信はよろしいとは思いますが、個人的な治療方法への意見は、注意して行わないと、医療サイドも困ることも多いと思います。
by ヨッシーパパ (2019-01-08 19:01) 

そらへい

世の中には、知らない病気や障碍がたくさんあり、
苦しんでおられる方もあるので、
芸能人のみならず、広く知られることは
病気や障碍への理解を深めることにもなると思います。
ただ理解と言っても、本人やその家族になってみなければ
わからない事で、その溝は埋めがたいと思います。
by そらへい (2019-01-08 21:08) 

☆ミルキーウェイ☆

世の中には、難病と言われてる病気が数多くありますよね。
原因も不明で、治療もままならなかったりしてご家族も大変だったりします。
数多くあるから、タレントさんが難病にかかってる方が多くいらっしゃるのも納得しちゃいますが…
その中で、いっぷくさんのように経験談をネットに公開して下さると、対処に迷われてるご家族は救われると思います。
by ☆ミルキーウェイ☆ (2019-01-08 23:27) 

ナベちはる

障碍の告白、難しい問題ですね…
「こういう病気もある」ということを知らせることが出来る反面、芸能人のそれは特に影響力が大きいので、病気に関する間違った情報が出た場合に悪い方向で拡散していかないか怖いです。
by ナベちはる (2019-01-09 00:23) 

ようこくん

(遅ればせながら)あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
私個人的には、不幸自慢だとかは思いませんし
有名人が難病を告白されることによって、自分の病気が
わかったという人もいると思うのです。
(難病というのは、診断が確定するまで何か所も病院を変わって検査をされてようやくわかる人もいますし)

癌専門病院の前に新興宗教の勧誘の人がいるというのを
聞いたことがあります。
ひどい話ですね。
by ようこくん (2019-01-09 13:02) 

coco030705

私の場合、徳永英明のファンだったので、モヤモヤ病についても知ることとなりました。おまけに、大学の後輩のお子さんが、モヤモヤ病で亡くなるということもありました。
徳永さんに関しては、ファンが楽しみにしているツアーを休んで、2年ほど歌の世界から退いていました。彼の場合、本当のことをファンのために告白する理由がありました。
昨年10月ごろ、彼のライヴに約10年ぶりに行きましたが、声もちゃんと出ていて姿も若いときのままで、その努力に感激しました。
でも年末に地方のツアーがキャンセルになったりしているので、万全ではないんだなと心配しています。
徳永さんはミュージシャンなので、曲や声を売っているのですが、タレントさんなどは、生活のために告白しておられる場合があるでしょうね。こう言っていいのかわからないのですが、同情します。



by coco030705 (2019-01-09 13:32) 

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