サポート校、もしくは通信制高校サポート校といわれる学校をご存知ですか。不登校の生徒や、発達障害のある生徒などが通信制の高等学校に進学したり、高校に行かずに高等学校卒業程度認定試験を目指したりする人のための補習機関です。
最近、テレビCMで、サポート校が積極的に宣伝されるようになりましたね。
ご覧になったことがありますか。
そもそもサポート校という名称自体通称で、法的な根拠・区分・権限などはなく、要は学習塾です。
大学の予備校のようなコースもあれば、美容や情報処理や芸能など専門学校のようなコースもあります。
ただ、街の私塾と違うのは、特定の高等学校と連携して、その学校を卒業するためのサポートを行うコースがあることです。
私はこれまでこのブログで、発達障害でも入学できる可能性がある通信制高校をご紹介してきました。
しかし、通信制高校だからといって、履修実態の怪しい高卒資格を濫造しないよう、文科省の厳しい目があり、通信制高校の入学や単位取得は、近年厳しくなっています。
そのため、学力面で遅れが心配される不登校、病気や怪我などによる長欠、発達障害や知的障害などの生徒が、脱落せず履修期間で卒業できるよう、テストやレポートについてサポートする必要があるのです。
現実には、通信制高校に進学した生徒の多くは、高校とサポート校の“Wスクール”在籍者です。
東京文理学院高等部の場合
具体的に、東京文理学院高等部という実在するサポート校を学校案内から見ていきます。
学校案内より
募集要項の初年度納入金に、「大地学園高校」の入学金も記載されています。
大地学園高校というのは、構造改革特区に認定された、「川内村教育特区(福島県)」に基づき設立された「株式会社立」の単位制・通信制高等学校です。
鶴見虹子などが卒業した女子体操の名門校です。
Google検索画面より
東京文理学院高等部に入学すると、その大地学園高校通信課程に在籍します。
そして、東京文理学院高等部で学園生活を送る中で、大地学園高校の課題や試験対策のサポートを受け、3年間で高卒の資格を目指します。
東京文理学院高等部の特徴は、たんなる補習塾や予備校ではなく、在校生は制服を着て朝から夕方まで授業を受け、
学校案内より
しっかりした時間割(学校案内より)
クラブ活動を行い、文化祭や体育祭、海外研修や修学旅行などを経験します。
部活もよりどりみどり(学校案内より)
要するに、位置づけは塾のはずなのに、日常の生活は
全日制高校と全く同じです。
今の通信制高校は、過去にご紹介したように制服も文化祭もありますから、他のすべてのサポート校がここまで徹底して行っているわけではありません。
おそらく、連携している大地学園高校が福島で多くの生徒が通えないか、通信課程の通年授業制度がないか、どちらかの理由で、東京文理学院高等部が学習面だけでなく、学園生活全体をまるごと「代行(サポート)」しているものと思われます。
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発達障害にも可能性は広がるか
こうした、高等学校とサポート校による後期中等教育の分業連携は、公教育の世界にサポート校という「民」が入り込むことになります。
それは、「教育の民営化」という議論すべき問題を孕んでいますが、一方で、サポート校の自由な「建学」精神から、今回は具体的にはご紹介しませんが、
発達障害に理解のあることを標榜するサポート校が誕生していることも事実です。
つまり、その看板に偽りがなければ、これまで支援学校高等部しか行き先がなかった発達障害のある生徒が、学園生活を送りながら高等学校も卒業できる可能性が広がったということです。
支援学校しか経験がない障害のある生徒が、定型(健常)の生徒とともに学籍を置く経験は、社会に出たときにきっと役に立つとおもいます。
サポート校だけを卒業しても、高卒にはならないけれど、正規の高校卒業を成し遂げるため、人によっては不可欠な“縁の下の力持ち的学園”といえるでしょう。
サポート校、ご理解いただけましたでしょうか。
サポート校の奇跡―もう一つの高校がつくるドラマ
サポート校、知りませんでした。
知り合いに発達障害?と思われる子がいるので、ちょっと調べてみようかと思います。
by werewolf (2018-07-26 00:04)
サポート校、CMで見たことがありません。(たまたま流れているところに遭遇していないだけかもしれませんが)
今はまだ発展途上とも言えそうなサポート校、連携する高校が多くなってほしいです。
by ナベちはる (2018-07-26 00:19)
サポート校を使った通信制高等学校履修と発達障害・・・教育にとって最も重要なのは「実質」ですから、多様な人々がより「自分のライフスタイルに合った」教育を受ける機会が増えるのは素晴らしいことです。
「制服」についてですが、わたし自身は制服に関するいい思い出は特にないのですが(多くの男子生徒がやっていた制服のアレンジが、わたしの趣味じゃなかったのです 笑)、やはり「学校自体に制服を着る経験」は多くの生徒さんたちにとって掛け替えのないもので、通信制にしても、こうしたサポート校にしても、制服導入には積極的な意義があると思います。
>その看板に偽りがなければ
この点が最も重要でしょうね。期待しながら、しかしチェックは怠らないということで、どんどん各校の中身が充実していけば理想的です。そしてもちろん、「~大学卒です→うわあ~スゴイ」的思考停止でなく、「この人はどのような教育を身に付け、どのような人間形成をしてきたか」をより多くの人が見極められる社会にしていきたいところです。
剛力彩芽の「面」についてのご意見・・・全面同意でございます。わたしも剛力がデビュー以来、顔を見かける度に、(うっ・・・)と感じておりました。映画にしてもドラマにしても、剛力が主要な役で出ているものは避けるようにもしておりました。なんか、(まともな作品にならないだろう)という気がするのですよね。いっぷく様のおっしゃるように、まさに「つのだじろうの世界」を3次元化したようなご面相なので、それこそ『恐怖新聞』とかを本格的に映画化するのであれば、ジャンル女優としての地位が確立する可能性もあるというのに、「正統派スター女優」としてのゴリ押しはいただけません。
あるいは、つのだじろう版『空手バカ一代』で大山倍達の役を演じるとか、炎上間違いなしのトンデモ映画、あるいはドラマを制作するような器量のある人は業界にはいないのでしょうね(←いるわけないですが 笑)。しかし書きながら、剛力彩芽のマス大山ドラマであれば、きっとわたしは観るぞと・・・そういうパンクな企画が欲しいところですね。
>なんでこんなのがゴリ押しされて、しかもこのたび「玉の輿」にのろうとしているんだ、という疑問はわいてきました。
ですよね~。他に容姿もよければ、実力も十分の女優候補はごまんといるはずなのに、なぜ剛力ゴリ押しか、という疑問はあります。ブログ記事にも書きましたが、以前は武井咲もネットで「ゴリ押し」を叩かれていましたが、剛力彩芽とは容姿も実力もまったく違っていたと思います。その後の仕事チョイスなどの影響で、さほど伸びてませんし、エグザイルと結婚ってどうなんだというのはありますが(笑)、新人の頃はとても際立った存在感でした。あまりボロカスに書いても何ですが、剛力彩芽って、地頭も悪そうですよね(笑)。
まあしかし、剛力の顔云々とネットバッシングは別のお話ですが(笑)。
>本来なら書かない人が書くことはあり得るとおもいます。
>ひとつふたつありふれたこと書いているうちに、自分の心の奥にあるものを引き出されたような他者の書き込みで刺激され加速度がついて
確かにおっしゃる通りで、とても鋭いご指摘です!「書き込み」などまったくやったことない人がはじめは恐る恐るやってみて、誰からも怒られない(笑)し、しかも「いいね」とか「そう思う」とかが案外多く押されていたら(あんなものの意味はほぼ「ゼロ」だと思いますが)、日常生活の中では「自分の意見」一つ言えない人にとっては夢のような出来事のように感じるのでしょう。海外でももちろん炎上はあるのですが、一つ「日本的炎上」と言えるのは、「普段意見を表明できない人が多い→そうした人たちが、匿名で好き勝手書き込めると思い込み、その快感でより攻撃的になる」という図式があるかと思います。
>気がついたら剛力叩きにネットにつかう時間のほとんどを費やして
ありえますね。わたしはちょいちょいヤフコメ欄をチェックしておりますが、(どうしてこんなにコメント入れる時間があるんだ)と呆れるほど、同一人物による粘着コメント連発も見られます。世の中、暇人は多いですからね。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-07-26 01:41)
そのような学校があるのはテレビで知りました。
でも身障者や知恵遅れとかの人は送迎者も大変ですね。
by 旅爺さん (2018-07-26 05:59)
教育の場がどんどん広がっているんですね。
今までの基準と云うか常識で大人は考えるべきではないですね。
by 斗夢 (2018-07-26 06:11)
制服に部活動、いいなぁ(*´▽`*)
by pn (2018-07-26 06:23)
サポート校、知らなかったです。
by ヤマカゼ (2018-07-26 06:36)
私も知りませんでした。もっとサポート校への認識が広がるといいですね~。
もしかして・・・と思い、地元のサポート校を検索してみたら最近になって見かける学校名が上がっていました。なるほど!です。
by Rinko (2018-07-26 08:05)
高卒の資格を得るために
いろんなやり方があるのですね。
サポート校なるほどです。
by たじまーる (2018-07-26 10:11)
富山県内でサポート校という縛りで検索しましたが、普通の通信教育の学校ばかりでした。
それもあまり知らない名前がいくつか出てきただけでした(^^;
by なかちゃん (2018-07-26 10:43)
親戚にサポート校を卒業し、一般の大学に進学した子供がおります。
今では普通に生活出来ているので、親はこの制度に感謝してましたね。
by kou (2018-07-26 15:33)
50年前には、考えられもしなかった制度ですね。
少しずつ、いろいろな人に受け容れられていくのでしょう。
by ヨッシーパパ (2018-07-26 19:06)
通信教育制とはいえ福島の大智学園高校を高校と呼ぶのはあまりに実態とかけ離れていますので、運営のからくりで(とういうか運営側からすれば制度の運用上したかたなく)サポート校=実質学校そのもの、通信制高校=制度上の名目名義、ということになっているのでしょうか。
サポート校が私立高校資格を取れない現状では、通信教育高校の実質代替として機能するのがいいことかどうか。
いろいろな生徒に、多様な学びの場を設ける、という意味では、私立高校の規制をもっと緩やかにして、ほとんど勉強しない高校なども容認するべきと思っているのですが。だいたいにして、高校卒業資格というものが最近重視されすぎです。
by 足立sunny (2018-07-26 21:18)
みなさん、コメントありがとうございます。
>by 足立sunny (2018-07-26 21:18)
大地学園に通年授業がなかったとしても
それは「通信制課程」だからであり
「からくり」もへったくれもありません。
>通信教育高校の実質代替として機能するのがいいことかどうか。
その理屈おかしいな。
「塾」が制服指定したり、文化祭催したりするのは全く自由。
サポート校と言っても内容は様々で、生徒は自由意志で
そのいずれかを選んでいます。
それとも、通信制高校に入ったものは、年数回のスクーリングだけの
「高校生活」をしなさい、学園生活を楽しむ資格なしということかな。
現代社会を「高校重視」と見るかどうかの議論は措くとして、
高校に行きたい人たちは、「高卒資格」だけを理由に
進学したいわけではありません。
高校に行きたくてもいけない人は、
学園生活そのものに憧れているのです。
by いっぷく (2018-07-27 02:10)