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2月29日生まれ、うるう年以外の「誕生日」はいつ? [生活]

2月29日。今年(2015年)は存在しないその日は閏日というそうですね。4年に1度だけあるうるう年に、2月は29日まであります。その日に生まれたら誕生日はいつになるのか。やはり、4年に1度しか誕生日を祝えないのか。ならばいつをもって新たに歳をとったと認識するのか。等々、該当する方には失礼かもしれませんが、だれでも考えそうな素朴な疑問ではありませんか。でも、年をとる日と誕生日との関係は、閏日でなくても誰でも知っておきたい小さな知識のひとつです。

誕生日

著名人を調べてみたら、兼高かおる、原田芳雄(1940年2月29日~2011年7月19日)、赤川次郎、飯島直子。

一方、遠山左衞門尉景元(遠山の金さんのモデル)が亡くなったのも1855年の2月29日だそうですね。

私の長男が、うるう年の3月生まれなので、同じ産婦人科で同じ頃入院して生まれた同級生の中には、2月29日生まれのお子さんがいました。

冒頭に書いたように、2月29日では「毎年の」誕生日に悩むのではないか、1日ずらしてもよかったのでは……などと大きなお世話で少し気になりましたが、そのお子さんは、私の長男とは違い自然分娩だったので仕方なかったのでしょう。

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歳をとるのは誕生日の前日終了の瞬間


民法の「年齢計算ニ関スル法律」によると、「年齢は出生の日より之を起算す」るとなっています。

ですから、その年齢の期間満了の時は、翌年の起算日応当日の前日の24時です。

すなわち、2月28日終了時(24時)が、新たに年を取る瞬間ということになります。

これをもって、29日がない年も、2月28日を「起算日応当日の前日」と見る法的根拠があるというわけです。

これは2月29日生まれ以外でもそうなんですよ。

たとえば5月15日生まれ(誕生日)なら、5月14日午後12時のポーンが、新しい年齢になる瞬間です。

そのような理屈から、民法上、2月29日生まれの人のうるう年以外の誕生のお祝い(いわゆる誕生日)は、3月1日でいいことになります。

もちろん、閏日がある年は、2月29日が誕生日です。

いずれにしても、2月29日生まれは、法的には「2月生まれ」で、誕生日は2月29日のときと3月1日のときがある、というわけです。

外国人登録法では、そういうややこしさはなく、2月29日生まれは2月28日生まれとみなす、としています

「誕生日(当該外国人の誕生日が二月二十九日であるときは、当該外国人の誕生日は二月二十八日であるものとみなす。)」(第十一条)と、はっきり書いています。

もちろん、ここでいう「みなす」は法律の適用上そうするということで、「正確」な起算日である2月29日をもとに、誕生を祝う日を3月1日にしてはいけないということではありません。

ということで、4年に1度しか誕生日が来ないからかわいそう、などという「心配」は、こちらの間違った心配というわけです。

誕生会

でも、そのお子さんは、幼稚園で月ごとに行う誕生日の催しで、うるう年でなくても「2月生まれ」の中に入ってましたけどね。

こういう微妙な違いが、将来勤務先の退職日や運転免許の更新日などで解釈の齟齬をうみ、裁判沙汰になることもないとはいえませんから、記憶の片隅にはとどめておきたいものです。

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2012/09/04
  • メディア: 新書


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