東海道かわさき宿交流館。東海道五十三次と、その2番目の宿である川崎宿(神奈川県川崎市)についての様々な展示を行っている施設に行ってきました。江戸時代の川崎だけでなく、そこから現在までどう発展したのか。さらに川崎ゆかりの偉人の実績紹介などたくさんの関連展示物が揃っています。入館無料です。
神奈川県川崎市というと、これまでこのブログでは、
川崎アゼリアのからくり時計、
川崎マリエン、
東芝未来科学館、
かわさきエコ暮らし未来館、
チネチッタ、
などの記事を書き、川崎が京浜工業地帯であることや、百万都市としての都市づくりについて触れてきました。
今回は、東海道五十三次の、品川宿に続く2つ目の宿としての川崎について、理解を助けてくれる施設の話です。
今の川崎は江戸時代どうだったのか
東海道かわさき宿交流館は、京急線京急川崎を下車して砂子通り方面に歩きます。そして、旧東海道の碑がたっている十字路を左に曲がり、
3分ぐらい歩いたところにあります。
つまり、旧東海道に面したところにあるわけです。
中に入ると、2階と3階は展示室と案内され、階段をのぼりました。
一段ごとに五十三次の場所が表示されています。起点の日本橋から品川、川崎、神奈川……と53の宿が続き、
終点は京都の京街道と結ぶ三条大橋です。
2階にある江戸時代の川崎宿模型、当時の旅の道具、映像を使った川崎宿の説明など展示物については、係の人の確認をとっていないので撮影していません。
ただ、「六郷の渡し」の記念撮影スポットが用意されていたので、ここだけは撮りました。
3階は、江戸から現代までの間に川崎がどう発展してきたか、という展示と、川崎ゆかりの人びとの業績をパネルで紹介しています。
宿の場所や県境などを、それぞれ引き戸や引き出しを使って立体的に「分解」された展示になっており、わかりやすいと思いました。
川崎ゆかりの有名人は9枚のパネルで展示しています。
小泉次大夫、松尾芭蕉、田中休愚、池上幸豊、浅野総一郎、石井泰助、佐藤惣之助、坂本九を単独で紹介。
【坂本九関連記事】
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そして、最後のパネルで「その他の川崎ゆかりの人物」として数名が紹介され、その中には現在の二子新地(高津区)生まれの岡本太郎が入っています。
歴史上の偉人や財界人の中に、一人だけ芸能人として坂本九を「川崎が生んだ世界的スター」と紹介しているのはいいのですが、それなら岡本太郎ももっと大きく扱うべきではないのかな、と思いました。
それから、川崎には、「世界の坂本九」だけでなく、「“1週間のご無沙汰でした”の玉置宏」もいるんですが、一切触れられていません。それも画竜点睛を欠きました。
かつての地元球団、大洋ホエールズファンとしてもずいぶん貢献しているのですが。
市の担当者たちは、『ロッテ歌のアルバム』も『象印スターものまね大合戦』も知らない世代なのでしょうか。
駅からの道順の動画です。
東海道かわさき宿交流館までの道のり
東海道かわさき宿交流館が、駅(京急川崎)から歩いて5分程度で到着するところであることがわかります。
ご覧になれば、川崎が京浜工業地帯の中核としてだけでなく、歴史ある町であることを確認できると思います。
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