愛宕神社(あたごじんじゃ)に行ってきました。東京都心部の港区・愛宕山にある神社です。都心でありながら標高26メートル。23区内では一番高い山になります。大鳥居をくぐってから上る出世の石段はかなり急です。それでもオフィス街にあるため、お昼休みなど境内は多くの人でにぎわう都心のスポットになっているそうです。
先日、愛宕山にある
NHK放送博物館について書きましたが、愛宕神社は駐車場を隔てて隣り合わせに位置しています。
といっても、歴史も敷地の大きさも愛宕神社の方がずっと古くて大きいのですが。
公式サイトによると、創建は1603年(慶長8年)、境内地は1750坪、主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと=火の神)だそうです。
ではさっそく、正面の大鳥居から。
「出世の石段」と書かれています。
くぐると出世の石段(上り)です。
86段はそれほどめずらしくないかもしれませんが、とにかく急なんです。普通に歩くとひっくり返ってしまいそうなので、私は少しだけ体を屈めて上りました。
これが下りです。
急であることが伝わりますか。
階段を上がり終えると「一の鳥居」があります。その下から正面に「丹塗りの門ー神門ー」を見ています。
丹塗りの門ー神門ーです。
そしてその中に社殿があります。
丹塗りの門ー神門ーの横には、撫でると福がつくという「招き石」がありました。
一の鳥居をくぐると左隣りに手水舎がありましたが、その横には「羽子板絵馬」という立て看板が。
その羽子板、ずいぶんかかっていました。
先日記事にしたNHK放送博物館は、大きな駐車場を隔ててお隣りにあります。ここは駐車場からの入り口です。
梅軍將。公式サイトによると、 江戸時代、曲垣平九郎が将軍徳川家光に献上したと言われる梅だそうです。
愛宕神社
105-0002東京都港区愛宕1-5-3
TEL:03-3431-0327/FAX:03-3431-0341
http://www.atago-jinja.com/
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お盆における神道と仏教の関係について
今回、神社について調べていたら、こういう質問がokwaveにありました。
お盆に神社へお参りするのは良いでしょうか?
http://okwave.jp/qa/q3252116.html
お盆にお宮参りはだめですか?
http://okwave.jp/qa/q1571254.html
異なる宗教で、しかも神と仏では世界観が異なるから、混同するようなことは避けたほうがいいのではないかという質問です。
なるほど、よく聞きますよね。仏壇と向かい合わせのところに、神社からもらったお札を置いてはいけないとか、お寺では葬式をするけれど、神道では死は「けがれ」だから、不幸のあった人は鳥居をくぐってはならないとか。
これから「月遅れの盆」がやってくるため、この点が気になる方も少なくないのかもしれません。
ただ、その成り立ちから考えても、気にする必要はないのでは、と私は思いました。
お盆について、ウィキから引用します。
一般に仏教の行事と認識されているが、仏教の教義で説明できない部分も多い。古神道における先祖供養の儀式や神事を、江戸幕府が庶民に強いた檀家制度により仏教式で行う事も強制し、仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たとされるhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E7%9B%86
要するに、もともと神道の行事であったものを、仏教が採り入れたと書かれているわけです。出処は同じだったのです。
結論を書くと、神道も御霊を祀るお盆はあり、ほとんど仏教と同じといわれています。
固有の意味が細かいところで違っていても、大きなテーマとしては、神道も仏教も先祖祭りという「同じことをやってる」のです。
年忌法要もそうです。
四十九日(仏教)←五十日祭(神道)
一周忌(仏教)←一年祭(神道)
三周忌以降は数え年(仏教)←三年祭以降は数え年(神道)
三十三回忌(仏教)←和御霊(神道)
神道の場合は、「荒御霊」から「和御霊」へ、多くの仏教の場合は、「霊」が四十九日をもって「仏」になり、三十三回忌で「弔いあげ」などといわれます。
ね、亡くなった人の扱いに対して大きな違いはないでしょう。
別に私は宗教家でも研究者でもありませんが、このような実態ですから、いずれにしても全く気にしないことにしています。
愛宕神社も、きっと月遅れお盆の間も多くの人で賑わうことでしょう。
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