お宝水着ポスター。これもバブルの産物だったのでしょうか。平成のヒト桁ぐらいまでは、水着のタレントやモデルが、商品や水着それ自体をアピールするポスターが作られていました。『週刊大衆』(7月28日号)のカラーページには、「あの夏を彩った懐かしのお宝ポスター」というタイトルで、人気のある水着ポスターと、その現在の取引価格が紹介されています。
水着ポスターというと、私の記憶では、昼食や夕食に利用していた最寄り駅の中華料理店でよく見ました。
トップページに使われている米倉涼子を見た時は、モデルとしてはいいのかもしれないけど、その後どうなるのかなあ、なんて思っていましたが、今も女優でしっかり残っていますね。
モデルにとっては、女優としてデビューするための登竜門的な位置づけだったのでしょう。
同誌では、ポスターとともに、「ポスターコレクション」(
http://www.aratama.com/poscole/poster_a.html)の査定による、その時価が紹介されています。
もっとも高値がついているポスターは、なんと28万円です。
ちなみに、トップページに紹介されている米倉涼子のポスターは1万9000円です。
つまり、その15倍というわけですが、それはこのポスターです。
砂浜に寝そべっている前田美波里(資生堂)。「水着キャンギャル」の元祖ということで、マニアの間では価値があるのでしょう。
第2位は山口智子(アサヒビール)で10万円になっています。
たしかに彼女のポスターは今もよく覚えていますが、水着ポスター史上第2位にくるほどだったのか、というとそれほどのインパクトは個人的には感じなかったのですが、いかがてしょうか。
第3位は、アグネス・ラムと松嶋菜々子(旭化成)がタイで8万円。
私はてっきりアグネス・ラムが第2位だと思っていました。
それ以外には、宮崎美子(ミノルタ)が7万円、藤原紀香(アサヒビール)が6万8000円、浅野ゆう子(カネボウ化粧品)が6万円、などの値がついています。
それにしても、ポスターというのは、企業が消費者向けに宣伝するために作ったもの。それを、わざわざ消費者の側がお金を出して買うというのは、考えてみると奇妙な話です。
しかも、女性の昔の水着姿という“骨董品”ですから、28万はもちろん、1万9000円も……。
といっても、それは“骨董品”だからで、リアルで見ていればまた話は別です。
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この特集記事を見た時、30年前の、私の最初で最後の“ポスター失敬”の記憶が蘇りました。
時効ですが、深夜、近所にあったコカ・コーラの自動販売機に貼ってあったポスターを、あたりを気にしながら剥がして自分の部屋にはらせていただいたことがあります。
それはこれ。
熱烈なファンというわけではなかったのですが、コカコーラのCMに出ている彼女が、透明感のあるキャラクターをうまく表現できていて、何か惹かれるものがあったんでしょう。
しかし、残念ながら、今回の特集記事では取り上げられていませんでした。
ただ早見優は、このポスターの頃歌っていたイメージソングの『夏色のナンシー』を自身の代表的な持ち歌と表明しているので、彼女にとっても思い出深いポスターに違いないと私は思いこんでいます。
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