キラキラネームが今日のお題です。ブログウォッチャー京子なるクレジットが入っているライブドアニュースが話題です。『「空」好きすぎ、読めなすぎ! 芸能界キラキラネーム2013』というタイトル。内容は、芸能人が自分の子の名前を公表するケースが多くなってきたが、「いわゆるDQNネーム・キラキラネームもちらほら」あると見下しています。
記事があげつらっているのは、松嶋尚美の子が空詩(らら)。辻希美と杉浦太陽の子が昊空(そら)。市井紗耶香の子がタオ(漢字不明)。安藤美姫の子がひまわり。小沢健二の子が凜音(りおん)。小島可奈子の子が百(もも)。
ここに書いてあります。
↓
>>「空」好きすぎ、読めなすぎ! 芸能界キラキラネーム2013
一言で述べると、書いてある内容が強引だし、そもそもひとさまの子供の名前をDQNだのキラキラだのと、余計なお世話ではないでしょうか。
>小島可奈子の子が百(もも)
このライター、山口百恵を「ももえ」って読めないのかもね。困ったね。それこそDQNだ。
それとも、「百恵」もキラキラネームといいたいのだろうか。
>安藤美姫の子がひまわり
ひらがなで「ひまわり」なら、小学生でも読めるだろう。
どこがキラキラなんですか。
「ひまわり」についてはこんなこと書いて中傷しています。
>子どもを小児科に連れて行き、診察のために名前が呼ばれる際、確実に身バレしてしまうだろう
この言い分、二重に腹がたったね。
まず、このライターに聞きたいのは、「確実」といえるほどきちんと調べたのか、ということです。
やすっぽく「絶対」だの「確実」だのといった言葉を使わないで欲しいですね。
「ひまわり」が日本でただ一人しかいなくて、国民全員がそれを知っていてずっと覚えてれば、そりゃ、身バレするでしょう。
でもね、知ってる国民なんて、こういうライターが興味本位でドキュン扱いで報じたのを喜んで読んでる奴だけです。
つまり、そもそも「身バレ」の原因作ってるのは、今回のような書かずもがなの記事に責任があるんでしょう、ブログウォッチャー京子さん。
それに、たいていの国民はそういう記事が出た時だけ無責任に騒ぎますが、しょせん他人のお子さんの名前ですから、いつまでも覚えていません。
別に覚えていても自分の生活に関係ないし。
だいたい、「身バレ」することと、その名前が「DQNネーム」であるかどうかとは論理的につながってないでしょう。
公表した時点で、それが「ひまわり」だろうが「花子」だろうが「美姫」だろうが、チェックする奴はするんです。
つまり、どんな名前でも「身バレ」するときはするんです。
このライターが「身バレ」を根拠に、ひまわりという名前を中傷するのは道理がないのです。
安藤美姫は出産に関する態度に問題大ありでしたが、だから子の名前を中傷してもいいということにもなりませんよ。
それで、本論です。
DQNネーム・キラキラネーム。こんなに後ろ向きなレッテルは見たことありません。
名付けには法律で決められた字があり、その範囲なら何をどうつけてもいいのです。
というより、何が良くて何が「DQNネーム・キラキラネーム」かに客観的な基準なんかないでしょう。
ないくせに勝手なレッテルを貼るのは、日本人が陰湿に持っている排外主義のあらわれだと私は思います。
何か口実を付けて、見下げたりイジメたりするのが日本人は好きでしょう。
私も日本人ですが、そういう卑劣な態度が大嫌いなので、自分だって市井の一庶民のくせに、大衆批判のようなことをつい書きたくなってしまうんですよね。
「DQNネーム・キラキラネーム」で、なにかひとさまに迷惑でもかけるんですか。
そんなことはないでしょう。
読みにくいからいけないというのなら、苗字だって、いわゆる珍名がごまんとあります。
読みにくい名前で行政的な手続きが滞るなら、それは
行政手続きの改良を行うチャンスだと前向きに捉えるべきでしょう。
社会の仕組みを命名の自由に合わせろということです。
行政が迷惑だから読みにくい名前をつけるな、というのは、後ろ向きな発想です。
それによって、親が期待や愛情を表現できる命名の選択肢を狭めてしまうんですよ。
国民が自分たちの自由の範囲を自分で狭める。なんて民度の低い馬鹿げた話でしょう。
変な名前を付けられる子供が可愛そうだって?
たしかに、「DQNネーム・キラキラネーム」かどうかにかかわらず、生活する上で都合の悪い名前、著しく本人が不快に思う名前はあるでしょう。
しかし、それは別の名前を5年程度使用することで、裁判所で改名手続きができます。
私の母はそれで改名したことがあります。
必要ならその手続きを緩和してもいいでしょう。
いずれにしても、第三者が口を出すことではありません。
それでも口を出したいという人がいたらぜひ聞きたい。
いかなる権利や根拠でそうしたいのですか。
「DQNネーム・キラキラネーム」探しなど、批判精神とは縁もゆかりもない不毛な中傷だと私は思います。
ひとさまのことより、まず自分の人生ちゃんとしろよ、といいたいですね。
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