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結核、症状が出たらすぐに検査を [健康]

結核がここのところ話題になっています。八王子の中学教諭が結核に気づかず勤務して生徒15人に感染した、滋賀医大の女性看護師が発症していた、徳島の開業医が感染していたなど連日ニュースで報じられています。

さっそく『日刊ゲンダイ』(10月25日付)には、「なぜ?日本でも連日の結核患者」という記事が出ています。

内容は、「今月に入ってから日本全国で『結核患者』が続出している」こと。患者も医師も発病に気が付かないケースがあるといい、抗生物質が効かない「多剤耐性結核」を発症するケースもあることも警告しています。

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「かつて結核は、死亡原因の1位でした。現在では、年間3万人程度が新たに発症しています。WHOが警告を発しているように、抗生物質が効かない治療法のない感染も拡大している。心配なのは、若い医師が結核に気づかないケースがあることです。日本では患者数が減ったため、結核を疑わない医師が増えている。めったに診ないので、経験を積めないのです。しかも、結核は検査しても見つからないこともある。症状が風邪と似ていることもあって、風邪と判断し、放置する結果になっているのでしょう」(同紙で新渡戸文化短大学長の中原英臣氏)

私も20代なかばで、結核を患っていたことを後になって指摘されたことがあります。

私のようなケースは自然治癒で、排菌している可能性はほとんどなく、通常気付かないうちに感染して気付かないうちに治るとされているのですが、一時期、せき、発熱(微熱)、著しい倦怠感、食欲がない、寝汗をかくなどの典型的な状態が実際に長く続き、しばらく静養していました。

CT等の検査は行わず、医師も原因がわからず、効きもしない解熱剤等が処方されていた時期があります。

それ以前のレントゲンがシロで、その直後にわかったことだったので、やっぱりそうだったか、という結論になったわけです。

というのは、診断をめぐってドクターショッピングを繰り返してしまったために、きちんとした診断と治療計画をたてることができなかったのです。

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ドクターショッピングというのは、あっちこっち診察してもらうところを代えることです。セカンドオピニオンとは似て非なるものです。

その頃は、ちょうどHIVショックが日本を襲っていました。私もそれにひっかかってしまったところがあり、上記の諸症状はてっきりそうなんじゃないかと自分で思い込んでしまったのです。

そのため、医師の診察時にも、メディアが書き立てた後天性免疫不全症候群の諸症状で思い当たることを強調する言い方になったため、医師の診断を自分から難しくしてしまったばかりか、うまくコミュニケーションもとれなかったのではないかと今になってみると思います。

何しろ当時は、血友病や同性愛者のケース以外にも、注射器の扱いを誤った、感染した血液を持った看護師の顔の吹き出物からうつった、飲み物に感染血液を混入させたら一部の人に感染したなど、レアケースの話がメディアで次々取り上げられ、誰でもなり得てしまうもの、といわんばかりの恐怖が刷り込まれました。

何でもなければ、冷静に受け止める分別もあったでしょうが、思い当たる症状があれば、「万が一」なーんて考えてしまう弱さが私にはあります。

人間は間違い得る、メディア報道は冷静に、と私がエラソーに書いている2大教訓は、このときの恥ずかしい経験にもとづいています。

結核については、思い当たる症状があったら、勝手な思い込みではなく、そのままを医師に伝えて徹底的に検査してもらうことです。

みなさんもお気をつけ下さい。

結核を防ぐ、治す (健康ライブラリー イラスト版)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 単行本


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