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消費税増税七転八倒妄言録、ブレた政治家は誰だ!

消費税増税七転八倒妄言録、という手厳しいタイトルの記事が『週刊ポスト』(10月4日号)に書かれていました。明日には安倍晋三総理が、消費税増税を閣議決定して発表すると報じられています。しかし、この総理は、反対や慎重論なども度々口にしており、その“変節”は過去5年で見ると3回もある、というのが同誌の指摘です。

同誌では、メディア、政治家ブレーン、民主党など、消費税増税にコメントした人たちの理屈を検証。

そして、政治家では、谷垣禎一、安倍晋三、麻生太郎、菅直人、岡田克也、野田佳彦、山口那津男、橋下徹の“変節”を各氏の発言を図解で説明しています。

名づけて、「与野党政治家が繰り出した詭弁と変節だらけの『増税妄言録』年表。

ポスト・消費税.png

見ると、縦軸は消費税増税に対する態度で、消費税増税「賛成」の発言をしたときは上に、「慎重」は真ん中、「反対」は下に、横軸は時間と出来事の経過にして、その時々の発言が書かれています。

たとえば、「反対」の発言をしていた人が時をへて「賛成」すると、右斜め上にのぼる矢印付きで2つの顔と発言が結ばれています。

その時々で賛成したり反対している風見鶏な人は、ジェットコースターのように年表の左から右にギザギザ矢印を描くわけです。

で、もっともそれが際立っているのは安倍晋三総理です。

社会保障財源のために上げるべき(首相時代の5年9月)→民主党はバラマキのつけを消費税増税で押し付けようとしている(野党転落の2010年7月)→景気が悪くて(震災の)ダメージを受けた時に増税は考えられない(野党時代の2011年4月)→消費税増税法案に賛成(民主党に責任を押し付けられる2012年6月26日)→デフレの中で消費税は上げない(選挙が近くなった2011年11月29日)→基本的には来年4月から上げていく(選挙が近づいても支持率が下がらない2013年5月)

この5年間に、大きく3回波を作っています。

株価の上昇も第3波の後は下がるといわれてますよね。
安倍株も、下降トレンドに入らないようせいぜい気をつけることですね。

もちろん、社会情勢の急変によって方針がひっくり返ることはあると思います。

とくに我が国は東日本大震災がありましたから。

ただ、時期を見ると、安倍総理の場合はそういうことよりも、野党の時代なら慎重か反対。与党の時はチャンスが有れば増税ありきだが選挙の時期と支持率などを見ながら判断しているように思えます。

だって、民主党はバラマキのツケを増税で清算していると批判しておきながら、なぜその「清算」法案に協力したのか。説明がつかないでしょう。

自分たちが増税ありき、もしくは増税やむなしなら、民主党に対してそんな批判はすべきではなかったでしょう。

しかも、閣僚の麻生太郎氏は、安倍総理とは対称的なギザキザを作っています。

安倍総理が積極的発言をすると慎重や否定発言をし、安倍総理が慎重なときは積極的発言をしているのです。

おためごかしだな、という気もします。

だって同じ党の同じ内閣で、違うギザギサを作るのはおかしいですよ。国民が「ではいったいどっちなんだ」と判断できないじゃないですか。

他意がないのなら、党内、もしくは閣内で、国民に対してわかりやすく正々堂々と自分たちの主張をみてもらうように、発言にはもっと注意を払うべきです。

野党でも与党でも、「増税する」で終始一貫していたのは谷垣禎一氏だけでした。

それ以外の人たちは、与党なら増税ありき、野党なら反対する、と“ポジションによる変節”で共通しています。

とくに民主党の3人はひどすぎますね。それらしき口実もなくいきなり変節ですから。ま、国民の見えないところで変節するきっかけはあったのかもしれませんが……。

総裁になれたのに、やっと政権を取り返せるという時にハシゴを外された谷垣禎一氏と、他の人たちの発言を比べると、改めて、政治家の資質というのは、いかにウソを上手につけるかに尽きるのかな、という気がします。

もっとも、要領や処世術が大事なのは政治家だけではありませんが……。

同誌は、すでに今週号が出ているので、もう書店で見ることはできませんが、「年表」の発想は大いに参考になると思います。

私たちは、政治家がもっともらしいことを言ったからといってすぐ信じるのではなくて、「この人はなにを狙ってこんなことを言うのだろう」「この人は以前同じことでどう発言していたっけ」と、いったんたちどまって、背景や時間軸で検証するクセをつける必要があるでしょうね。

週刊ポスト 2013年 10/4号 [雑誌]

週刊ポスト 2013年 10/4号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 雑誌


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