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情報商材とアフィリエイトの虚実 [パソコン・ネット]

情報商材、アフィリエイト、セミナーなど“個人で稼げる”をモットーに数々のネットビジネスを展開している与沢翼氏が、「ネットの有名人」の枠から飛び出して、最近は一般のメディアにおいて、バブリーなキャラクターの露出にいそしんでいます。

情報商材とアフィリエイト
与沢翼氏は、
ユーチューブやメディアやフェイスブックなど
コンテンツフル活用して自分自身を売り込み、
ブランディングすることで集客して
桁外れのビジネスにつなげています。


彼は、名前を商標登録して、
自分に対する名指しの批判を封じようとした、
なんて悪口もネットに書かれていますが、
実際は全く逆のようです。
「夕刊フジ」のインタビューから引用します。
──ネットでは、情報商材ビジネス、アフィリエイトビジネスへの不信感や嫌悪感もあってか、与沢さん批判も少なくありません。
 与沢 そうですね。ただ、違法なことをしているわけではありませんから。当局に調べられたとしても、どこにもやましいところはない。それに、批判でも何でも、話題にしてもらえるだけで本当にありがたいと思っています。ネットの情報ビジネスでは、バズ(クチコミ)マーケティングが非常に重要。バズらせてナンボです。
 ──では、テレビでの見せ方も狙ったうえで、ということ?
 与沢 おっしゃるとおりです。車内広告も然りですが、あえてイラッとさせることでネットでネタにしてもらえます。とりわけテレビでは露悪的に見せている側面が強いですね。批判や揶揄の声も計算のうち。実際、車内広告やテレビ出演以降、僕のメルマガの登録者数は急増していますね。
 ──とはいえ、ちょっとはヘコんだりしませんか?
 与沢 全然。僕個人の感情としては、批判や揶揄なんて正直どうでもいい。むしろ、2ちゃんやアマゾンのレビューに上がる批判的な声を面白がってるくらい。ちゃんと読んでますから、これからも僕を楽しませてください(笑)。http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20130403/zsp1304031129000-n1.htm

要するに
彼の露出は炎上商法
ということなんでしょうね。


与沢翼氏の評価はともかくとして、
インターネットビジネスは、従来の、
一流大学に入ってそこから一流企業や官僚へ、
といったエリートコース以外の
新しい「成功への道筋」になり得るということで、
できることならあやかりたいと思う人も
少なくないかもしれません。


しかし、何もできないありふれたネットワーカーが、
「ネットで成功できる」ことなどあり得るのか。


あり得る!


と宣伝しているのが、
まさに、与沢翼氏も関わっている
「情報商材」と「アフィリエイト」の世界です。

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情報商材とは、ビジネスの成功の仕方、お金儲け、
ダイエットや恋愛術などの悩みなど、生活の
あらゆるテーマの成功ノウハウを伝える「情報」です。


大半は、それを文書でまとめてPDFファイルで
販売しますが、作業効率をアップさせるような
ツールも「商材」の一種として販売されています。



情報商材というのは、
まさに情報が書かれた読み物ではありますが、
コードがついて取次経由で発売されている、
一般の書籍や電子書籍とはだいぶ趣が異なります。



一般の書籍は、市場性や完成度が求められるから
誰でも上梓できるわけではありません。


ところが、商材はプロのライターでなくても、
出版社でなくても誰でも出せます。

そう、これを読んでいるあなたでも出せます。



オンライン販売ですから、販売サイトに委任すれば、
取り次ぎや書店など書籍のような販売チャンネルを
持つ必要がありません。


電子データですから、
在庫を抱えることもないし返本もありません。


紙の媒体でないから、
印刷・製本のコストもかかりません。


何より、商材の大半は、なぜか一般の書籍よりも
10~20倍の値段で売られているものも少なくありません。



売る側にとってはハードルが低い、
というよりほとんどない上に、
利益率を考えると大変「おいしい」商売なのです。



そして、もうひとつ、
元手のかからないネットビジネスに、
アフィリエイトというのがあります。



自分のサイトに
商品サイトへのリンク・バナーを貼り、
閲覧者を商品販売サイトへ誘う仕組みです。


閲覧者がその商品を買えば報酬が得られる、
要するに成功報酬型の広告事業です。


アフィリエイト自体は
ネットではめずらしくありません。



たとえば、
Yahoo!でもライブドアでも、So-netでも、

このサイト『戦後史の激動』(の各記事の
一番下の書籍の表示)など、

一般人のありふれた個人ブログでも、
アフィリエイトは行われています。



ただ、サイト閲覧者が商品まで購入してくれる
コンバージョン(成約率)はせいぜい1~2%です。


アクセス者が、
日に何十万、何百万のポータルサイトならまだしも、
せいぜい数十人、多くて数百人の閲覧の
個人ブログで購入者を増やすのは困難です。



実際にはもっと多くなっていると思いますが、
業界で使われている「統計」では、
個人のアフィリエイターの95%は
月間報酬が1万円以下となっています。



ところが、残りの5%の人たちは報酬に幅があり、
10万円稼ぐ人もいれば100万円以上稼ぐ人もいます。


そして、高い報酬を得ている人は、ほとんどが
情報商材のアフィリエイトを行っています。



情報商材を売った場合、物販とは報酬が違ってくるからです。



ただでさえ高い商材価格の40~50%を
アフィリエイト報酬に設定されています。



ダイエットに成功する商材というのが
たくさんありますが、
2万円などという値付けはザラで、
それでも上手に宣伝すると、
ダイエットブームの現代ではかなり売れます。



300人に売ればそれだけで600万円。
アフィリエイターや販売スタンドに手数料を
支払っても、約半分の300万円程度は懐に入ります。


アフィリエイターも同様の条件なら、
同じ300万が得られる計算になります。


この「情報商材」と「商材アフィリエイト」こそが、
元手のない個人ネットワーカーが
億万長者になる夢を描く憧れのネットビジネスとして
もてはやされているのです。



しかし、この情報商材は、
生活相談センターへの苦情も少なくありません。



一般の書籍なら立ち読みが出来るし、
Amazonなどのサイトを見ると目次も公開されています。


情報商材は情報が生命線ということで、
具体的な中身は買わない限りわかりません。


それを紹介するレビューは、
著者から禁じられているので出てきません。
つまり、買わない限り中身がわからない
バクチのようなシロモノなのです。



最近では、まともな商材を扱う販売サイト、
怪しいものを扱う販売サイトという
傾向もわかってきているし、
世間の眼も厳しくなっていることから、

宣伝と全く異なる明らかに不法な騙しものが
大手を振って歩くことはさすがになくなってきました。



しかし、宣伝とは異ならなくても、その宣伝の
表現に曖昧な点があるものや、科学論文のように
厳しい査読の目にさらされることもない
個人の体験レポートが中心のため、



情報自体は嘘と言えなくても、 客観性や再現性に疑問符が付くものも
少なくありません。



商材の中には、アフィリエイトを
成功させるための情報というのもあります。



アフィリエイターたちは、
夢を追い求めてそれを購入しますが、
購入したからといって成功できるとは限りません。



たくさんのアフィリエイターが
その情報を実践することで、
そのノウハウによる成果が購入者たちによる
パイの奪い合いになることもあります。

要するに市場の飽和ですね。


中には、
自分用に考案したノウハウで当初は儲かったが、
次第に市場では通用しなくなったので、
情報商材として売り抜き、最後のひと稼ぎをする
というえげつないパターンもあります。



「儲かる情報」ではなく、
「過去に儲かった情報」ということです。


むしろ、アフィリエイト系の再現性のない
情報商材の問題点は、そのパターンが多い
といってもいいかもしれません。


アフィリエイトは、
たしかにコツコツとやれば
数字が上がる分野ではあると思います。



情報商材にしても、
情報化社会のビジネスモデルとして
全面的にそれらの存在自体を頭から
全否定する必要はないと私は思います。



すでに、いくつかの媒体に登場して
存在が知られつつありますが、
プラスドライバーという3人コントの
メンバーだった大田賢二氏は、
芸人当時の年収が50万(月収ではない)。



食えずにサラ金7社から300万の借金を抱え、
芸人廃業に追い込まれたのが、
アフィリエイトと情報商材の販売を行ったことで
月収が100万を超え、借金を返済して家も建てた
というサクセスストーリーを売りにしています。


(この世界の人たちは、必ずと言っていいほど
逆境から現在の隆盛をつかんだという
ストーリーをプロフィールに仕込みます)



大田賢二氏のように、リベンジを果たせる機会が
この仕事にはあるのも確かです。



世の中は人付き合いの苦手な人もいます。
そういう人たちでもつとまるような仕事が
あっても良いだろうと私は思います。



定年もない。
元手もいらない。
パソコンがあれば地方に住んでいても営業できる。

学歴も資格も不問である。
人知れず儲けられるから他人にも妬まれない(笑)
引きこもりの貧乏人の子弟でも一人前に仕事が出来る世界。



それを本当に夢と希望の世界にするか、
詐欺と失望の汚らしい世界にするかは、
参入者の良識とビジネスプランにかかっているといえるでしょう。



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