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橋下徹市長の維新の会、ホントにメッキははがれた? [政治]

戦後史上、現役知事から市長に「降格」立候補し、民主党、自民党、日本共産党の既成三政党が乗っかった現職市長を打ち破ったのも初めてならば、そこからまた国政進出が注目されている橋下徹市長率いる「維新の会」。いろいろお騒がせだが、今回は「維新政治塾」なる組織が話題になっている。

維新政治塾とは、タレント弁護士から知事、そして市長に当選した橋下徹氏率いる大阪維新の会が、政治家の育成を目的に設立した政治教育塾だ。

この塾は、成功したアフィリエイターが始める塾と同じようなもの。授業料をもらいながら、自分の商材をアフィリエイトしてくれる弟子を作るようなものだと私は解釈している。が、入塾した塾生の中には、そう思わなかった人もいるらしく、入塾の選考を巡ってトラブルになったようだ。

「週刊文春」(6月21日発売号)で取り上げられ、同日付の「東京スポーツ」でも記事になった、「橋下維新の会はコネ&カネまみれ」という記事がそうだ。
維新政治塾は今月、塾生を2262人から915人にふるい落としたが、落選したみんなの党関係者約50人が、敗者復活したことが判明。他の落選者などは「コネ、カネ優先で旧態依然とした組織そのものだ」と怒りを爆発させている。 「橋下氏こそしがらみまみれの組織やシステムを打破してくれるものと期待しましたが、みんなの党関係者の復活当選は、口利きそのもの。コネはカネにつながり、政治家が最もやってはいけないこと。今は落選して清々としていますよ」と話すのは2次選考で落選した元公務員のA氏だ。 維新の会は国政進出を見据え、3月に維新塾を開講。3326人の応募者から2262人を選び、先月までに5回の講習会で選考トライアルが行われ、今月の2次選考で915人に絞られた。 ところが、18日になって落選したハズのみんなの党関係者約50人が「配慮が必要」(維新の松井一郎幹事長)と一転、追加合格となったのだ。 「講習では、大阪市特別顧問の中田宏前横浜市長(47)や経済学者の高橋洋一氏(56)らの講演後にリポート提出と塾生同士のディスカッションなどがあったが、今となっては一体、何を基準にジャッジしていたのか」とA氏は怒りを隠さない。 http://www.shiseiweb.co.jp/news/?p=296

いったん決めた合格者をひっくり返した。なるほど、公正ではない。それはよくわかった。

だが、ネットの反応は、だから橋下徹市長「維新の会」は駄目なんだ、というアンチのストレートな批判はあまりない。

曰く、「何をいまさら」「自己資金はあったのか?無かったんなら自分が悪い」「擁護するつもりはないが、カネに関しては初めから言ってたろ?政党助成金ないから云々って・・・」「そもそも公平に選ばなくてはならない理由がない。私兵を雇うのに使えるやつを選ぶのは当たり前」「コネと言ってもみんなとの共闘になるだろうから仕方ない」……

中には、「三党合意で民主・自民のメッキが剥がれたから(報道は)新党組の追い落としに必死なんだよ」という裏読み分析もあった。

多くが橋下徹維新の会寄りの発言だが、決して「信者」的なものではなく、意見にはそれぞれ道理がある。

これはおそらく、橋下徹氏に対する期待とともに、日本新党以来の悪しき習い性として、風に乗って議員バッジを付けてみたいとしゃしゃり出てくる、杉村なにがしのようなシロウトに対する強い拒絶反応ではないだろうか。

これはひょっとすると、今度の総選挙はとんでもない結果が出てくるかもしれない。

民主党はもうだめだろうが、だからといって自由民主党が少なくとも従来の議席数を回復できるともいえないのではないか。

既成政党の不作為に対するツケという面はあるので、ある程度は仕方ないのだろう。

社会の仕組みを変えるには、橋下徹氏のような劇薬を求める国民感情もわからなくはないが、ただ、雪崩を打って大量の議席を与えるようなことになるのは、少なくとも私は望んではないし、本当にそうなったら心配だ。

橋下「維新の会」の手口を読み解く―競争、統制、自己責任

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  • 作者: 小森 陽一
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 2012/05/31
  • メディア: 単行本


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