千堂あきほ、中傷ビラ交際妨害事件：戦後史の激動：So-netブログ

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千堂あきほ、中傷ビラ交際妨害事件　[芸能] [編集]

千堂あきほの事件について書く。
戦後史上、強くなったのは女と靴下、という言い方がされたことがある。強くなったというよりも、社会進出したことで経済的・社会的な足場を自ら確保できるチャンスができたということだろう。

そのひとつの結果かもしれないが、昨今は晩婚・晩産という傾向がある。有名人の40歳過ぎの「高齢出産」もしばしば報道される。その先駆的な一人が、現在は地元で活動する女優の千堂あきほだが、彼女が東京を離れる原因の一つとなった事件が次の「事務所社長ストーカー事件」だ。

戦後史上もまことに奇妙な事件だった。

女優千堂あきほ（31）宅に盗聴器を仕掛けるため勝手に室内に入ったり、千堂の交際相手を中傷するビラをまいたとして、住居侵入と名誉毀損の罪に問われた千堂の元マネジャー××××被告（43）の判決で、東京地裁は30日、懲役1年6月、執行猶予4年（求刑懲役1年6月）を言い渡した。判決理由で植村稔裁判官は「千堂さんと交際男性の関係を断とうとした中で行われ、他人のプライバシーを傷つけることを何とも思わない卑劣な犯行」と述べた。　判決によると、××被告は今年6月、盗聴器を仕掛けるために合いかぎを使って千堂宅に入ったほか、千堂の友人女性が住んでいたマンションの郵便受けに中傷ビラを入れるなどした。（2000年10月31日更新の『スポ二チアネックス』から、被告の伏せ字はこの記事の筆者）

芸能プロ社長が所属タレントの交際相手を名指ししてそうしたビラをまく。にわかに信じがたい出来事だろう。だが、それを現実に経験したのが千堂あきほだった。

千堂あきほの所属事務所社長とマネージャーは、2000年6月下旬、千堂あきほの友人のマンションに侵入。千堂あきほと交際しているスキューバダイビング・インストラクターの男性の名前を、その友人の交際相手であるかのように挙げ、「現在付き合っている男性（実際は千堂の交際相手）　が刑事事件の犯罪者であるのにもかかわらず秘匿している悪質な人物だと聞きました。今後、住人の皆様の安全を考えますと、このまま放置しておくのは大変危険かと思われます」などと書かれたA4サイズのビラを入れた封書15通を、友人宅を含むマンション内一五戸のポストなどに入れた。

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警視庁碑文谷署は同年7月27日、住居侵入と名誉毀損の疑いで、2人を逮捕した。（『スポニチアネックス』2000年7月28日更新）

　調べによると、マネージャーは社長から頼まれてやったと供述。社長も大筋で容疑を認めた。社長は千堂あきほと男性の付き合いを不快に思っていたため、そのような犯行に及んだ。ビラは千堂あきほについても「“とても淫乱”だとか、リアルに書かれていた」（千堂あきほ）ものもあった。

2人は「千堂あきほが結婚して仕事をやめられると困るから」などと供述した。千堂あきほに対しては、自宅に盗聴器が仕掛けられたり、「何時どこどこに来い」という呼び出しの紙が直接ドアに差し込まれたりした。

「怖くて家から出られないし、仕事もできない」悪夢の日々で、特に5月の連休の時期は「右手にスプレー、5歩歩いて後ろを振り向く」と恐怖に震えていたという。（『スポニチアネックス』2000年8月5日更新）

千堂あきほはビラが配られる前の6月中旬に同署に出向き、「事務所内で嫌がらせを受けていて、精神的に参っている」と相談（『スポニチアネックス』2000年7月28日更新）、名指しされた友人は千堂あきほと話し合った結果、告訴に踏み切った。

千堂あきほが1996年に以前の事務所から独立した際、行動をともにしたのが逮捕されたスタッフだった。一部報道では、事件の異様さから社長と千堂あきほの関係も取りざたされた。千堂あきほはこの点を否定している。

ただ少なくとも、千堂あきほはこの社長の新事務所に移って以来、仕事が少なくなり収入が減っていたのは確かなようだ。社長宅に居候していた時期もあった。

千堂あきほ本人も「社長が付き合っていた男性の家に半年ぐらい3人で住んでいたんです」と認めている。

父親が経営する会社の倒産という不運も重なった。（『日刊ゲンダイ』2000年8月8日付）

千堂あきほはその後、そのスキューバダイビング・インストラクターと2000年12月に結婚。関西に拠点を移して芸能活動を続けていたが、高齢出産で再び注目された。