吉本ファイナンスというのは吉本興業の子会社である金貸し業社だ。そこが今回の河本準一に端を発し、キングコング・梶原雄太の母親も受給していたという生活保護問題に絡めて追及を行っているのは「週刊文春」(6月14日号)である。
梶原雄太がマンションを購入してローンを自分が払いつつ、そこに生活保護を受給する母親を住まわせていた。マンションを買えるなら、生活保護など受けるなというのはネットの声である。それについて、同誌は梶原雄太がローンを組んでいるのは通常の銀行ではなく吉本ファイナンスであることを明らかにしている。
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「吉本ファイナンス」とはどんな会社なのか。大手信用調査会社のレポートによると、金貸し業や不動産業を生巣とする吉本興業の子会社で、所在地は吉本興業本社ビルになっている。芸能事務所が金融会社を持っているとは驚きだが、ある吉本芸人が解説する。
「大阪の吉本芸人が東京に進出する際や自宅を購入する時に、ここから借りるんです。返済は金利とともに給料から天引きされます」
たとえば、東京の「ルミネ Ihe よしもと」で活躍する芸人・大山英雄が、会社の依頼で東京進出する際、引っ越し資金として百万円を「用意したる」と言われたときのことが、こんな記事になっている。
「100万円が振り込まれると吉本本社に呼ばれた。社員が書類を差し出し『ここにサインして、後はここにハンコ。それと月に5万円ずつ引くから』。書類には吉本関連の金融会社『吉本ファイナンス』と書いてあった。大山は『コレなんや、詐欺や』と思ったが時すでに達し。頼まれたはずの東京行きなのに金利まで払い統けた」(〇九年五月二十九日「スポーツニッポン」)
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要するに、本人望まないのにカネを貸し付ける仕組みを作ってしまうということだ。梶原雄太の場合は、どうだったのか。
「まず〇二年に地元の地銀から千五百万円借り入れ、マンションを購入しているが、〇八年には金融機関の抵当権が消えている。
梶原雄太は会見で、四年前に三十五年ローンから短期ローンに組み換え、共益費と合わせて毎月四十数万円を負担したことを語っているが、たしかに登記の情報に合致する。
そして、この短期ローンをどこから借りているかだが、小誌の取材に対し、匿名を条件にある吉本興業社員が「吉本ファイナンスです」」と書かれている。
つまり、生活保護制度を利用して梶原雄太はマンションという資産を形成。吉本もカネを貸し付けて金利を受け取ることで利益を上げているわけだ。同誌は「釈然としないものは残る……」と書いているのも当然だろう。
松尾貴史氏は、河本準一が問題になったとき、極貧からはい上がったから(いいではないか)というような理屈にならない擁護をしていたが、梶原雄太のケースはマンション購入のでしているのだから、もはや極貧という擁護すらできないだろう。
2012-02-06 23:01
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