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スト権スト

スト権スト 1975,11,26

官公労の労働者は、48年のマッカーサー書簡による政令201号で、公務員・三公社五現業の公共企業体労働者の争議権を剥奪されていた。

しかし、本来ストライキ権とは、憲法第28条で保障する団体行動権の中心で、労働者が当然もつべき権利である。

という大儀で、その権利を獲得するために公労協は空前の8日間ストに突入した。

要するに、国鉄(現JR)が動かない日々が続いたという話だ。

私鉄に振り返られたから、私鉄は混雑した。それ以外には、会社やビジネスホテルに泊まり込む者もいたり、学校が休校になったりした。

ただ、スト権ストを行ったのは総評系の国鉄労働組合(国労)と動力者労働組合(動労)で、同盟系の鉄道労働組合は国労や動労を批判する側に回っていたから、国鉄全体が完全に止まったわけではなかった。

ストは8日間で中止された。

日本共産党、袴田里見前副委員長除名 1976,1,4

長年幹部として闘ってきた袴田里見前副委員長が「規律違反を承知のうえで」『週刊新潮』(78年1月12日号)に、反共手記を発表した。

その間にも袴田は党への攻撃を行っていたが、確信犯の「手記」を発表するに及んで、党規律違反の罪は免れず、除名にいたった。

新潮社や文藝春秋社などは、その後も同党の除名・除籍・離職・造反者が、最初に意見表明する「受け皿」の媒体として「お約束」のように登場することから、そうした媒体に登場するだけで過剰な批判を行う人もいる。

たとえば、同党の党員が運営するとされる、同党を「批判的見地から検討し議論するサイト」などは、そうした非難を党員ジャーナリストに向けている。しかし、それは一面的で教条的な反共論とはいえまいか。

かの不破哲三氏は、作家のコスプレで『週刊文春』に登場し、政治家としての自伝的書籍を新潮社から出したこともある。

もとより、出版社というのは、本来右だの左だのに関係なく言論人に自由な発言を保障する場である。

「右」っぽい出版社は「右」関係しか書いてはならない、書くはずがない、というものではないのだ。
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ひげ男

今回は訪問&nice!大変有り難うございます。
by ひげ男 (2010-10-31 06:36) 

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