人口1億人到達

日本共産党第11回党大会　1970,7,1

安保延長反対闘争のさなか、日本共産党は党大会を行った。そこでは、安保反対運動などの成果から綱領の中にある「統一戦線」を重んじ、革新統一戦線による民主連合政府の樹立を展望した。

またそこでは議会を大切にし、日本共産党政権下になっても複数政党の存在を守るという、従来の社会主義諸国にはない民主主義的理念が発表された。

そして日本が高度に発達した資本主義であるところから、ロシアや中国などとは違った社会発展の道筋を明らかにした。そして結党以来初めて委員長制度を作り、宮本顕治書記長が就任。書記長に代わる書記局長には不破哲三が選ばれた。この裏面が下敷きになり、同党は「民主連合政府綱領草案」「平和と民主主義の宣言」などを後に発表。こうして50年代初期の火炎ビン戦術時代から、20年に渡ってじっくり「日本型社会主義・共産主義政党」のみちを模索していった。

その後、確かに既成の共産党との「違い」によって各国の共産党とも妥協を許さないたたかいもあったが、一方ではその体質の古さなどは、「スターリニズム」といまだに揶揄されることもある。

人口1億人　1970,10,1

定例の国政調査がこの年に行われたが、過疎過密の問題を浮き彫りにしながら、いいよいよ人口1億人を突破した。そして労働者（サラリーマン）もその半分を超える5295万人に。過疎過密の差はまたしても国会議員の定数問題を深刻にした。ちなみに、2010年現在の世界の総人口は約69億人である。

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