70年安保反対運動

万国博覧会ＥＸＰＯ'70開会式　1970,3,14

大阪千里丘陵で、77ヶ国参加で開会。9月13日まで行われ、入場者は6421万8770人を動員。テーマは「人類の進歩と調和」だった。

沖縄住民の国政参加特別措置法成立　1970,4,24

それまで「流球政府」として立法院議会議員が行政上の代表者だった沖縄。その返還に先駆けて、その国会復帰を決めたものである。定数は、沖縄全体をひとつの選挙区として衆議院が5名、参議院が2名だった。

そして11月15日には、日米共同声明を受けての選挙が行われ、衆議院は自民2・人民・社会・社大から当選者を、参議院は自民と革新統一からそれぞれ当選者を出した。沖縄人民党の瀬長亀次郎は、沖縄レッドパージで公職を追放になって以来の当選だった。

以後、沖縄人民党は本土の日本共産党に合流し、瀬長は常任幹部会副委員長に就任する。

70年安保反対運動　6,23

69年11月の「延長の閣議決定」「日米共同声明」などを受けて、この年の春から日米交渉は大詰めを迎えた。

6月17日には「日米沖縄協定」が調印。29日には「日本国による沖縄防衛責務の引き受けに関する取り決め」（久保・カーチス声明＝日米海空共同作戦の強化拡大）も締結された。この条約はどちらか一方の破棄通告で1年後に失効するものだったが、自由民主党は「相当長期に渡り継続する」ことを党議決定（10月14日）した。

そのさなかの22日、佐藤首相は正式に安保延長を声明。それに対して、この日、日本社会党・日本共産党・総評などの統一実行委員会主催で「安保条約廃棄宣言全国統一行動」を、全国1345ヶ所、77万人以上が参加して行われた。一部には60年安保ほどのインパクトがないという声もあったが、沖縄問題と安保を結び付けた闘争が国民にも説得力を持ち、全国の反対闘争につながった。

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