第2次岸内閣成立

第28回総選挙　1958,5,22

この日、第28回総選挙が行われた。

投票の結果は、自民党287、社会党166、日本共産党1、諸派1、無所属12だった。社会党の勝利、自民党の後退といわれた。しかし、この頃から員数合わせに保守系無所属の追加公認・入党が行われ、このときも保守総数は290をこえるとみられた。

第2次岸内閣成立　1958,6,12

現在の自民党の政治手法の原点を作ったともいわれる岸信介首相は、組閣の方でもそれがあてはまった。まず実弟の佐藤栄作を大蔵大臣にして執行部も岸信介の直系で固め、河野派、大野派などからもまんべんなく入閣させ、池田勇人、三木武夫といった将来の総理候補と言われる人も登用。「派閥をこえた組閣」を行っていた。また、官僚出身者も多く登用（8名）したのも大きな特徴だった。

日本共産党第7回党大会　1958,7,21

前年11月6日からの中央委員会政治報告を受けて、この日から党大会が行われた。ここでは過去の批判と反省から、新綱領の草案を検討したところに意義があった。

それによれば、わが国の現状を「現在、日本を基本的に支配しているのは、アメリカ帝国主義とそれに従属する同盟関係にある日本の独占資本」と、初めて「2つの敵」とその関係について明らかにした。

従来から党内では前者を軽視する傾向があったが、今回はそこを明確にした。

「事実と道理」をモットーとしているはずの同党としては苦闘の時代だったが、その大会は、ここ数年の不正常な状態を克服できる体制にしたといえよう。

またこの大会期間中に、盗聴機が発見された。この時に限らず日本共産党の大会や党員の自宅などの盗聴は警察などによってその後も不断に行われており、マスコミでもしばしば問題になっている。そのスパイ性は反共風土の卑劣なあらわれといえる。

タグ：岸信介 日本共産党 総選挙

コメント 1

沒有醫生的處方
usa cialis online http://cialisvonline.com/ Cialis cost
by Cialis reviews (2018-04-15 02:02)