SSブログ

第26回総選挙 [戦後史]

◆1953/04/19 第26回総選挙

53年4月19日、第26回総選挙が行われた。前回の第25回総選挙からたった半年後の出来事だった。

その結果、吉田自由党199、鳩山自由党35、改進党76、右派社会党66、左派社会党72、労農党5、日本共産党1、諸派1、無所属1。投票率は74.22%。

吉田自由党は過半数を大きく割る202議席となったが、意外なのは鳩山自由党も結党時より2議席減の35議席に留まったこと。権力抗争は有権者に評価されなかったようだ。

ともかく保守陣営が議席を減らし(15減)、左右両派社会党、労農党、日本共産党の合計得票数は史上初めて1千万をこえた。いずれにしても、「バカヤロー解散」は、良いイメージはもたれなかったということになる。

過半数を割ったものの、改進党の閣外協力を得てもちこたえた吉田自由党は、小数与党で第5次吉田内閣を成立させることとなった。

なお、衆議院開設以来63年にわたって25回連続当選をしていた尾崎行雄がこの選挙で落選した。戦前戦後に渡って立候補し続け、また当選し続けたこと自体、称賛に値する。

我が国が小選挙区制を続ける場合は勿論、比例代表制など他の制度になったとしても、この「記録」が破られることはもうないだろう。

戦後史上、いろいろと話題や見所の多い選挙だった。

また5日後には第3回参議院通常選挙も行われ、吉田自由党46、鳩山自由党0、緑風会16、改進党8、右派社会党10、左派社会党18、諸派1、無所属30となった。

非改選組を合わせると吉田自由党が93、野党が157、中でも左右両派社会党が66、労働者農民党2、日本共産党1と保革対立が激化した。
タグ:総選挙
nice!(22)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 22

コメント 1

ヘブンリーブルー

ナイス、訪問ありがとうございます。
暑さが続きますね!
by ヘブンリーブルー (2010-07-31 21:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます