◆1951/2/23 日本共産党の武力革命方針決定
党の分裂が深まる中で、日本共産党・徳田球一グループは「第4回全国協議会」を開会。
ここではいわゆる「極左冒険主義」の方針を打ち出し、「スパイ分派の粉砕」と、統一を求める党員や組織への闘争方針も打ちだした。コミンフォルムがこれを支持する態度を示したために、党内はますます混乱した。
極左冒険主義というのは、要するに客観情勢を無視して共産主義革命に突っ走ることである。
アメリカから睨まれ、コミンフォルム(欧州共産党情報局)からもたきつけられ、たんなる暴力革命集団の道を選んでしまったという話だ。
他党との関係についても徳田らは、社会民主主義主要打撃論のセクト主義をとり、それが社会党や総評の反共主義の口実につながり、人民統一戦線を実現できなかった。
これらの誤りの原因は、徳田球一らの家父長的な指導体制を克服できなかったこと。「占領下での人民政権樹立」(いわゆる51年綱領)という方針の中で、アメリカ占領軍のとらえ方が曖昧であったことや、大衆闘争の主観的な評価にあったことなどを指摘できる。
これによって分裂はますます深刻なものとなり、日本共産党は議会からも有権者からも信頼を失うことになった。
日本共産党が、現在にも及んで個々の党員・議員のスター化(個人人気)を好まないのは、徳田球一や志賀義雄などによる、家父長的指導や分派活動などで党が苦況に陥った苦い過去があるからだろう。
しかし、そんなものは他党にもごまんとある。それで党が壊れれば「それだけの党だった」という話であり、それをもって内向きの党員平準化をよしとするようでは、議会で陣地を広げることも、広範な有権者の支持を得ることも難しいのではないだろうか
2010-07-16 07:00
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おはようございます。
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by hayama55 (2010-07-16 08:21)
考えさせられます。僕の世代は六十八年以降に生まれたので共産党へはあまり偏見はないんですが、ただ世界中の共産主義社会実験という国家独占資本主義の印象が深いせいか、どのみち聖人君主が共産党の書記長にならない限り、共産主義は成功しないと思います。すみません愚策を書き込んで、これからもいっぷくさん頑張って研究してください。
by シュウ (2010-07-16 12:24)