『とん漬』（厚木ハム）100％SPF豚を味噌に漬け込んだ“激戦地の名産”：戦後史の激動：So-netブログ

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『とん漬』（厚木ハム）の話です。製造・販売の厚木ハムは、豚肉製品の激戦地、神奈川の有力メーカーです。蔵王高原でSPF豚を飼育し、100％SPF豚の肉製品を製造・販売。最近はテレビでもとりあげられる機会が増えてきました。SPF豚というのは、SPF（Specific Pathogen Free）の略。日本語に訳すと「特定病原体のない豚」です。

神奈川県は、豚の飼養頭数（平成25年）こそ都道府県ランキングでは14位ですが、高座豚、やまと豚といったブランド豚が誕生した地です。

県内には、ハム、ソーセージなど肉製品を扱う養豚・肉製品販売の有力な会社が、しのぎをけずっています。

フリーデン（伊勢原市）、相模ハム（相模原市）、腸詰屋、鎌倉ハム（鎌倉市）、クライフ（大和市）、ウスミハム（大和市）、高座豚手造りハムの自然派王家（綾瀬市）、ミートデリー・カウボーイ、矢島ハム、ハム工房ジロー（茅ヶ崎市）……、その他、日本ハムのような全国区のブランドも頑張っていますが、

そのひとつが、厚木ハム（厚木市）。

SPF豚といって、トキソプラズマ病、オーエスキー病、マイコプラズマ肺炎、萎縮性鼻炎、サルモネラ・コレラ・スイス感染症、豚流行性下痢症、伝染性下痢症といった、あらかじめ指定された病原体をもっていないことが証明されている豚を育て、お産の時も帝王切開で取り出す安全性の高い豚肉だそうです。

厚木ハムについては、以前、2回記事にしました。

⇒ツンゲンアスピック、アイスバインズルチェ、ケーゼグリラーで「冬のおもてなし」を
⇒シュトーレンとハムの組み合わせで年末のおもてなしを

私の従姉妹の会社で、息子の島崎洋平氏が代表職人として頑張っています。

厚木ハム公式サイトより

島崎洋平氏は、3年ごとにドイツ・フランクフルトで開催される食肉加工の国際見本市（IFFA）で、2007年に腸詰め部門で日本人として初めて世界第3位に、ドイツ食肉協会の食肉加工コンテスト（SUFFA）で国際コンテスト加熱ソーセージ部門でグランプリを受賞（日本人初のグランプリ連続受賞）しました。

ケーゼグリラー（チーズウインナー）開けたところ.png

肉製品づくりについては私にはわかりませんが、肉汁のしたたるウインナはおいしいです。

それで、その厚木ハムから、先日とん漬をいただいたので、それをご紹介したいと思います。

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武士が食べられるようにするために始まった「とん漬」

とん漬というのは、上質な肉に炊いた味噌を漬け込み、食べるときに軽く味噌を拭きとって焼きます。

厚木の名物で、とん漬を扱う市内の肉屋は一致団結して、「あつぎとん漬のれん会」を発足させているそうです。

⇒あつぎとん漬のれん会

味は、味噌がまさに甘すぎず辛すぎずで、ご飯のおかずにもお酒のお供にもピッタリ。

もともと、武士が四足動物の肉を嫌うので、何の肉かわからなくするために味噌漬けが始まったそうですが、それが現在の名産に発展しているわけです。

さすが、豚肉の激戦地、神奈川らしいエピソードですね。

私はこれまでにも、とん漬はおつかいものによく使いました。

ハム・ソーセージは、人によって意外と好き嫌いがあるのですが、とん漬は誰にでも喜ばれます。

味噌によって、味つけとともに肉のにおいを消していることで、食べやすくなっているのかもしれません。

豚肉はいろいろな食べ方がありますが、みなさんはどんな豚肉料理がお好きですか。

私は、今度は自分でも味噌漬け肉にチャレンジしてみようかと思っています。