『烈侠~山口組 史上最大の抗争と激動の半生』(加茂田重政著、サイゾー)を読みました。元山口組、一和会幹部だった加茂田重政氏の回顧録です。当時の暴力団の話は、一部のジャーナリストが、独自のルートで聞き出して世に発表していましたが、最近は、引退した元ヤクザ自身の回顧録が市場に出るようになりました。本書もそのひとつで、大変興味深い話が出ていました。
著者の加茂田重政氏は、父親が山口組・山口登二代目組長から盃を受け、自分も三代目・田岡一雄組長から盃を下ろされています。
元ヤクザの回顧録の中でも、もっとも“貫目の重い”(ヤクザとしての格が高い)ものといっていいでしょう。
著者は、山口組が、一和会と割れた山一抗争のときは、一和会側について、山本広会長を支えました。
おそらく、当時を覚えている多くの人が疑問に思っていたのは、イケイケに見える加茂田重政氏が、なぜ“武闘派”といわれた四代目・竹中正久組長を選ばず、メディアでも“あさっての広ちゃん”などと揶揄すらされていた“熟慮型”の山本広組長の方についたかということです。
その経緯や理由も、同書には書かれています。
著者が述べている大きな理由はふたつ。
ひとつは、田岡一雄組長夫人が、三代目亡き後、三代目姐としてふるまい、組員に無断で勝手に四代目を竹中正久組長に決めたことへの反発。
そして、山本広組長が、手榴弾をしのばせて、「協力してくれなければ紐を引く」と、著者に命がけで協力を強く求めたこともあったそうです。
Youtubeでは、インタビューを受けている山本広組長の動画も残っていますが、極道とは思えない物腰です。
でも、やっぱり一和会の会長に担ぎ上げられるほどですから、“あさっての広ちゃん”などというメディアの揶揄は、極道中の極道を見くびった見当違いな評価だったのです。
レビューを見ると、昨今の六神抗争(六代目に対する神戸の分裂)についてコメントがないことを残念がるものもありましたが、とっくに引退してカタギになった人にそれを求めるのは酷な話です。
私はそれより、戦後、為政者や警察が、社会と国民をコントロールする都合上、その時々で、暴力団を必要悪として使ったり、または排除したりと、ご都合主義で便利に使ってきた歴史を「生き字引」として暴いてほしかったと思いました。
戦後のどさくさから、こんにちの日本の発展までには、政財官はずいぶんダークなことをやってきたはずです。
その真実を語れるのは、この方々しかないと私は思っています。
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桃の香りがすごい!
今日のここだけの話、おやつは、『こだわりの白桃パン』(木村屋總本店)です。
袋を開けると、ももの香りがすごい!
形状はメロンパンです。
ビス生地はぺっとりして、白桃ピューレがたっぷり練りこまれています。
中のパンもこれまたしっとり。
餡は何も入っていないのですが、とくに飲み物もなく食べることができます。
自然の味わいで、風味がいいですね。
色といい春の感じが出ています。
これ美味しいんですってね。食べてみたいです。
by JUNKO (2017-03-30 20:09)
政治家の方がずるい気がしますね。
by そら (2017-03-30 21:51)
まがりなりにもやくざに向かって「あさっての広ちゃん」なんてよく書けましたね当時のマスコミ(^_^;)
by pn (2017-03-30 22:18)
山一抗争は社会を揺るがせましたね。高知でもかなり大きな抗争事件が起こり、新聞をにぎわしていたことをよく覚えています。あの当時はしばらく「何が起こるかわからない」という雰囲気で、普段はのんびりしている高知の街が緊迫していました。『烈侠~山口組 史上最大の抗争と激動の半生』・・・とても興味深そうな本です。社会の裏面史をより正確に知れば、社会の表面で生じている現象もより深く理解できますね。
『こだわりの白桃パン』・・・へえ~、これは鮮やかな桃色で視覚的にも春らしくていいです。白桃自体大好きですが、けっこう高価ですよね。白桃の缶詰もけっこう好きなのです。
稀勢の里の件だけでなく、日本の特にスポーツ報道はよく「実質」を「1万倍くらい(←推定値です 笑)」に膨張させてしまうので困ってしまいます。ディック・スレーターは準優勝した年はカッコよく見えたけれど、今考えるとプロレスの底が浅かった気がします。テッド・デビアスの方が地力があったんでしょうね。
『週刊ファイト』は今読んだらある種の青臭さに赤面する可能性大のような(笑)。まだ記憶している井上編集長の「予想」もけっこう間違いが多かったですし。「日本プロレス事件史」はわたしもぜひチェックしてみたいと思います。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-03-30 22:22)
三代目は一日警察署長も努めたそうな。
警察と暴力団の蜜月ぶりが・・・
by うつ夫 (2017-03-30 22:49)
ピンクがかわいい白桃パン。
中もピンクかと思いきや意表を突かれました。
by yamatonosuke (2017-03-31 00:54)
ピンク色の可愛らしいパン、美味しそうです☆彡
by ナベちはる (2017-03-31 00:57)
白桃パン…赤ちゃんのお尻みたいですね。
人工的に作られた(?)桃味、桃の香りはちょっと苦手です。
by えのみ (2017-03-31 02:08)
山口組、やくざの世界は大変でしょうね。
白桃パン、香りが良いのですね。
by toshi (2017-03-31 02:17)
白桃も微妙に風味の再現が難しいんですよね。
それだけに白桃パンは気になります。
by HIDEe (2017-03-31 04:40)
おはようございます。
前半の話、興味深く拝見しました。
私は彼らやくざを社会の中でどう生かして行くかを考えています。どんなに良くできた社会でも、全ての人が満足する社会を作るのは不可能だと思うからです。必ず、社会になじめない、あるいはボタンを掛け間違ってやくざになる方々は一定数いると思います。
阪神大震災のとき、山口組(?)の方々が無償で物資を配っていた姿が忘れられません。役に立たない政治家や自治体に比べ、正しくその時に求められたものを提供したのだと思います。社会の側から、彼らに手を差し伸べれば、きっとより良い社会に貢献してくれると思います。(例えば治安に協力してもらうなど。ストーカー事件など、警察の力が及ばなかった悲劇が多々ありました。彼らの力を借りることで、悲劇を防ぐことは出来ないか?警察にたてつくことは出来ても、やくざに反抗できるヤツはいないでしょう。)
やくざが、完全に暴力団になってしまわない内に手を打つべきと思います。
by promethe (2017-03-31 06:32)
反社会的な「暴力団」は撲滅してほしいと思いながらも
「実録○○」モノが気になって立ち読みしたりします。
by johncomeback (2017-03-31 07:47)
ぶっちゃけた話、マスコミ報道
はあてにならん。
私はこの本を読んでみたいですね。
暴力団=悪 ??
と実感しました。
by gf487323 (2017-03-31 08:26)
「桃の香りがすごい!」のサブタイトルを読んで、お写真を見ただけで鼻先に桃の香りが広がったような気がしましたよ^m^
美味しそうです♪♪
by Rinko (2017-03-31 08:35)
おはようございます!
こだわりの白桃パンのお写真を家内に見せたら
思わずおいしそうな! って言ってます。
by Take-Zee (2017-03-31 08:42)
白桃ピューレがたっぷりで生地もぺっとり♪♪
良いですねぇ(*^^*)
いつもながら美味しそうなものがどんどん登場して
凄いなぁと感心しきりです(^.^)
自然の風味というのもなかなか魅力的♪
食べてみたいですね(^-^)
by 追いかけっ子 (2017-03-31 19:09)
見た目でも桃の風味が満タンに感じますね~( ^)o(^ )
私の姉の同級生が山口組系の傘下に居たのですが
兄が高校時代にチンピラに絡まれてカツアゲされて
地方新聞に載ってしまったのですが
直ぐにチンピラを自首させて
謝りに来た事がありました。
by makkun (2017-03-31 20:00)
日本の政財官。
これは、江戸時代の頃、つまり商人や役人たちがヤクザや無宿ものを利用して、自分たちの手を汚さずに、一般の民衆を押さえつけたり、抗争を(毒を持って毒を制すみたいに)治めたりする手段に使ってきた歴史をそのまま引きずっているようです。
仰る通り、そうした汚い裏側は、このような方々のみが良く知る世界でありましょう。
読んでみたくなりました。
by 伊閣蝶 (2017-04-01 13:15)
木村屋總本店のパン愛知県で売ってるかな。
by nikki (2017-04-01 15:45)
最近はコンビニに、ピカレスクコミックが並ばなくなりましたね。
by 犬眉母 (2017-04-01 22:23)