久しぶりに、ささやかな自作の話です。障がい者、高齢者用に簡単かな入力ができる自作らくらくキーボードを作りました。キーの色を、かなの五十音の各行毎に色分けして、英字と記号の色分けで、すぐとなりにあっても見やすくなっています。(今回はWindows日本語10キー付109キーボードJIS配列を対象にしています)
昨年末、『シリコンキーボードカバー』(サンワサプライ)と、100円ショップで売っている『丸ラベル』(大創)を使って、複視など高次脳機能障害者用にカスタマイズしたキーボードをご紹介しました。
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シリコンキーボードカバー+丸ラベル、高次脳機能障害者PC利用法
あれからおよそ1年たちました。
使用していた丸ラベルが、一部剥がれてきました。
この間、使用しているうちにいくつか問題点も発生したので、それもあわせて修正したいと考えました。
問題点の1つは、いくら丁寧に書いても、手書きの文字は読みにくい、ということ。
「り」とか「し」とか、簡単なかたちのひらがなはいいのですが、「ね」や「め」など、込み入ったかたちのひらがなは、どのキーなのかちょっと迷うことが多かったのです。
やはり、貼るなら、ちゃんと活字をプリントしたものにしようと思いました。
もう1点は、アルファベットの配置がわからないこと。
丸シールには、なるべく大きくひらがなを書こうとしたため、アルファベットのスペースがなくなってしまったのです。
字と字のあいだが狭いものは、読むのが困難なので、アルファベットとひらがなを並べることはあえてしませんでした。
しかし、入力作業をしていると、アルファベットの表記が必要になることもあります。
ひとつひとつのキーのスペースに、どうやってひらがなとアルファベットを表示するか、その点がなかなかクリアできませんでした。
見やすくて入力しやすい、そんなキーボードはないものかと探していたところ、市販のキーボードに、『目にやさしいキーボード』というのがありました。
「目にやさしいキーボード」は、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)で紹介されたことがある人気商品だそうです。
http://iwatadesign.com/press2.html
http://escor.co.jp/old/kana_keyboard.html より
キーの色が、かなの五十音の各行毎に色分けして、かなを見つけやすくしています。
http://escor.co.jp/old/kana_keyboard.html より
分かりにくい記号を拡大して色分けしています。
http://escor.co.jp/old/kana_keyboard.html より
文字の大きさが10倍、キーが50音の各行ごとに色分けされています。
http://escor.co.jp/old/kana_keyboard.html より
これは大変良いと思いました。
ただ、色でキーを認識させるにしては、キーボードに色がついていなかったり、「Tabキー」や「Deleteキー」なども、色をつけずそのまま文字表記されたりしていたので、ここを一工夫できないものかと思い、結局最初から自作することにしました。
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自作はどこが違うか
自作したものが、「目にやさしいキーボード」とどう違うかといいますと、前回との継承性を保ち、かつ色をつける範囲を広げてよりわかりやすくしています。
1.「目にやさしいキーボード」が、色を付けていないキーにも色を付けました
たとえば、テンキーにも色をつけました。
2.前回のバージョンは、シフトキーが緑、変換キーが赤、エンターキーを青にしていたので、色は今回もそれを継承しています。
3.「目にやさしいキーボード」は、タブキーがただ「Tab」と字が刷られているだけですが、こちらにも色を付けました。
4.Deleteキーは、「Delete」ではなく、「けす」とわかりやすく日本語表記にしました。
5.ひとつのキーで、いくつもの役割を持っている場合、よく使うものだけに絞りました。「れ」とキーを共有する「セミコロン」はあまり使わないので、キーの表記からはずしました。「ね」や「る」もひとつのキーに4つも役割を持たせているので、2つに絞りました。
ということで、できたキーボードがこれです。
例によって、100均購入のフリーラベルにプリントし、カットしてひとつひとつ貼り付けます。
今回は、アドビの「イラストレーター」で文字や記号を作りシールに印刷しました
10倍とまではいかなくても、キーに表示されている字よりもかなり大きくなりました。
高次脳機能障害者だけでなく、初心者や高齢者にも使える方法ではないかと思います。
様々な事情で、キーボードが使いにくくなった方、キーボードアレルギーの方、この3連休で、ちょっと頑張ってカスタマイズしてみませんか。
やさしいパソコン講座〈5〉キーボード入力入門―WindowsXP対応 (やさしいパソコン講座 5) -
すごい工夫ですね。
by nikki (2017-11-04 23:18)
五十音の色分けはniceですねー。
最近観てないな受けたい授業(^_^;)
by pn (2017-11-04 23:26)
五十音ごとに色分けされていると、どこに何のキーボードがあるか判りやすくていいですね!
by ナベちはる (2017-11-05 00:22)
障がい者、高齢者に簡単かな入力の自作らくらくキーボード・・・このPCはlenovoですね!わたしも今このコメントを書かせていただいているのは正しくlenovoです。購入後2年足らずくらいになりますが、思ったより(笑)長持ちしております。不具合的な出来事もちょいちょいありますが、メカに弱いわたしの使い方の問題もあろうかと思い、総合すれば、「価格の割にはまずまず」だと評価しております。メインとしてLa Vieは常に持ってまして、もう4台目くらいなのですが、3台目だったと思いますが、やたらと故障が多いのがありまして、キーボードも外れたりして、それをセロテープでくっつけて、空しく使用しておりました。カスタマイズ・・・わたしもいろいろ考えてみたいと思います。
わたしもいくつとなくアルバイトはしておりましたが、印象的なのは寿司工場とパン工場の仕事です。パン工場の方はぶっちゃけ「ヤマザキパン」の工場でした。どちらも年末年始の繫忙期のバイト要員として2か月ほどやったのですが、経験としては貴重なものになっています。
寿司工場の方は地元の中小企業で、スーパーなどにパック寿司を卸すのが主な業務でしたが、工場の中心に「寿司ロボット」と呼ばれるアナログなマシン(笑)が設置されておりまして、そこから立方体のように形作られたすし飯が出て来るようになっていて、その上へネタをペチペチ載せるという単純作業が味わい深かったです(笑)。このバイトの場合、初日にずっと立ったままの作業というのがきつくって、途中で足腰ががくがくしてきたことをよく覚えています。2日くらいやったら慣れましたが。あと、どうしても魚介類の生臭さがずっと鼻に残るのには閉口しました。
その点、パン工場は常にスウィートな芳香が漂ってまして、その点はよかったのですが、朝から毎日同じ単純作業の繰り返しというのは独特の疲労感を呼びまして、午前の終わりにはもうバテ気味の上、昼食後は眠くなって困りました。
その後、正規の仕事として進学塾の講師をしばらく続けることになるのですが、ある意味、寿司工場やパン工場よりも楽ではありました。受け持ちの生徒の多くが受験に失敗した時は大変でしたが。しかし仕事内容よりも、進学塾時代は経営や講師陣に大きな問題がありましたね。
堀江貴文の言動には(どうなの?)と思うことも多々ありますが、Amazonと書店に関する意見は興味深いですね。かつて高知で一番大きな書店へ行くしかなかった時代がありまして、「高知で一番大きい」と言っても、東京など都市部の書店と比べると「冗談」のような規模でありまして、欲しい本など置いてない場合がほとんどでした。で、どうしても欲しい本は注文する場合もあったのですが、手に入るまでに「1か月から2か月くらいかかる」とか言われることもあって、それでは注文する気も起らなくなります。接客態度も爽やかとは言い難く(笑)、サービス業で仕事しているという自覚があるとはとても見えませんでした。そのような状況を見てますので、商店街の書店にも「やれること」はいろいろあったのではないかとは思います。わたしが子どもの頃に親に連れられてよく言っていた書店のほとんどは消滅しておりますし。
『全日本プロレス超人伝説』のお話・・・NWAという名前を猪木でさえも奉じていた時代の薫りが強く漂っていますね。本当のことを言えば、NWAという組織が米国内でも本当の権威を持ち、プロレスの社会的ポジションをアップする役割を果たしてくれていれば、今日のWWEのようなコミックショウプロレスの隆盛はなかったのかも、という気もします。
>猪木は本当はオーソドックスな、それこそ全日本プロレスのような団体運営をしたかったと猪木と新間の発言も書かれています。
このお話も、とても納得できます。猪木の談話で印象的なものの一つですが、かつて「ボクシング界をいつも羨ましく思っている」という意味の話をしていました。つまり、権威あるチャンピオンがいて、ランキングもその時の状況に応じてしっかり決められるという世界ですね。その理想に近づくためには、NWAがプロレスの頂点として君臨していてほしいという感覚はあったのではないかと。そしてそのNWAを馬場が独占する中での異種格闘技戦という大博打が大成功するわけですから、人生の力学とは不思議なものです。
>でも「楽」というのが危ない罠なんですね。
まったくおっしゃる通りです。わたしもずっと「楽ではないので」、いい線行っているかも・・・と思うことにいたします(笑)。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-11-05 00:37)
かな入力派とすれば、五十音の配列は揃えてほしかったですね。JIS配列意味不明です。
by うつ夫 (2017-11-05 00:51)
五十音ごとの色分けは良いアイデアですね!
わかりやすいと思います。
by kou (2017-11-05 07:39)
素晴らしい(^^)
色を変え 文字を大き!自作!素晴らしいー♪
by チャー (2017-11-05 08:19)
各行別の色分けは分かり易いですね。
いっぷくさんの努力とアイディアには
いつも感心させられます。
by johncomeback (2017-11-05 08:28)
自分に不具合なものをカスタマイズするという発想自体が参考としての良い教育になりますね。
by 扶侶夢 (2017-11-05 09:09)
これは良いですね~
私は日本語入力なので五十音の色分けは助かりますので
検討して見ようと思いますd(*^o^*)b
by makkun (2017-11-05 09:16)
自分の将来の参考になります。
キーボードに色別というのもいいですね。
by プー太の父 (2017-11-05 10:07)
自分は『ローマ字入力』をしていますが、
外では『かな入力』をすることが多くて、
中々『かな』が探せない時があります。
色付きは分かりやすそうですね。
by kiki (2017-11-05 12:45)
素晴らしいアイディアですね。私も使ってみたいです。こういうものを市販するのは難しいんでしょうね。
by JUNKO (2017-11-05 13:42)
こんにちは!
これなら使いやすいですね!!
by Take-Zee (2017-11-05 14:34)
ステキな工夫だと思います ^^
ボクもかな入力なので、真似してみようかな?
でも、こんな上手に作る自信はありません(^^;
by なかちゃん (2017-11-05 16:40)
思考錯誤、いろいろ工夫されてますね。
by ヤマカゼ (2017-11-05 17:05)
かなの五十音の各行毎に色分けしたり、必要ないものはあえて前面に出さない。。考えて、工夫を重ねた様子が想像されます。
かく言う私、片手しか使えなくなってしまった今は右手の3本のみの入力。・・・でもそれでも間に合っていますので。。
テレビから得る情報は限られるものの・・・今あるパソコンがあるからこそ買い物も、外出もできる。
そうした意味合いからも、高齢者でも気軽に利用出来るパソコンの必要性は非常に高いものと考えます。
by hana2017 (2017-11-05 18:07)
こういう提案が、企業に届くと良いですね。
by ヨッシーパパ (2017-11-05 18:40)
携帯電話のらくらくホンを実際に使えば
文字が大きいことがいかにありがたいかが
わかると思います。
by 犬眉母 (2017-11-05 23:56)
母音子音がある日本語はタイプをいくつも押すので
工夫されてて良いですね☆
by arles (2017-11-06 02:05)
いっぷくさんの工夫には毎回感心させられます。すごいなー!!
by Rinko (2017-11-06 09:05)
キーボードカスタマイズって楽しそうですね。
by yamatonosuke (2017-11-06 15:22)