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加山雄三“偽モズライト訴訟事件”国際問題と騒がれたが? [芸能]

「加山雄三エレキ騒動新展開 日米問題に発展も」という仰々しい見出しで「東京スポーツ」(3月3日付)が報じている。例の“偽モズライト訴訟事件”についてである。モズライトの権利者が10日に来日するというのだ。同紙によると、「米大使館から外務省に働きかけられたら、日米間の問題に発展しますからね。いくら、加山雄三が有名人でも、警視庁は本腰を上げざるを得ませんよ」と言う。告訴事件は急展開を見せるのか。

“偽モズライト訴訟事件”というのは、加山雄三の芸能生活50周年を祝うために、加山プロモーションとフィルモア楽器というメーカーで共作した受注販売(完売)の「モズライト加山雄三50thアニバーサリー・シグネチャーリミテッドモデル」が、実はモズライトギターのコピーであると、権利者より「詐欺および不正競争防止法第2条1項(不正競争防止法違反)」に当たるとして京都府警に告訴状が出された事件のことである。

告訴したのは、モズライトの創始者セミー・モズレー氏の正式な継承者で、米在住のロレッタ・バリア・モズレーさん。亡くなったモズレー氏の夫人、および被害者の会だ。

ギターの値段は1本55万円で、「中には1人で2000万円近く買っているマニアもいる。訴訟額は億単位になる」(「日刊ゲンダイ」10年9月21日付)というからただ事ではない。

昨年末には加山雄三個人を不正競争防止法遵反で警視庁にも刑事告訴した。

「去年の紅白に加山が出場したんで、被害者の会が加山の事務所に紅白に50周年記念モデルの偽モズライト使用禁止の通達。NHKには、使用させた場合は不正競争防止法違反のほう助に当たると警告書を送りつけたんですが、双方とも無視されました」(同紙で被害者の会)

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トラブルの最中に、それを国民的番組に使用する加山の神経が理解できないが、フィルモア社はなぜか大変強気で、一時はモズライトの正式な継承者と認めた最高裁の判決をおかしいと主張。当該事件を議論しているネット掲示板でも、その側とおぼしき書き込みも活発である。

もし客観的に見てコピーということになったら、結局失望や損失を受けるのは購入者であるから、今回の問題はきちんと決着をつけてほしい。

……とマスコミには騒がれたが、結局加山雄三は、このモズライトギターの件で起訴も逮捕もされていない。

つまり、シロという形で決着したわけだ。

だが、マスコミはそれは報じていない。騒ぐばかり騒いで、加山雄三をおおいに疑っておきながら、「なんでもなかった」場合に報じないのは不公正だ。

言論の自由の範囲で疑うのは構わないが、シロだったのなら、きちんとそれは報じるべきではないだろうか。

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