子供の引きこもり徹底解説です。ニートから就職するにはどうする?ひきこもりから鬱にならないためには?ひきこもりの克服方法とは?ひきこもりを脱出させてくれる学校や団体がある?引きこもりからの脱出体験とは?準ひきこもりって?などに答えます。
ニートから就職するにはどうする?
自分の子供がひきこもりでニートであった場合、親御さんの心労は大変なものでしょう。
ひきこもっている年齢が低年齢であればある程、「もしかするとしばらくして状況が好転するかも?」と希望も持てます。
しかし、就職しなければならない年齢になってもひきこもりでいる場合、将来を考えるとどうしても悲観的になってしまいます。
親としては、何処でもいいからとりあえず就職して貰いたいと思ってしまいますよね。
ただ、ひきこもりでニートだった場合、いきなりの就職はハードルが高過ぎるのでないでしょうか。
まずは、アルバイトなどの短期就業から徐々に社会生活に慣らしていく方が、結果的には良い場合があります。
また、今までがニートであった場合には、なかなかいいアルバイトが見つからないと言ったケースもあります。
そんな時には、職業訓練を受けさせてみるのもひとつの方法です。
職業訓練の場合にはIT技術を勉強させてくれるコースも用意されており、プログラミング技術やネットワークのメンテナンス系等の技術を習得する事で、人と接する事が苦手な人でも十分に就職する事が可能となります。
雇用形態に拘っていきなりニートから就職させる事よりも、とにかく社会に出て働く気持ちにさせる事が先決ですね。
その為には、本人の気持ちが一番肝心です。親の元で何不自由のない生活をしていると、本気で就職しなければなどとは思わないのではないでしょうか。
ひきこもりから鬱にならないためには?
ひきこもりが原因となって鬱症状になる子供は多数存在していますが、ひきこもりから鬱にならないためにはどうしたら良いのでしょうか。
まず、ひきこもりから鬱に陥ってしまう原因のひとつに、親の鬱があります。
これは、実際に自分の子供がひきこもりになってしまうと、どうしても家庭内がギクシャクし、夫婦関係までもが険悪になってしまうパターンが多くみられます。
そして、何処にも逃げ場がない親自身がノイローゼのような状態となり、まず鬱を発症してしまうのです。
そうなると、子供は親の感情に敏感に反応しますので、どんどんと悪影響を与えてしまい、子供もまたひきこもりながら鬱症状をも発症してしまうと言う悪循環になってしまいます。
そうならない為には、まず親が変わる事です。もし、ギリギリの精神状態であるならば、まずは専門のカウンセリングを受けましょう。
少しでも親の方が気持ちを切り替え、とにかく子供の話を聞いてあげる事が大切なのです。
あなたが思っている以上に、親の感情は子供に強い影響力を与えます。
鬱にならないようにする為には、親の精神状態を常に安定させておく必要があるのです。
また、鬱症状の為に何もやる気が起きずにひきこもりになってしまうケースも見られます。
このような場合には、鬱の治療を進める事でひきこもりも改善され、徐々に社会復帰が出来るようになる事もあるので、ひきこもりになった原因を正確に把握する事が大切です。
ひきこもりの克服方法とは?
引きこもりを克服する事は、そんなに簡単な事ではありません。
引きこもりの期間は何ヶ月の人もいれば、人によっては何十年の人もいるのです。
そのような長い引きこもりの期間がある場合には、克服するのは並大抵ではない事ぐらい想像が出来ますよね。
けれど、だからと言って諦めていては何も解決しません。
克服出来るように努力するしかないのです。まず、引きこもりになってしまった原因を追究して下さい。
いじめでしょうか?
それとも、勉強についていけなくなったのでしょうか?
もしかしたら、何か人に裏切られるようなショックな出来事があったのでしょうか?
引きこもりになってしまった原因が判明したら、どうすれば対処出来るか方法を探してみましょう。
この際には、やはり専門の精神科医やカウンセラーの力を借りた方が早く解決する場合が多いようです。
引きこもりは心の問題ですから、そう単純に解決する訳はありません。
ここは、専門家に協力して貰った方が確実でしょう。
ただし、カウンセラーとの相性がありますので、一度じっくりカウンセリングを受けて「この人だったら任せても大丈夫」と感じる事が出来たカウンセラーを選ぶ事が重要です。
自分を理解してくれる人間に出会うだけで、引きこもりは案外すんなりと克服出来てしまう場合もあるからです。
短期間で引きこもりを克服する為には、いかにひきこもっていた期間を短くするかに掛かっています。
「このままではまずい」と感じたら、早めに対処する事がとても重要となってきます。
ひきこもりを脱出させてくれる学校や団体がある?
「もし、自分の子供がひきこもりになってしまったら」。
そんな事は考えたくもないと思いますが、現在、ひきこもりの子供を持つ親御さん達も、「まさかうちの子がひきこもりになるなんて」と思っています。
つまり、今は元気で素直な子供だと思っていても、何らかの原因によっていつでもひきこもりになってしまう可能性が誰にでもあると言う事です。
そんな時に困るのが、やはり学校ですよね。
小学校、中学校、高校時代にひきこもりになってしまうと、せめて学校だけは卒業させてあげたいと思うのが親心と言うものでしょう。
けれど、無理やり引きずって学校へ登校させたとしても、子供の気持ちは傷つくばかりです。
そうかといって、そのまま部屋にひきこもり状態では何も解決しません。
そんな時に頼りになるのが、「フリースクール」です。
フリースクールとは、ひきこもりで不登校の子供達を対象とした施設で、少人数で運営している所から、在籍数が100人を超えるような大きな所まで存在しています。
活動内容も、子供の自主性を重んじる所もあれば、教師が主体となって規則正しい生活や学習をさせるような所もあります。
また、このフリースクールの対象年齢は小中学生が中心でしたが、近年は高校生以上も広く受け入れられるようになり、現在ではフリースクールの精神による大学も設立されています。
ただ、親御さんの希望だけでフリースクールに通わせる事は出来ません。
子供の意見を尊重してあげる事が、何よりも大切だと言う事を忘れないで下さい。
引きこもりからの脱出体験とは?
「引きこもり」、と一言で言ってしまうのは簡単ですが、その引きこもりから自分の大切な子供を脱出させる為に、世間の親御さん達はみんな血の滲むような努力をされています。
小学校や中学校でいじめによる引きこもりになった場合には、地域外の私立の中学や高校を受験させる事で引きこもりからの脱出の糸口になる可能性があるようです。
周りが知らない人ばかりの中で、新しく一から人間関係を築く事で、子供にとっても気持ち的に大きな変化となるのでしょう。
この時期の引きこもりの子供達は、やはり今の状態で良い訳が無い、学校へは行きたいと思っています。
そう言った事から、学校が変わる事により、自分が怯えている対象から逃れられるといったキッカケがあれば、引きこもりも解消の方向へ向かうでしょう。
また、思い切って子供を海外へ留学させると言う手段も有効なようです。
日本にいると近所の目もあり、なかなか気持ちが切り替えられず、引きこもりから脱出出来ない場合でも、海外留学を体験する事で自分に自信が付き、その後はスムーズに社会生活に対応出来るケースが多く見られます。
ただ、どちらにしても、子供の引きこもりの原因が、親への不信感や反発心からだとすれば、まずはきちんと子供と向き合う事が必要となってきます。
言いたい事も言わずに、ただ腫れ物に触るように子供と接していたのでは、引きこもりから脱出させる事は不可能となります。
何はともあれ、決して感情的にならないようにして、子供の本音の言葉に耳を傾けて下さい。
準ひきこもりって?
「ひきこもり」と言う言葉は皆さん良く御存知だと思いますが、「準ひきこもり」と言う言葉は聞いた事がありますか?
準ひきこもりとは、2006年に日本の心理学者でもある樋口康彦氏が、学術雑誌「大学生における準ひきこもり行動に関する考察」の中で提唱した概念です。
「ひきこもり」は20代までの間に問題化するのに対して、「準ひきこもり」は大学入学以降に問題化していき、社会的に顕著に現れるのは就職活動を始めてから、もしくは、大学卒業後からと言われていて、家族以外の人間とほとんど付き合いが無く、対人関係や社会経験が不足している状態の事を指します。
また、ひきこもりの場合は部屋の中に閉じ篭ってしまう為に、本人も周囲の人達もその問題に気付く事が出来ます。
しかし、準ひきこもりの場合には、完全に部屋に閉じ篭る事はなく、多少の外出や学校への登校も出来る為に、本人も周囲の人達もその問題に気付いていない可能性があります。
ただ、準ひきこもりの場合、学校へ登校はするのですが周囲との接触が上手く出来ず孤立しています。
このような準ひきこもりになってしまった原因には、小学校、中学校、高校時代を通して人付き合いが苦手であったり、不登校の経験があったりする等の可能性が高いようです。
ただ、この準ひきこもりと言う概念については、今のところ樋口氏以外に論じている論文が無い為に、肯定も否定も出来ないのが現状のようです。
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