『あたらしいみかんのむきかた2』(作/岡田好弘、文・絵/神谷圭介、小学館)を読みました。『あたらしいみかんのむきかた』という本が2010年に出て、その続編です。みかんの皮とヘタを使って、鳥や恐竜やうさぎなど、様々な動物の形を作るための本です。(画像は書籍より)
簡単に述べると、みかんの皮を、恐竜や鳥やうさぎなどの形に切る「みかん工作」の作例集です。
本書では、それを「みかむき」と呼んでいます。
ただ、後にも書きますが、「むき」ではなく「切り」なんですけどね。
それはともかく、この書籍を読んだのは、以前、このブログで、みかんの皮のむきかたについての記事を書いた時
⇒
みかんの皮剥き、へたから?おしりから?
上(へた)から剥く
下から剥く
記事の下に載せておいた、『あたらしいみかんのむきかた』という書籍が売れたのです。
そこで、いつかゆっくり見てみようと思い、『あたらしいみかんのむきかた』の続編である、本書『あたらしいみかんのむきかた2』を先日入手しました。
「編集者からのおすすめ情報」によると、「前作をお持ちでない方は、こちらからでも充分楽しめますので、どうぞよろしくお願いします」と書かれていますので、今回は本書だけをご紹介します。。
目次構成は、
1話 むきおのこくさいこうりゅう
うさぎ/えび/かに/いせえび/さけ/きんぎょ/スター
2話 むきおのおとしだま
たこ/ぞう/ペリカン/ティラノサウルス/ステゴサウルス/イルカ/すずめ
3話 むきおのはつゆめ
りす/トキ/しか/きつね/かわうそ/かわせみ/カマキリ
となっています。
むきおというのは、書籍の中の登場人物です。
作例は、見開きでひとつの作品を紹介。
右ページができあがったもので、左ページが作り方です。
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動画を見ると……
小学館は動画を作っています。
動画を見ると、みかんを「むく」のではなく、ハサミやカッターを使って「切り」ます。
そうでないと、鳥の羽など細く鋭角的なものを綺麗に作れないのでしょうが、手むきかと思っていたので、ちょっとがっかり。
しかも、あらかじめ油性ペンで、切る線を描いています。
私のイメージでは、なにもないところから、自分の指でささっとむいて、恐竜やうさぎができる「紙切り」のような芸かと思っていました。
これですと、平面ではなく、球形に絵を描いて、その絵にそって切りました、というだけなんですよね。
やはり、形は不細工になっても、下絵なしに、手むきで作るほうが面白いのではないかと思います。
ただ、小さいお子さんのいる家庭で、ひとつふたつ作るには新鮮な遊びになるでしょう。
まとめ
高校の頃、紙ずもう遊びが流行ったことがあります。
左右対称に力士の絵を描いて2つ折りにして、トントンと叩いて戦わせるアレです。
最初のうちはシンプルに楽しんでいたのですが、だんだん強力なものにしようと、下に重しをつけたり、厚い紙で作ったりするものが現れたため、シラケて廃れてしまいました。
それと同じで、ハサミやカッターを使い、油性ペンで下書きをする本作は、ちょっとシンプルな楽しさの枠をはみ出してしまっているのではないかと思います。
Youtubeには、みかんの皮をもっとシンプルに楽しむ動画もたくさんアップされていました。
『あたらしいみかんのむきかた』の3が出るかどうかわかりませんが、もし出るのなら、シンプルな道具を使わない作例に戻ったほうが良いのではないかと思います。
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