SSブログ

図書館が複数ある場合の棲み分け、神奈川県横浜市の場合 [東海道スポット]

図書館が複数ある場合の棲み分け、神奈川県横浜市の場合

自治体立の図書館は、無料で暖や涼をとりながら本や新聞を閲覧できる素晴らしい施設。お盆休みは終わったかもしれませんが利用されていますか。自治体によっては複数の図書館に恵まれることがあるこの図書館を、特徴によって上手に利用しましょう。

みなさんは、地元自治体の図書館は利用されていますか。

このブログでは以前、大田区立羽田図書館が、洋館づくりの建物自体が珍しいのに中の閲覧室には畳の部屋があることや、品川区立図書館が他区図書館所蔵の図書を3週間貸してくれる(今は2週間のよう)が休日が23区の図書館で一番多い、といったことなどを記事にしてきました。


自治体によって、もしくは同じ自治体の中でも図書館には特徴があり、それを知ることで、目的による複数の図書館を効率的に利用できる、ということを言いたかったわけですが、今回は神奈川県横浜市にある図書館について書いてみます。

県立図書館と市立図書館を使い分ける



神奈川県の「みなとみらい」がある桜木町駅を最寄りの駅とする、神奈川県立図書館と横浜市立横浜中央図書館が、国道16号線沿いにその間わずか徒歩5分程のところに並びます。

神奈川県立図書館は、横浜市と川崎市にあるのですが、その「横浜市」の方が、市立図書館の近くにあるのです。

某党あたりが、「二重行政の弊害、身を切る改革を」などと騒ぎ立てるかもしれませんが、伊達や酔狂で両館は近くにあるわけではありません。


ネットをググると、複数のサイトで評されているように、

「広くまんべんなく」の中央図書館、「深く専門的に」の県立図書館

と、お互いの特徴で相補的に住民サービスを行っているのです。

私は最近、学術的な図書が必要なため、県立図書館を利用させていただいていますが、たとえば昔の週刊誌・月刊誌などがあることから、以前から市立横浜中央図書館には大いに助けられました。

学者が書きながら一般向けにもなっている啓蒙書も、市立横浜中央図書館にはあるので、ときには図書館両館をはしごして、目的を達成しています。

貸出は、神奈川県在住・在勤が条件ですが、スマホの番号を申込書に書き込むと、県外の利用者でも書庫の書籍も閲覧できます。

18ある市立図書館は、東京23区内の図書館同様、図書の相互貸借や図書館の相互利用などの連携を行っていますが、県立図書館は、県内の大学の図書館との連携を行っています。

横浜国立大学とか、桐蔭学園大学とか、横浜市立大学とか、神奈川大学とか……。

神奈川なのに、東京工業大学とも連携しているのですが、すずかけ台(町田市)にもキャンパスがあるのです。

町田市は、神奈川県扱いなんですね。

私が昔勤務していた会社も、町田支社は、なぜか東京ではなく神奈川管轄でした。

それはともかくとして、図書館の所蔵書籍の説明については、ネットでググれるもので概ね正しいと思いますが、現在のそれらの情報は、すべてがその通りではなくなってもいます。

たとえば、複数のサイトが、「県立図書館はまだ古い大型図書館のスタイルを残していて、手荷物はロッカーに入れて、ビニールに筆記用具などを入れてから閲覧室に入らなければならない」という説明のまま更新されていませんが、昨日現在の県立図書館は、本の持ち出しをチェックするシステムができたので、そんなことはありません。

普通に、荷物を持って動けます。

Wi-Fiもないと書かれているものもありますが、それも大丈夫。

ですから、心配なことがあっても古い情報で決めつけずに、図書館に事前に問い合わせるなり、大した問題でないなら何はともあれ実際に行くなりしたほうがいいと思います。

注文としては、利用者カード。

23区の場合は、他区の利用者カードも作れるのですが、できれば、県立にしろ市立にしろ、東京都民のカードも作らせていただけるとありがたいです。

私は献血場所も、東京・渋谷から神奈川・川崎に切り替えました!

大が小を兼ねるとは限らない


「東京都民なら、都立図書館や国会図書館を利用すればいいんじゃない?」

と、思われますか。

もちろん、国会図書館以上の所蔵施設はないでしょうし、神奈川県立図書館と横浜市立図書館の所蔵書籍を足したものよりも、東京都立図書館のほうが所蔵数は多くなっています。

桁が違いますね。どうしてもそこじゃないと閲覧できない貴重な書籍もあります。

でも、だから絶対的に便利かと言うと、実はそうともいえないところが悩ましいのです。

逆に多すぎるから利用者とニーズが集中し、閲覧する書籍がバッティングしたり、混んでいるから落ち着いて閲覧もコピーもできなかったりします。

国会図書館は、あまりにも所蔵数が多いため、借りるとき場所探しや手続きなどが大変で気後れします。

都立中央図書館は、自習室(学習室)がなく、閲覧席は中央のほうが約1,000席(スツール席含む)、多摩図書館の方はわずか220席です。

首都にある約221万冊所蔵の図書館で、1000席は土日では少ないと思うことがあります。

資料を持ち込んでの席のみの利用は厳禁なので、厳密に言えば手持ちの書籍を使った原稿の作成はNGということになります。

目的の書籍を必要なだけコピーや閲覧でき、かつある程度の時間をとって書き物ができる、という条件を満たせるのは、私の経験では、この「みなとみらい」近くの図書館のハシゴがいちばんだと思います。

みなさんは、お気に入りの図書館はありますか。

首都圏 大学図書館ガイド オトナの知的空間案内 - 斉藤道子
首都圏 大学図書館ガイド オトナの知的空間案内 - 斉藤道子
nice!(146)  コメント(10) 
共通テーマ:学問

nice! 146

コメント 10

赤面症

夏休みは自習席がいつも満席です(T_T)
横浜楽しそうですね
by 赤面症 (2023-08-17 01:16) 

pn

町田市・・・やっぱ神奈川だ(笑)
by pn (2023-08-17 06:15) 

Take-Zee

おはようございます!
図書館・・・
もう何十年も行ってないですね~(^-^)!

by Take-Zee (2023-08-17 06:54) 

kohtyan

図書館はありがたいです、週2~3回は立ち寄っています。
主に新聞を読むためです。6~7紙は置いてますから。
学術的な利用はしていません。憩いの場所ですね。
by kohtyan (2023-08-17 08:50) 

青い森のヨッチン

川崎(川崎区)で生まれ育ったので県立図書館は自転車でよくかよったものです。
当時は川崎区に市立図書館がなく公立図書館はここだけで駅から少し離れていましたが専門書が多くとくに工業都市である川崎の図書館らしく工学系の資料は豊富でした。
中学生当時は当時流行り始めていたマイコンの雑誌などを同級生とよく見に行っていました。
田舎では数少ない冷房がある施設なので図書館は猛暑時の緊急避難先になっています。
by 青い森のヨッチン (2023-08-17 13:50) 

十円木馬

今は地元の市立図書館しか活用していませんが、やはりなくてはならない存在です。大学時代、司書の資格を取るため、資料目録法や分類法を必死で勉強しましたが、近年の図書館のシステム化は目を見張るものがあります。
by 十円木馬 (2023-08-17 15:19) 

ロコときどきキナコ

図書館は大切な場所ですね-☆
地元図書館は地味;ですけれど...w。
by ロコときどきキナコ (2023-08-17 21:15) 

tai-yama

町田は神奈川で、池袋は埼玉と言われていますね(笑)。
学生の時は調べ物があったら図書館でしたが、今や
インターネッツの時代に・・・
by tai-yama (2023-08-17 23:28) 

そらへい

我が市は、人口5万あまりの市ですが
図書館が二つあります。
二つの町が合併したのでそうなりました。
でもそれぞれの地域の利便性を考えれば
二つあっても良いし、休日をずらしたりして
上手く棲み分けをしているようです。
by そらへい (2023-08-20 21:31) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。
一応、東京の区立図書館から、他県の図書は借りられるのですが、時間がかかるので面倒なのです。
by いっぷく (2023-08-21 00:59) 

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます