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翔んだカップル21(柳沢きみお、ゴマブックス)あの3人はどうなった? [懐かし映画・ドラマ]

翔んだカップル21(柳沢きみお、ゴマブックス)あの3人はどうなった?

翔んだカップル21(柳沢きみお、ゴマブックス)は、かつての人気青春学園漫画における登場人物の50歳の生き様と子弟の恋愛模様を描いた漫画です。田代勇介、山葉圭、杉村秋美らはどのような人生を歩み、また現在どう暮らしているか気になりませんか。



『翔んだカップル』は、『週刊少年マガジン』の1978年3月19日号~1981年3月11日号に連載された、柳沢きみおさんの描く学園ラブコメです。

薬師丸ひろ子さん主演で映画化され、後述するようにドラマ化もされました。


高校進学のために上京してきた田代勇介は、海外に行っている伯父夫婦の一軒家に一人で住むことになりました。

そこで、家賃収入を得るために不動産屋に同居人を依頼。

ところが、やってきたのは同級生で、可愛く無邪気ながらも気の強い少女・山葉圭。

ツンデレの学園生活&共同生活の始まりです。

田代勇介は山葉圭に好意を抱くのですが、自分の気持ちに素直になれず顔を合わせれば口ゲンカ。

そこに現れたのは、クラスメイトの秀才・杉村秋美(すぎむらあきみ)。

彼女が田代勇介に接近したことで、山葉圭は勇介を想っているのに素直に伝えることができません。

一方、勇介は秋美との仲を深めるものの圭への想いも捨てきれず、2人の間でやじろべえのように揺れ動くことになります。

1980年代の青春学園ラブコメというと、この『翔んだカップル』と、あだち充さんの『タッチ』『みゆき』が双璧ですね。

ただ、私は途中から、この『翔んだカップル』の方は、正直述べると少し引き気味になりました。

本作に限らず、昭和のラブコメ作品は、得てしてツンデレの関係が多いのですけど、度を越すと、すごく重いものになってしまうんですね。

意地が本末転倒になって、ハッピーなものが何も残らない。

意地を張ってはいけない、という教訓にはなるのですが、やはり読者は意地を張った挙げ句のバッドエンドは望んでいないと思います。

大学生となった勇介と圭を描いた『新・翔んだカップル』、勇介と圭が破局した『続・翔んだカップル』と続き、時は流れて21世紀。本作に続きます。

ついにプロポーズシーンも


『翔んだカップル21』は、もちろん21世紀版という意味です。

1980年代の、青春学園漫画における金字塔を打ち立てた登場人物たちも50歳。

田代勇介、山葉圭、杉村秋美には、それぞれ息子と娘がいます。

親3人だけでなく、子供たち3人までもがまたしても恋愛模様を描く展開です。

ただ、やはり大人の方は、年を取ったのか、まるくなりました。

山葉圭だけが、配偶者のいる「普通の家庭」。

そこで、田代勇介が意地を張らずに杉村秋美にプロポーズし、杉村秋美も素直に受け入れるシーンがあります。

レビューを見ると、杉村秋美については、絵もキャラクターも別人だと評判は悪いのですが、私は何にせよ、このシーンが好きです。

すごくホッとしました。

もうツンデレとすれ違いばかりで、疲れてしまってましたから、やっと噛み合うシーンにたどり着いたのか、という感じです。

その後、結果的に別れようが不倫になろうが、それはなりゆきで仕方ないのです。

ただ、相手を思う気持ちがあるのなら、その後どうなろうとプロポーズは当然の道筋ではないでしょうか。

本来なら、田代勇介と山葉圭の関係がメインなのでしょうが、山葉圭は結婚してますから、田代勇介は杉村秋美にプロポーズする展開しかなかったでしょう。

山葉圭も、人妻のくせに、田代勇介にバレンタインデーのチョコをあげていますが、幸せな結婚生活を営む一方で、むかしのよしみで田代勇介にも、ということですから、何か相変わらず中途半端な人ですね。

ドラマのバカバカしさが良かった



私は当時、原作からかけ離れて毎回ドタバタで終わる、ドラマ版『翔んだカップル』の方を楽しみにしていました。

ドラマ『翔んだカップル』(1980年10月3日~1981年4月10日、フジ)は、山葉圭を桂木文、田代勇介を芦川誠が演じました。

内容は、全編コメディーで、しかも回を追うごとにドタバタぶりが独り歩きして、原作からかけ離れていきました。

2人の関係はツンデレというより、おじゃま虫として先輩(轟二郎)が同居して3人ぐらしなので、仲良くしたくてもできず。

すでにそこから原作とは違うんですけどね。

まあ要するに、“しょーもない”ドラマでしたが、ツンデレで引っ込みがつかなくなり、お互いを傷つけ合ったり、お互いの距離を広げたりするの原作に比べ、バカバカしくても、若いカップルと学園生活を明るく描いたドラマのほうが、見ていてホッとしてしまったのです。

高校のクラスメートが、宮脇康之、柳沢慎吾。担任の先生が佐藤B作など。

エンディングは、H2Oが歌った主題歌『僕等のダイアリー』で上昇株の来生たかおが担当しました。



エンドロールを見ると、柳沢慎吾が生徒の中ではトメになっています。彼はこれが初レギュラーなのに、出演する中で存在感を高めたんでしょうね。

このドラマも、「懐かしい」と思えるのはやっぱり50代以上かな。

私も、昭和から時間が止まった人間みたいですね(汗)

翔んだカップル21 デラックス版 1 - 柳沢きみお
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コメント 6

赤面症

それぞれ他の人と結婚してるのに、
男女の三角関係が30年も続くとは\(^o^)/アッパレ
by 赤面症 (2023-07-18 01:11) 

コーヒーカップ

若い頃ドラマは観なかったのでよくわからなくて
題名ぐらいは聞いたことあります。
by コーヒーカップ (2023-07-18 02:54) 

pn

なぜかシリーズ化されて翔んだパープリンでしたっけ?そんなのありましたよね柳沢主役で。
by pn (2023-07-18 06:30) 

Take-Zee

おはようございます!
寒さは丸まっていれば少しは耐えられますが、
この暑さは防御できませんね~ (*-*)!

by Take-Zee (2023-07-18 07:59) 

kmama

こんにちは
すごい記憶力ですね
お好きなことに夢中になれることは最高に幸せなことです
気力、体力、集中力
by kmama (2023-07-18 14:01) 

tai-yama

角川映画の象徴、薬師丸さんが東宝映画に!
同時上映がまことちゃんと言うのも時代を感じる・・・
by tai-yama (2023-07-18 22:19) 

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