『無責任遊侠伝』(1964年、東宝)が、例によって本日13日のよる7時00分~8時58分、BS11の『火曜シネマ昭和喜劇シリーズ』枠で放送されます。契約金を持ち逃げされたクレージーキャッツの面々が、取り返しにマカオに乗り込む話です。(上の画像はYoutubeの予告編より)
本作の背景
『東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』(Vol.36)より
クレージー・キャッツの出演する東宝クレージー映画については、30作中20作はこのブログでご紹介しておりますが、シリーズの方向性は、実は途中で微妙に変わっています。
最初は、『無責任〇〇』というタイトルで、植木等主演による、社会の規範に縛られないキャラクターのストーリーを作っていました。
しかし、「明るく楽しい」をモットーに、高度経済成長時代らしいサラリーマン映画を撮っていた東宝としては、無軌道なキャラクターはちょっと具合が悪かった。
ということで、シリーズのタイトルも『無責任〇〇』⇒『日本一〇〇』になおして、無軌道男の成功譚から、有限実行ビジネスマン物語に方針変更になったのです。
そのため、本作『無責任遊侠伝』は、『無責任』というタイトルがついた最後の作品になります。
ネタバレ御免のあらすじ
今回の
植木等の役名は、上田ヒトシです。
賭け事は何でもござれで、なんと勤務先のホテルで、客の花木常務(
ハナ肇)と、花嫁(浦山珠実)の靴やヒップのサイズなどで賭けてしまい、それが原因で、植木等は式場を解雇されてしまいます。
責任をとれと、ホテルの社長(
有島一郎)の娘(
淡路恵子)に言われ、また植木等の婚約者のカネ子(
浜美枝)の勤務先でもあることから、花木の会社に勤務します。
植木等は、お得意の賭け事で、外国人バイヤー(ジョージ・ルイカー)との商談をまとめますが、バイヤーはマカオの悪漢、張天玉(平田昭彦)の仲間で詐欺でした。
契約金を持ち逃げされたため、被害者仲間の陳秀明(
谷啓)や秀玉(パイピン)、そしてクレージーキャッツの面々と、淡路恵子、浜美枝らでマカオへ乗り込み、マカオを舞台にストーリーはクライマックスへ向かいます。
物語の見どころ
ツイートにもありますが、東宝の俳優でも、違うシリーズ(特撮シリーズなど)で活躍していた平田昭彦が、クレージー映画に出演しています。
平田昭彦は、知的な悪役を数多く演じており、今回も詐欺師ですから、そのキャラクターと重なります。
本作についても、平田昭彦を話題にするツイートがたくさん検索できたので、コアなファンが多いのだなあと改めて思いました。
私はあまり、特撮モノは見ないのですが、それでも、『
美女と液体人間』(1958年、東宝)、『
電送人間』(1960年、東宝)、『
妖星ゴラス』(1962年、東宝)などはこのブログでご紹介しました。
特撮映画はお好きですか。
お好きな方はもちろん、そうでない方も、今晩のBS11はぜひご覧ください。
無責任遊侠伝 [DVD]
明るくエネルギッシュな映画ですね。
すみません、自分は結構特撮すきです。
by ヤマカゼ (2019-08-13 06:55)
そうかそう見ると凄いな平田昭彦さんは、地上最強だ(笑)
by pn (2019-08-13 07:23)
こんにちは(^-^*)/
高度成長期で休みもないほど働きすぎ時代。
こういう馬鹿ばかしい映画がリフレッシュを
与えてくれました。
by Take-Zee (2019-08-13 10:12)
「遊侠伝」は観ていませんが、
「ニッポン無責任時代」は面白かった!
思い出すと、つい、ドント節も出てきますね。(笑)
by sasanono (2019-08-13 14:12)
見るだけで元気になりそうな映画ですね。
ガハハと大声をあげて笑っているような、1枚目の植木さんの顔から伝わってきます。
by ナベちはる (2019-08-14 01:01)
ゴジラが大好きです(^^;
中学生の時に何作かは見逃しましたが、約9割ほどは観ていると思います。
完全なゴジラ派です。
ガメラも仮面ライダーも観ません(^^)
by なかちゃん (2019-08-14 08:06)