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渡辺岳夫、激しさ、荒々しさの一方で繊細さや哀愁を表現した作曲 [懐かし映画・ドラマ]

渡辺岳夫、激しさ、荒々しさの一方で繊細さや哀愁を表現した作曲

渡辺岳夫さん(1933年4月16日~1989年6月2日)の生まれた日です。アニメ・テレビドラマ・時代劇などの主題歌や劇伴を数多く手がけました。激しさ、荒々しさの一方で、繊細さや哀愁を表現した曲調が特徴でした。放送されたのが1960~70年代の作品でも、口ずさめる主題歌が少なくありません。(上の画像は、中央の『白い巨塔』がDVD劇中から、それ以外はGoogle検索画面より)



アニメ番組


60~80年代のアニメ番組から、印象に残るものをピックアップします。

渡辺岳夫
渡辺岳夫さん(Google検索画面より)

0戦はやと


『0戦はやと』(1964年1月21日~10月27日、フジテレビ)の原作は、『タイガーマスク』『ジャイアント台風』の辻なおき先生です。

脚本と主題歌の作詞を倉本聡が担当し、音楽は渡辺岳夫ですから、面白そうですが、やはり戦記物なので反発もあったようです。

ストーリーは覚えていませんが、番組とタイアップして、ゼロ戦ラーメンというインスタントラーメンが発売。

その運送の仕事をしていた従兄が、よく箱でくれたので、ほとんど私がいただいていました。

巨人の星


『巨人の星』も軍歌調ですが、どこかに哀愁のある歌でした。

原作では、時々『いなかっぺ大将』に出てくるようなギャグ漫画のキャラクターも描かれていて、川崎のぼるの個性が現れていました。

アニメ番組は、原作にない反戦の話を入れて、70年代らしいテレビマンのやる気を感じました。

アタックNo.1


『アタックNo.1』(1969年12月7日~1971年11月28日)は、同じ放送の曜日(日曜)ですでに1クール前にTBSで『サインはV』が始まっていたので、競合しないのだろうかと心配しましたが、2年間放送されました。

『サインはV』は実業団で、『アタックNo.1』は中等教育の部活だったので、少しねらいが違っていたのかもしれません。

魔法のマコちゃん


『魔法のマコちゃん』(1970年11月2日~1971年9月27日)は、昨日ご紹介した『魔法使いサリー』から始まる東映魔女っ子シリーズ第3弾です。

ちなみに、2弾は赤塚不二夫の『ひみつのアッコちゃん』でした。

天才バカボン、元祖天才バカボン


『天才バカボン』(1971年9月25日~1972年6月24日)、『元祖天才バカボン』(1975年10月6日~1977年9月26日)は、雨森雅司さんの記事でご紹介しましたが、音楽はやはりどちらも渡辺岳夫でした。

「41歳の春だから~」というあたりが哀愁を感じますね。

キューティーハニー


『キューティーハニー』(1973年10月13日~1974年3月30日)も、50年近く前に作られた番組であるにもかかわらず、世代を超えて主題歌は口ずさまれていますね。

このほか、『赤胴鈴之助』(1972年4月5日~1973年3月28日、フジテレビ)、『アルプスの少女ハイジ』(1974年1月6日~12月29日、フジテレビ)、『キャンディ・キャンディ』(1976年10月1日~1979年2月2日、テレビ朝日)、『家なき子』(1977年10月2日~1978年10月1日、日本テレビ)、『機動戦士ガンダム』(1979年4月7日~1980年1月26日、名古屋テレビ)など、有名なアニメ番組の音楽を担当しています。

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ドラマ


ドラマはもう、ひとつの記事では紹介しきれないほどありますが、私がお気に入りのものをいくつか枚挙します。

金メダルへのターン!


『金メダルへのターン!』(1970年7月6日~1971年9月27日)は、東宝の青春学園ドラマの出演者やスタッフで作られたドラマなので、ストーリーは忘れましたが(笑)挙げておきます。

このドラマの主演だった梅田智子は、やはり青春学園ドラマで生徒役を演じていた大谷直と結婚したのですが、岡田可愛さんの話によると、生徒役だった役者の中で唯一のカップルだそうです。

坊っちゃん(竹脇無我版)


『坊っちゃん(竹脇無我版)』(1970年)は、原作よりも先に見ました。

竹脇無我が坊っちゃん、米倉斉加年が赤シャツ、小松政夫がうらなり、山本陽子がマドンナでした。

あばれはっちゃく


『あばれはっちゃく』は全部で5人が演じていますが、渡辺岳夫はそのすべての主題歌を手がけました。

初代の吉田友紀がいちばん印象に残ります。

白い巨塔(田宮二郎版)


なんだかんだいっても、この『白い巨塔』(1978年6月3日~1979年1月6日)に尽きるでしょう。



前回あらすじのBGM、主題歌、劇中BGM、すべてが言うことなしです。

その他、『純愛山河 愛と誠』(1974年10月4日~1975年3月28日)『非情のライセンス』(1973年4月5日~1980年12月4日)『赤かぶ検事奮戦記シリーズ』(1980年10月3日~10月31日、朝日放送・京都映画)なども手がけています。

こうしてみると、主題歌や劇中音楽は、脚本や演者の演技、演出とともにその劇をつくりあげているものなのだなと改めて感じます。

この中で、思い出に残る番組はありますか。

めざせ栄光の星
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俺はあばれはっちゃく DVD-BOX 1
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昭和の名作ライブラリー 第23集 純愛山河 愛と誠 DVD-BOX HDリマスター版

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末尾ルコ(アルベール)

渡辺岳夫、激しさ、荒々しさの一方で繊細さや哀愁を表現した作曲・・・ゼロ戦ラーメンという商品は見たことありませんが、期間限定の発売だったのでしょうか。かつては販売されていたインスタントラーメンも限られておりましたから、店でゼロ戦ラーメンを見かけたら買っていたはずなのです。しかも、「ゼロ戦」ですから。父は日教組だったにもかかわらず、軍歌やゼロ戦が大好きでしたし。
『巨人の星』はあまりに有名だったので、アニメもたまに観ておりましたが、なにせ野球にまったく関心がなかったもので、とてもフラットな気持ちで眺めておりました。
そう言えば不思議なことに、『サリー』のテーマソングは恥ずかしくて聴けなかったのですが、『アタックNo.1』は平気でしたね。この差は何なのか、自分でも分かりません(笑)。
『キューティーハニー』は現在は、ももクロの佐々木彩夏(あーりん)がよく歌っております。アレンジなどもやりやすい、とてもよくできた歌だし、まったく古くならないですよね。それにしても永井豪の漫画が多くアニメになってたって、昭和はおもしろいですね。ただ、大好きだった『デビルマン』がショボい正義の味方になったのにはがっくり来ました。あれだけ原作とは別物にしてしまっては、アニメ化の意味がない気がしました。
『赤胴鈴之助』の明朗な歌もよかったですね。かつては剣道少年がアニメやドラマの題材になっていましたが、最近はあまりないですね。『アルプスの少女ハイジ』もよかったです。これはアニメもけっこう観ていたような。『機動戦士ガンダム』くらいになると、テレビアニメが従来の流れではなくなったポイントとなる作品の一つなのでしょうが、わたしはまったく興味なかったです(笑)。『エヴァンゲリオン』も評判がよかったので少し観てみましたが、どうもダメでした。
ドラマの方は、『純愛山河 愛と誠』をよく覚えております。「純愛山河」って、どんな山や河なのでしょうね(笑)。
昨今はアニメの主題歌もラップやヒップホップ調などがありますが、わたし、そういうのは恥ずかしくて聴いてられないのです。

・・・

昨日書かせていただいたコメントの続きですが。

>ほーんの一部

そうだと思うのですが、変なこと書き込まれたりすると、その「一部」がやたらでっかく見えてきますよね(笑)。でっかく見えてしまうこと自体がこちら側の弱さかもしれませんが、腹立つことは腹立ちます。
最近ですと、母の準緊急手術が開始された4月17日、たまたま大阪在住の叔母(次女)夫妻が高知に帰ってきていて、その日はわたしももうどうしようもない気持ちでしたから、彼らに話を聞いてもらうことで精神的に助けられた部分はありました。それで(親戚もこんな時は悪くないかな)と感じたのですが、母が一般病棟へ移った頃の電話で、「今後ヘルパーさんなんかに来てもらうこともあるかもしれんので、庭とかは片づけといた方がいいよ」とか言うんです。確かに雑草や不用品だらけの庭ですが、別にこんな時にそんなこと言わなくてもと感じました。他人に片付いてない庭を見られて恥ずかしいとか、そんな体裁を気にするような時期ではありませんからね。 
                RUKO


by 末尾ルコ(アルベール) (2019-04-16 03:10) 

ヤマカゼ

今となっても巨人の星、キューティーハニーは忘れてないですね。凄い時間がたっているのに。
by ヤマカゼ (2019-04-16 06:11) 

pn

0戦はやと以外のアニメは全部わかる(笑)
元祖天才バカボンの春でしたっけタイトルは?あれ名曲ですよねー\(^o^)/
by pn (2019-04-16 06:18) 

Rinko

タイトルを見るだけで主題歌が頭の中に流れてくるものばかりですねー!名作ばかりです。
by Rinko (2019-04-16 08:02) 

MINERVA

渡辺岳夫さん、本当に多くの楽曲を残されておりますよね。
渡辺節、大好きです。
by MINERVA (2019-04-16 11:27) 

えくりぷす

私の父は、小学校の鼓笛隊で『巨人の星』を吹いたそうです。このアニメが大好きだったので、大人になってからも、音階で口ずさめた、と言っています。(ただ、それは音楽の先生が鼓笛隊用にアレンジしたものだったようですが…)
by えくりぷす (2019-04-16 13:27) 

Take-Zee

こんにちは!
このころのスポーツものは今では
大問題になるものが多いでしょうね。

by Take-Zee (2019-04-16 15:39) 

ヨッシーパパ

金メダルのターンなんてわすれてました。
懐かしいですね。
スポ根物がいろいろありましたね。
by ヨッシーパパ (2019-04-16 17:58) 

宮崎ほぐし屋

いつもお世話になってます(^^♪
突然ですがブログの引っ越しの報告に来ました・・
今までお世話になりました(^^)/
引っ越し先は、ジェリーズポップコーン(さきがけ)
http://rkg56tuxbnv9shqjw0me.livedoor.blog/

こちらのブログで続けるので宜しくお願いします(^^♪
by 宮崎ほぐし屋 (2019-04-16 18:06) 

mau

私もキューティハニーかな。
by mau (2019-04-16 22:31) 

ナベちはる

幅広い世代に愛されているアニメの主題歌だけあって、その期間に驚きを隠せません。
by ナベちはる (2019-04-17 00:20) 

そらへい

渡辺岳夫さん
知りませんでしたが、錚々たる番組の
主題歌を手がけておられたのですね。
by そらへい (2019-04-17 21:11) 

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