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明聖高等学校、Webコースは日本初のバーチャルスクール採用 [発達障害]

明聖高等学校、Webコースは日本初のバーチャルスクール採用

明聖高等学校中野キャンパスに行ってきました。明聖高等学校は千葉県初の私立通信制高等学校として2000年に開校しました。同校の最大の特徴は、バーチャルキャンパスで学べるWebコースが用意され、年間4日程度の登校で卒業を目指すことができることです。




明聖高等学校は、千葉県千葉市中央区、千葉県庁のすぐそばに本校があり、900名近くの生徒が在籍しています。

2016年に広域通信制高等学校の認可を受けて、全国からの入学者を受け入れています。

広域通信制ですから、全国47都道府県どこからでも入学できますが、学習できる施設は本校と東京の中野キャンパスのみです。

中野キャンパスは、JR中野駅が最寄りの駅で

JR中野駅

例によって通信制ですから校庭はなく、「校舎」はビルです。

明聖高等学校

全日、通信、Webの3コース


明聖高等学校は、全日コース(週5日、週5日IT、週3日)と通信コース(月2回、金曜)、Webコースがあります。

同校の学校案内『Smile』からご紹介します。

明聖高等学校

全日コースの週5日登校は、全日制高校と全く同じです。

全日コースの週5日登校

毎日登校してクラス授業を受けます。

週5日ITコースは、カリキュラムにIT授業が入ります。

ゲームプログラマや、情報系の大学、専門学校希望者向けです。

週3日コースは、週3日なら通えそう、という生徒のコースです。

高等学校卒業資格は74単位以上ですが、週3日でも実はクリアできるそうです。

スポーツや芸能など、学校生活以外の活動をしている人にこのコースがおすすめだそうです。

いずれにしても、「全日コース」は、“単位制の全日制高校”という解釈で良いとおもいます。

一方、「通信コース」は、従来の通信課程の履修で、月2日金曜日のスクーリングと、レポートで単位を取得します。

同校に限らないことですが、「通信課程」とはいっても、「スクーリング」という定期的な登校と、レポート提出による学校との直接の接点はあるわけです。

しかし、同校の最大の特徴である「Webコース」は、最低限の登校日数(年4日)で、通常の「学校生活」は、全てWeb上で済ませてしまう課程です。

Webコースは『サイバー学習国』と『サイバーアカデミー』がキャンパス


Webコースは、『CEP(サイバーエデュケーションプログラム)』という独自の学習コンテンツが採用されています。

具体的には、ゲームなど遊びの要素がある『サイバー学習国』と、動画授業中心の『サイバーアカデミー』の2つのバーチャルスクールのいずれかで学習します。

明聖高等学校

その中で、完全オリジナルの動画授業と、確認問題『サイバーチェック』で習熟度を高めます。

明聖高等学校

2つの違いは、『サイバー学習国』が、自分のアバター(キャラクター)を作って学んだり遊んだりできるだけで、動画授業は同じものが配信されるそうです。

明聖高等学校
公式サイトより

画面の中の校舎には教室、ホール、ライブラリー、職員室などがあり、畑で野菜を育てたり島で釣りを楽しんだりすることもできます。

明聖高等学校

まるでゲームの世界に入り込んだようなイメージで、バーチャルのスクールライフを楽しめるという仕組みです。

生徒同士のコミュニケーションはチャットで行いますが、チャットログは教員が随時確認。

ネット上のイジメも防止できるようになっています。

諸事情で不登校になった生徒、リアルな集団生活の自信がない発達障害の生徒などは、Webコースで履修する選択肢もありだとわたしはおもいます。

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Webコースをどう見るか


Webコースは、賛否両論あるでしょうね。

いかがでしょう、Webの高校生活

ゲームモードのバーチャルスクールで「勉強」、という感覚が理解できない方もおられるでしょう。

しかし、勉強は机の上に教科書とノートと筆記用具だけの鹿爪らしいもの、という固定観念にとらわれる必要はないとおもいます。

形が本質ではなく、要は生徒が勉強しやすければそれに越したことはないでしょう。

単語や歴史の年号も、「暗記」ではなく「ググる」ことで済ませる、ネットを使った学習に抵抗ある方もおられることでしょう。

でも、たとえば大学の試験は、教科書参照可の科目だってあるんですよ。

覚えることを到達点とするのではなく、大事ことは、知識をいかなる思考に使うかということではないでしょうか。

今や手元のスマホで多くのことができる時代ですから、「暗記」よりも「論考」や「判断力」に重きを置く学習であってもよいでしょう。

そもそも、「暗記」力を助けてくれるアプリケーションソフトも、今は優良なものがたくさんあります。

遠方でスクーリングに出席できそうにないからと入学をあきらめている人にとっても、同校は明るい選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

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コメント 12

犬眉母

バーチャルオフィスや在宅勤務もありますし、
Webカメラも使えば、無校舎の時代が来るかも
しれませんね。
by 犬眉母 (2018-11-12 02:06) 

末尾ルコ(アルベール)

明聖高等学校、Webコースは日本初のバーチャルスクール採用・・・広域通信制というのはいいですね。モチベーションと的確な方法論さえあれば、教育はどこにいても可能なはずで、こうしたシステムの教育施設が増えたらいいですね。全日制というものは、担当教員によって学校生活を大きく左右されるものであり、わたし自身、尊敬できる教員とは数えるほどしか出会えてないということもあり、「全日制至上主義」にはもともと懐疑的です。人間性もどうかと思われる先生方も多いですし、「授業がおもしろい」と言える能力を持った人は滅多にいません。特に国語の授業がつまらない先生が多く、その状況は10代の人たちの本離れを助長している大きな一因だと常々考えております。だからWeb上で学校生活を済ませるという考え方はまったく問題ないどころか、有力な教育方法と見做して、どんどん有効な方法論を生み出していくべきだと思います。全日制って、例えば通学時間などもそうなのですけれど、かなり無駄も多いと思うんです。
『CEP(サイバーエデュケーションプログラム)』のゲームや動画を利用しての教育も、内容さえ充実しておれば、十分活用できると思いますね。できればそうしたWeb授業の中で、「読書の愉しさ」なども伝えていってもらえれば、鬼に金棒だとも考えます。
そして繰り返しになりますが、Web授業を推進する通信制など、どんどん増えていってほしいですね。先ほども書かせていただきましたように、純粋に学問をしていくシステムとしては、実は全日制は非常に無駄が多いのだと思うのです。「そうした無駄も人生経験」という考え方もまた事実ではありますけれど、「学問」という観点から見れば、学生によって、「合った方を選べる」状況こそ最適なのではないかと思いますね。

>猪木対アリは1976年ですから、少なくともそれまで馬場は「超えるに超えられないもの」だったんですね。

アリの歴史的な偉大さというのは言うまでもないですが、力道山、馬場、猪木がどれだけ大きな存在だったか、若い人たちにはまったくピンと来ないでしょうね。と言いますか、格闘技やプロレスに限らず、現在20~30代前半くらいの人たちって、「本当に凄いものを知らずに」いろいろ言ってる感が強いのです。「時代が違うので仕方ない」ではなくて、何らかの発言をするのであれば、ちょっとは歴史の勉強をしてもらいたいですよね。

>猪木の嫉妬をバネにする行動原理はとてもスケールが違いすぎてマネできません。

そうなんです。そのようなことを知っているから、RIZINの榊原とか高田延彦のやり口がいかにもセコいし、「アリVS猪木」の名前など出すなと、新間寿ではないけれど、憤ってしまうのです。あと、RIZIN放送の際の高田の解説(?)がもう目茶目茶で、聴いてて腹立ってくるんです(笑)。PRIDEの時はファイターたちも充実していたので中身のない喋りも許容できたのですが、RIZINではでかい声で誇大広告を連発するだけ。いや、本当に驚くべき無内容ぶりなのです。それと異種格闘技戦という企画自体、猪木からUWF、そしてMMAの確立を経て、もう歴史的役割を終えてますよね。

>『仁義なき戦い』の五作以降は、それを超えるものは結局なかったと個人的には思います。

リアルタイムで観たわけではありませんが、あの作風がいきなり現れたインパクトの絶大さは想像できます。ちょっとフランスでヌーベルバーグが出てきた頃の感覚に近いものがあるのではと。「日本ヌーベルバーグ」というムーヴメントもありましたが、『仁義なき戦い』の方が、外国の真似でない点も考えると、よりヌーベルバーグ的という見方も可能かもしれません。今や巨匠になったクエンティン・タランティーノにも多大な影響を与えておりますし。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-11-12 02:39) 

ヤマカゼ

webコースとは、時代が進みましたね
by ヤマカゼ (2018-11-12 06:32) 

扶侶夢

選択肢のひとつとしてとても良いですね。
by 扶侶夢 (2018-11-12 08:43) 

kohtyan

時代のニーズに合った高校ですね。
働きながら学べるのはいいですね、
就職にも有利でしょう。
by kohtyan (2018-11-12 08:57) 

えくりぷす

おっしゃるように、不登校やリアルな集団生活の自信がない生徒は、Webコースは1つの選択肢だと思います。
ただ、親御さんのサポートはふつうの全日制の高校より必要かとも思います。
by えくりぷす (2018-11-12 10:55) 

pn

チャットチェックされてるってーとあの先生は嫌いだとかあいつとあいつが付き合ってるとか噂話は出来ないと(笑)
by pn (2018-11-12 11:48) 

海市

ついにwebまで来ましたか。選択肢が増えていいという面はありますが、これで本当に社会に出て仕事が出来るのか…という不安もありますね。そんなの大きなお世話かもしまれんが、年々、集団生活に馴染めない子供も増えているようですし、これから先、日本はどうなっちゃうんだろう…って思うことも多々あります。
by 海市 (2018-11-12 18:16) 

ヨッシーパパ

教育の受け方も多様化しているんですね。
by ヨッシーパパ (2018-11-12 18:40) 

ナベちはる

在宅勤務があるご時世なので「在宅学習」があっても何ら問題はなさそうですが、「在宅学習」の良いところと悪いところの両方をしっかりと把握したうえで利用するという選択肢を検討しないと、場合によっては後々大変なことにもなりそうに思いました。
by ナベちはる (2018-11-13 00:34) 

チナリ

おはようございます。

選択肢が増えることは、子供たちにとっては良いことだと思いますね。

>広域通信制ですから、全国47都道府県どこからでも入学できますが、学習できる施設は本校と東京の中野キャンパスのみです。

webコースがあるとのことですが、学習できる施設となると、やはり都会になってしまうのですね。

ふと疑問に思ったのですが、webコースで卒業する子たちは、卒業後の就職に関する三者面談のようなモノは、どうやって行われるのでしょうか???

by チナリ (2018-11-13 08:17) 

ピストン

最近は中学からタブレットやスカイプなどを使った授業があり、SNSやコンピューターを使うことは当たり前ですよね。ただ、その代わりパソコンのキーボードが苦手な若者が多いのは気になります。
by ピストン (2018-11-16 08:59) 

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