ヒートショックプロテイン、お風呂で加温の「0円健康法」 [ヒートショックプロテイン]
ヒートショックプロテイン(HSP)が、今週号の『週刊大衆』(9月22日号)の連載健康情報「いますぐできる!効果テキメン0円健康法」の中で紹介されています。正確に言えば、HSPを産生するマイルド加温療法はお風呂のガス(電気)代がかかりますが、ここでいう「0円健康法」とは、日常生活のコスト以外に新たな投資をしなくてもいい健康法ということです。
ヒートショックプロテイン(HSP)について、これまでこのブログでは、「ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の真相」や、「温泉や銭湯でより活性化する!?ヒートショックプロテイン」などにおいて、伊藤要子修文大学教授の書籍や、ヒートショックプロテインについて書かれている新聞記事、雑誌記事をご紹介してきました。
先日レビューを書いた『病気で死なない生き方33 普通の医師には教えられない』の中でも、人間が自分自身で病気から回復するメカニズムとして、HSPについての記述がでてきます。
最近は冒頭の『週刊大衆』のように、伊藤要子教授以外にも、医師やスポーツの指導者、医学・保健学研究者などヒートショックプロテインの存在を前提にマスコミで語る人が増えてきました。
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、1962年にショウジョウバエから発見されたタンパク質です。
高温で飼育したところ、増加したタンパク質があり、熱というストレス刺激で産生されたことから、熱ショックタンパク質(Heat Shock Protein、HSP、ヒートショックプロテイン)と名付けられたそうです。
なぜストレス刺激で産生されるかというと、ストレスによって細胞が傷害された時に、細胞内の不良タンパクを修理したり、修理できなければ分解したりするからです。
ストレスでできるタンパク質ですから、ストレスの内容は飢餓でも、虚血でもいいのですが、熱ショックによる産生がもっとも著しいといいます。
発見されたのはショウジョウバエですが、あらゆる生物がHSPの産生能力を持っているといわれます。
たとえば、肉・魚介・野菜などの食材を、50度のお湯に通したり洗ったりすると、菌が減少したり鮮度が蘇ったりすることを、平山一政さんが発表して話題になりました(低温スチーミング調理)。
これも50度のお湯にさらされることで食材がHSPを産生しているといわれています。
もちろん、人間もHSPを産生します。
人間にとってヒートショックプロテインは、体内のあらゆるタンパク質(酵素、コラーゲン、筋肉など)を修復するので、風邪から生活習慣病までさまざまな体の不調に効果的といわれています。
伊藤要子教授が提唱してきたのは、マイルド加温療法といって、42度のお風呂に10分、もしくは41度のお風呂に20分入って体温を38.5度に上げること。38.5度が、もっともHSPを産生しやすいのだそうです。
ヒートショックプロテインは、免疫と違って特異的なものではなく万能だけれど、ただし免疫と違い生涯のものではなく、加温療法しても日にちがたつと産生力が落ち、1週間もすると完全に加温しない状態に戻ってしまうそうです。
そこで、伊藤要子教授はマイルド加温療法を週2回行うことを推奨しています。
『からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す』(ビジネス社)103ページより
このHSP産生を高める健康法は、温熱効果と熱耐性の特徴に基づいたものです。
さらに43度まで高めてがん細胞を死滅させるのが局所温熱療法(ハイパーサーミア)といい、こちらは健康保険が使える「第四のがん治療法」です。
もともと伊藤要子教授はハイパーサーミアの研究者で、マイルド加温療法によるHSP産生は民間療法ではないことを強調しています。
私は、このブログでヒートショックプロテインについて最初に記事を書いたのは、2012年12月17日の「ヒートショックプロテイン(HSP)の42度入浴で病気予防できる?」でした。
以来約1年半にわたって、時には週2回のマイルド加温療法を実施し、何ヶ月かに1回はお休みして耐性対策をとってきました。
自分で何かその都度数値を測っているわけではないので、定量的に確たることは述べられませんが、ひとつはダイエット効果があると思います。何しろ大量に汗をかきますから。
私はとくに善玉コレステロール(HDL)値が低いため、総コレステロールが低い(150ぐらい)のですが、マイルド加温療法を実践した2日後に献血をすると、事前の血液検査の結果ではコレステロール値が上がります。献血所では善玉か悪玉かまでは出してくれませんが、まあ常識的に考えて善玉コレステロールが上がるのかな、というふうに思っています。
ところが、あえてそういうことをせずにのぞんだ今年の健康診断ではまた戻っていました。
もちろんこれは、今の時点でそういう経験をしたたというだけです。これからも数字に注目していきます。
42度に10分入るのなら、44度に入ればもっと短い時間で体温は上がるのではないかと思い、去年の暮ぐらいからは46度で沸かして44度の状態でお湯に入っていました。
たしかに体温は上がるし、何でもないときはその熱さも気持ち良いと感じることがあるのですが、コンディションがあまりよくないと、その後の体調が悪くなりますね。しかも何日か引きずることもあります。
体温を急激に上げると心筋が炎症をおこすと何かの本で読んだことがあります。心臓にはよくないのかもしれません。
でもまあ、欲をかいてそうした極端な高温で無理はせず、体が心地よく温まればいいや、と楽に構えて41~2度を守ってゆっくり入れば、長く続けられるのではないでしょうか。
これから涼しくなりますし、おすすめできる健康法だと思います。
ヒートショックプロテイン(HSP)について、これまでこのブログでは、「ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の真相」や、「温泉や銭湯でより活性化する!?ヒートショックプロテイン」などにおいて、伊藤要子修文大学教授の書籍や、ヒートショックプロテインについて書かれている新聞記事、雑誌記事をご紹介してきました。
先日レビューを書いた『病気で死なない生き方33 普通の医師には教えられない』の中でも、人間が自分自身で病気から回復するメカニズムとして、HSPについての記述がでてきます。
最近は冒頭の『週刊大衆』のように、伊藤要子教授以外にも、医師やスポーツの指導者、医学・保健学研究者などヒートショックプロテインの存在を前提にマスコミで語る人が増えてきました。
ヒートショックプロテイン(HSP)とは
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、1962年にショウジョウバエから発見されたタンパク質です。
高温で飼育したところ、増加したタンパク質があり、熱というストレス刺激で産生されたことから、熱ショックタンパク質(Heat Shock Protein、HSP、ヒートショックプロテイン)と名付けられたそうです。
なぜストレス刺激で産生されるかというと、ストレスによって細胞が傷害された時に、細胞内の不良タンパクを修理したり、修理できなければ分解したりするからです。
ストレスでできるタンパク質ですから、ストレスの内容は飢餓でも、虚血でもいいのですが、熱ショックによる産生がもっとも著しいといいます。
食卓にのる食材にもHSP
発見されたのはショウジョウバエですが、あらゆる生物がHSPの産生能力を持っているといわれます。
たとえば、肉・魚介・野菜などの食材を、50度のお湯に通したり洗ったりすると、菌が減少したり鮮度が蘇ったりすることを、平山一政さんが発表して話題になりました(低温スチーミング調理)。
これも50度のお湯にさらされることで食材がHSPを産生しているといわれています。
もちろん、人間もHSPを産生します。
マイルド加温療法とは
人間にとってヒートショックプロテインは、体内のあらゆるタンパク質(酵素、コラーゲン、筋肉など)を修復するので、風邪から生活習慣病までさまざまな体の不調に効果的といわれています。
伊藤要子教授が提唱してきたのは、マイルド加温療法といって、42度のお風呂に10分、もしくは41度のお風呂に20分入って体温を38.5度に上げること。38.5度が、もっともHSPを産生しやすいのだそうです。
ヒートショックプロテインは、免疫と違って特異的なものではなく万能だけれど、ただし免疫と違い生涯のものではなく、加温療法しても日にちがたつと産生力が落ち、1週間もすると完全に加温しない状態に戻ってしまうそうです。
そこで、伊藤要子教授はマイルド加温療法を週2回行うことを推奨しています。
『からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す』(ビジネス社)103ページより
このHSP産生を高める健康法は、温熱効果と熱耐性の特徴に基づいたものです。
さらに43度まで高めてがん細胞を死滅させるのが局所温熱療法(ハイパーサーミア)といい、こちらは健康保険が使える「第四のがん治療法」です。
もともと伊藤要子教授はハイパーサーミアの研究者で、マイルド加温療法によるHSP産生は民間療法ではないことを強調しています。
マイルド加温療法を実践してどうなったか
私は、このブログでヒートショックプロテインについて最初に記事を書いたのは、2012年12月17日の「ヒートショックプロテイン(HSP)の42度入浴で病気予防できる?」でした。
以来約1年半にわたって、時には週2回のマイルド加温療法を実施し、何ヶ月かに1回はお休みして耐性対策をとってきました。
ダイエット効果
自分で何かその都度数値を測っているわけではないので、定量的に確たることは述べられませんが、ひとつはダイエット効果があると思います。何しろ大量に汗をかきますから。
HDL増加?
私はとくに善玉コレステロール(HDL)値が低いため、総コレステロールが低い(150ぐらい)のですが、マイルド加温療法を実践した2日後に献血をすると、事前の血液検査の結果ではコレステロール値が上がります。献血所では善玉か悪玉かまでは出してくれませんが、まあ常識的に考えて善玉コレステロールが上がるのかな、というふうに思っています。
ところが、あえてそういうことをせずにのぞんだ今年の健康診断ではまた戻っていました。
もちろんこれは、今の時点でそういう経験をしたたというだけです。これからも数字に注目していきます。
急な高温はNG
42度に10分入るのなら、44度に入ればもっと短い時間で体温は上がるのではないかと思い、去年の暮ぐらいからは46度で沸かして44度の状態でお湯に入っていました。
たしかに体温は上がるし、何でもないときはその熱さも気持ち良いと感じることがあるのですが、コンディションがあまりよくないと、その後の体調が悪くなりますね。しかも何日か引きずることもあります。
体温を急激に上げると心筋が炎症をおこすと何かの本で読んだことがあります。心臓にはよくないのかもしれません。
でもまあ、欲をかいてそうした極端な高温で無理はせず、体が心地よく温まればいいや、と楽に構えて41~2度を守ってゆっくり入れば、長く続けられるのではないでしょうか。
これから涼しくなりますし、おすすめできる健康法だと思います。
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