耳の画像を使ったあるページ。どこかで見たことのある画像だなあと思ったら、かつて私が撮った画像じゃない?という経験を昨日しました。有名な「まとめNAVER」というサイトです。「肩こりや美肌の味方!一瞬で体ポカポカ「三方耳ひっぱり」」というページのトップ画像に使われています。「まとめNAVER」には2度問い合わせしても、画像の削除はおろか、問い合わせに対する正式な回答すらくれません。
さっそくですが、2つの画像を比べてみましょう。
まず、私が撮影した画像は、「
耳垢栓塞 治療、ホントの話」や、「
1日1分であらゆる疲れがとれる耳ひっぱり健康法、真相に迫る!」などで使いました。
これは、どこかから拾ってきたものでもなく、有料無料の画像サービスからのものでもなく、私が撮影したものです。
で、こちらが「まとめNAVER」の「肩こりや美肌の味方!一瞬で体ポカポカ「三方耳ひっぱり」」に出ている画像です。
http://matome.naver.jp/odai/2140915238967457301 より
縦横比を変えているようなので、重ねてもきれいにはかさなりませんが、私の画像だと思いませんか。
小さい画像ですが、勝手にトリミングしているのはよりまずいことです。
なぜなら原寸・原型で使わないのは、作品を破壊しているだけでなく、原型をとどめないようにして証拠を隠滅していると勘ぐることもできるからです。
「まとめNAVER」は問い合わせても現時点で対応してくれません。
もちろん、「質問・意見」の中には、答えようのないもの、いろいろな理由から答えないほうがいいものなどもありますが、画像の著作権に関する報告は、サイトとして責任持って調べて回答することでしょう。
以前、このブログの記事で、他者の作品をバラバラに刻んで、そのパーツでパロディ作品を作る人が裁判で敗訴したことを取り上げました。
すると、私を快く思っていないらしいSo-netブログのあるユーザーが、「そんなこと(作品のパーツの盗用)は気にすることはない」とコメントしていました。
それはいくらなんでも違うでしょう。裁判の判決まで出てるんですよ。
私も、権利者不許諾で、記事に、映画のポスターや特定の場面のキャプチャを使うことはあります。
著作権者から、やめてくれと言われたら削除します。
ただ、それは、自分が著作権者と宣言しているわけではないし、誰もそうは思わないでしょう。
なぜなら、引用元を明示したり、そのものや本文中などで判断できるから。
でも今回は、そうじゃないですよね。
法律だけの話ではないのです。
もし、この著者が私に一言、「画像をお借りしたいのですが」と許諾を求めたら、私はそれを許可するだけでなく、このブログで画像を使った記事を好意的に紹介したことでしょう。
ネットで繋がるというのはそういうことではありませんか。
リンク願いや素材借用の許諾は、むしろ自分の仲間を広げるチャンスなのです。
この著者はそれを自ら潰してしまった。つまらないことをしたなあと思います。
コンテンツのトラブルはサーバーやサービスの管理者に
ということでしたが、2日たってからNAVERヘルプセンターより返事がきました。
それによると、
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弊社サービス内に掲載されている内容の削除要請などにつきましては、
プロバイダ責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限
及び発信者情報の開示に関する法律)に則り、対応を行わせて
いただいております。
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ということだそうです。
つまりひらったく述べると、管理者であるNAVERの裁量でその場での削除はせず、法律的な手続きの準備を進めてから相手に連絡します、ということです。
そして、プロバイダ責任制限法の手続きをするために必要な書類等の手続きを具体的に求めています。
本人確認の書類ですね。主に。
そして、こう書かれています。
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弊社では、上記書類を受領し、お客さまよりお寄せいただいた本件対象情報が
確認できた段階で、プロバイダ責任制限法第3条第2項第2号に基づき、
送信防止措置を講ずることに同意するか、発信者へ意見照会を行います。
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どうしてでしょうね。即座に管理者権限で処分しないのは。
結構ゴネる人がいるのかな。
しかし、そうした書類を揃えるのが面倒で、結局泣き寝入りということになってしまうこともあります。
私も少し億劫な気がしてきました。
だとすると、ルール違反した人は、手続きされなきゃこっちの勝ち、という感じになりはしませんか。
やり放題とまでは言いませんが、なかなかルール違反は減らないでしょう。
NAVERにはもう少し管理者として踏み込んでほしいなという気がします。
と同時に、ネットは盗まれたら困る画像も、そして文書もおけないということですね。
今回はたまたま発見しましたが、いつも発見できるとは限りません。
透かしとか署名を入れてもトリミングされちゃう場合もありますからね。
難しい問題です。
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