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全身がん?そんなものないでしょう!樹木希林さん [芸能]

全身がんという「病気」で話題の樹木希林が、またニュースになってます。デイリースポーツのオンラインニュースに出ていました。「21日、都内で行われた映画『始まりも終わりもない』の公開記念トークショーにゲスト出演した」ときの話といいます。

樹木希林の最近の話を聞いていると、頼みもしないのに勝手に出産の話を打ち明けて、父親の名前は言えない、誹謗中傷するなと言っている「かまってちゃん」安藤美姫を重ねてしまいます。
樹木希林「いつ死ぬか聞きたいんですか?」放射線治療で全身がん快方へ
デイリースポーツ 12月21日(土)14時3分配信
先週、1年半ぶりとなる治療を受けてから初めての公の場で、報道陣に体調を問われると「いつ死ぬか聞きたいんですか?無理やり元気にしているわけじゃないのよ」と笑って答えた。
 通院している九州の病院で、放射線のピンポイント治療を受けたという。「先生は『来た方がいい』って言うんだけど、見つかる箇所も1カ所とか、少なくなって来てるの」と、快方に向かっていることも告白。何事も無いといった様子で「私にとっては“生活習慣病”ですから。自分の生活を変えていくとか、そういうこと」と語っていた。
http://news.livedoor.com/article/detail/8369349/
「何事も無いといった様子」なら、はじめからカミングアウトする必要はなかったと思いますが。

たとえば、渥美清さんは肝臓がんでしたが、亡くなって“野辺の送り”も終わってしばらくしてからすべてを明らかにしましたよね。

私は、芸能人が病気ネタや闘病を売り物にするのは苦手なんですが、少なくともその「全身がん」ていうの、なんとかなりませんかねえ。

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そんな「がん」は、どんな医学の本を見たって出てこないでしょう。

要するに、(たぶん)2004年に発症した乳がんが複数箇所に転移したか、転移ガンであることだけがわかっていて、もともとの原発部位がわからない原発不明がんが発症しているのか、そのどっちかだと思うんですよね。

芸能人では、いかりや長介さんが原発不明がんで亡くなっています。後者なら、失礼ですが「快方」という報道はどうなのかなと思います。

全国にはがん患者とその家族が沢山いて、すごくデリケートな気持ちでこういうニュースを見ているんですね。

だから、曖昧な話や配慮を欠いた話は慎んでほしいなと思います。

ピンポイントの放射線をしたら「快方」というのは、重粒子線治療のことでしょう。

これは保険がきかないから300万ぐらいかかって、施術できる病院も限られています。庶民が簡単に何クールも受けられる治療ではありません。

樹木希林はそのへん、わかっているのでしょうか。

しかも、重粒子線治療に絶対的な効果があるわけではないですよね。

絶対的な効果があったら、とっくに保険扱いになっています。

「高度先進医療」と名前がついていますが、これは昨今流行の言葉飾りで、実態は「実験治療」です。

めったに受けられない実験治療への幻想のようなものが、こうした報道で起こる懸念があります。

そんなに自分の闘病を明らかにしたいのなら、「全身がん」なんていい加減な言い方ではなく、どこのがんでステージはどうでどういう治療をしたのか。そして、なにをもって「快方」なのかということを明らかにしてほしいものです。

樹木希林は、女優としてはいい仕事をしてきましたよね。過去の出演作品も、これからの仕事もちゃんと評価する人はいます。

メディアも、芝居のことだけ注目すればいいのではないでしょうか。最近の注目のされ方はちょっと鼻白です。

健康情報・本当の話

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  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本


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