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DREAMS COME TRUE(ドリカム)で考えさせられた“メンバー間格差” [芸能]

DREAMS COME TRUE(ドリカム)が、今年15回目の『紅白歌合戦』出場が決まりました。曲目は『さぁ鐘を鳴らせ』だそうですね。

「あまちゃんファミリー」が出るのでないのと騒いでいたように、『紅白歌合戦』は別に「中立」のお祭りではなく、NHKの一番組にすぎません。

さすれば、NHKと関係の悪くない人が出られるわけで、その点では、かつて連続テレビ小説のテーマソングを歌ったDREAMS COME TRUE(ドリカム)が、前年辞退をしているにもかかわらず、また声がかかるのは当然かもしれません。

ところで、ドリカムといえば、もとは3人でした。

11年前(2002年)の12月19日は、脱退した元メンバーが覚せい剤取締法違反(使用)で有罪判決を受け、復帰のメが完全に閉ざされた日です。

そもそも「ドリカム」は、『紅白歌合戦』に関係なく、デビュー当初からすんなりアルバムが売れたエリートスターです。

『WONDER3』で100万枚、『The Swinging Star』は発売1カ月で200万枚突破。さらに『晴れたらいいね』は日本音楽界史上最高の365万枚を売り上げました。

ファンが握手したくて、同じCDを何枚も何十枚も買いまくってセールスを積み上げていくAKB48のオリコン1位とは全く価値が違いますからね。

そんな大スターグループの一員ならさぞかし幸せかと思いきや、実際はその元メンバーについてはそうでもなかったようです。

元メンバーは2002年3月に、「あらためて、自分自身の音楽と生き方を追求していきたくなったため」という自覚的な理由でグループを脱退。

しかし、それはあくまでも表向きの理由でした。

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脱退後、元メンバーは実兄と新ユニットを組み音楽活動を続けることになったものの、予定されている日を過ぎてもCDが出ない。

そのうち、元メンバーが実兄の妻を路上に突き倒すなどして首に2週間のけがを負わせ渋谷署に逮捕されてしまいました。

原因は、曲の発売間近になり、元メンバーの一方的な指示でジャケットの作曲者名が元メンバーだけになっているのを知ったことによるトラブルだったそうです。

元メンバー曰く、「俺の名前だけで出したかったんだよッ」(『週刊朝日』2002年10月25日号)

その1週間後に覚せい剤取締法違反で再び渋谷署に逮捕されました。

「弟は人と向き合うのが苦手な性格ですが、脱退して悔しい気持ちがあったなら、兄弟なんだから相談してほしかった。それで弟一人の名前にしても僕はかまわなかったのに、残念です……」(実兄)

元メンバーは公判で歌手を廃業して故郷に帰ると述べ、控訴もしていません。

兄弟のコミュニケーションすらきちんととれないぐらいだから、おそらく「ドリカム」の中でも意志の疎通を図ることができなかったのでしょう。

でも、3人でがんばろうと誓って始めたのに、1人が“脱落”しても、まるで最初からいなかったように現在2人で問題なく活動を続けている、というのは、元メンバーに非があったとしてもなんとなく寂しい気がします。

ドリカムにとっては、いまさらの話かもしれませんが……。

女性一人の3人というグループですと、私の年代では青い三角定規を思い出します。

青い三角定規.jpg

この懐かしいフォークグループも、もともと3人だったのが現在は2人で活動しているようですね。

ただ青い三角定規の場合、いったん解散した後、復活しようとしたらメンバーの高田真理がトラブルや死亡で、結局西口久美子と岩久茂の2人で復活したという経緯。

3人で復活したくてももうできないわけで、DREAMS COME TRUEとは事情が違います。

あのSMAPが6人から5人になったのも、遠因には、森且行中心のグループだったのに、いつの間にか木村拓哉が人気ものになったことがある、という指摘も聞きます。

こうしてみると、メンバー間に芸能人としての格差が生じても、決して解散しなかったハナ肇とクレージーキャッツやザ・ドリフターズは大人だったんですね。

そういえば、レイザーラモンがまた漫才をするらしいですね。まあ彼らに限っていえば、ピン芸人では賞味期限切れで、やることがなくなったからかもしれませんが……。

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