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清水健太郎、大麻・覚醒剤の逮捕歴を振り返る [芸能]

清水健太郎がまた逮捕されたそうです。今回で6回目。覚醒剤では3回目です。覚醒剤は社会復帰する意欲すら奪うそうですが、薬物に寛容(?)な芸能界でも、さすがに6回目の逮捕というのは例がありません。清水健太郎の過去の逮捕について今回は振り返ってみます。
違法薬物で6度目!元俳優・清水健太郎容疑者を逮捕
テレビ朝日系(ANN) 6月7日(金)11時46分配信
 元俳優の清水健太郎容疑者(60)が、違法薬物を使ったとして6日に逮捕されました。違法薬物を巡り、清水容疑者が逮捕されるのは6度目です。
 捜査関係者によりますと、清水容疑者は先月22日午後6時ごろ、東京・渋谷区の路上で警察官に職務質問され、尿検査を受けたところ、違法薬物の成分が検出されたため、6日に逮捕されました。取り調べに対し、「知らない」などと容疑を否認しているということです。

清水健太郎は1952年生まれ。足利工業大学卒業後、1976年に「失恋レストラン」でデビューしました。

失恋レストラン

同曲ではレコード大賞新人賞を受賞。紅白歌合戦にも出場しました。歌だけではなく、「暴走の季節」(1976年)「トラック野郎 男一匹桃次郎」(1977年)「総長の首」(1979年)など東映作品を中心に映画にも数多く出演しています。

清水健太郎の逮捕。その最初は1983年4月28日でした。大麻不法所持現行犯で原宿署に逮捕されました。自宅居間からは、大麻たばこ1本(約1グラム)が発見されました。

同時期に萩原健一やふとがね金太らも逮捕され、芸能界の「大麻汚染」がマスコミをにぎわせました。このときは起訴猶予処分。清水健太郎は約3ヵ月半の謹慎で芸能界に復帰しています。

結果的には、他の再犯者がそうであったように、初犯であることの“情状酌量”がウラ目に出たように思います。

2度目は1986年2月4日。ジョー山中とともに築地署に大麻取締法違反で逮捕されました。せっかく執行猶予を付けてもらったのに、同じ罪で再逮捕ですから弁解の余地はありません。

京都市内のホテルで大麻4グラムを所持し、3人で大麻を回した疑いです。

その中にいた清水健太郎の「女友達」が、大麻80グラム、約40万円相当を所持したところを現行犯逮捕され、清水健太郎の大麻吸引を自供したために捕まりました。

彼女は逮捕当時、マスコミには金田敬子と紹介された銀座のクラブのチーママでしたが、かつては岡麻美の名で映画に出演したこともあるポルノ女優でした。

岡麻美がTBSの若者向け人気番組だった「ぎんざNOW」に出演したときに、まだ足利工業大学在学中でデビュー前だった清水健太郎と知り合ったといいます。(『週刊ポスト』1986年2月21日号)

清水健太郎は1985年にアメリカ人のモデル、バレリー・シーバードと結婚して長男ももうけていたものの、1991年に夫人が長男を引き取り協議離婚。

裁判の方は懲役1年執行猶予4年の有罪判決を受けました。

再犯でしたが、このときも塀の中には落ちずにすみました。

そこで清水健太郎はまた芸能界にカムバック。ビデオ映画「雀鬼4」に主演したり、ドラマ主題歌「アメジス」で15年ぶりに歌手活動を再開したりしました。

しかし、実刑をうたれなかったことで反省がなかったのか、7年後の1994年10月、西麻布の路上に落とした覚醒剤(0.4グラム)入りのセカンドバッグから足がつき、大麻・覚醒剤取締法違反(所持)で3度目の逮捕。

今度は大麻ではなく、「人間やめますか」の覚せい剤です。

これで、いよいよ彼も「芸能界復帰、ほぼ絶望的」などという見出しを付けた報道もされましたが、東京地裁の判決は1年6ケ月の実刑判決。

実刑ではありましたが、「再々犯であり、麻薬が大麻から覚せい剤にエスカレートしていることなどを考慮した場合、2年から2年半の実刑が、妥当だと思う。今回は、かなりの恩情判決といえる」(当時日大教授・板倉宏氏)という意見もありました。(「日刊スポーツ」1995年1月11日付)

結果的に、またしても「温情」で清水健太郎は芸能人生命が首の皮一枚つながり、1996年6月に仮出所。芸能界に復帰してしまいます。

その後、2001年に彼は交通事故を起こしましたが、なんと、その時に乗っていた車が“英国の貴婦人”と称され、時価千数百万円といわれる超高級車のジャガーでした。

3度も前科のある清水健太郎でしたが、芸能界に戻るとVシネマで引っ張りだこ、さらに、塀の中の体験談をネタにしたディナーショーで荒稼ぎしていたのです。当時の年収で5000万といわれました。(「日刊ゲンダイ」2002年1月23日付)

その構成はこのようなものだったといいます。

「自信という字は、自分を信じると書くでしょう。この言葉通り自分を信じられなくなると、何をしていいかわからなくなるんです」

などと静かに語ったかと思うと、

「ある日、先輩が訪ねてきて“おまえは一生皿を洗ってる人間じゃないだろ”って。この言葉を開いて初めてこのままではいけないと思えてきた」と涙を流す。

そして、

「覚醒剤に手を出したくなったら、自分の胸の中にお母さんを思い浮かべ、お母さんに聞いてみる。お母さんはいいといわない。何度も何度も聞いた。それで、クスリはやめることはできたけど、歯も体もポロポロになった」

といって、総入れ歯を“カミングアウト”するのがクライマックスでした(「日刊ゲンダイ」2001年12月19日付)

にもかかわらず、ここからまた清水健太郎は転落。結局今回で6回目の逮捕となったのです。

「お母さんはいいといわない」から「クスリはやめることはできた」というのは大ウソだったわけです。

ディナーショーの客からしたら「金返せ」でしょうね。

こうした事件があると、改めて議論しておかなければならないのは、薬物の前科があるタレントの芸能界復帰です。

芸能ライターの高木祐一郎は、清水健太郎が最初の実刑から復帰した頃、こうコメントしていました。

「いくら芸能界が倫理観を求めない世界とはいえ、逮捕された人間がすぐに復帰できる構造に問題がある。芸能界には一般に“大麻半年、覚せい剤1年”という言葉があるが、わずかな期間のミソギがすめば平然と前科者が復帰してくる。しかも、テレビや広告界の一部にクスリまみれの連中が多いため、『クスリくらい……』という空気が現実にある。実際、覚せい剤所持で逮捕された元大手広告代理店勤務で中西啓介衆院議員の息子は、『クスリなんてみんなでやってました』と法廷で証言している。研ナオコや清水健太郎、美川憲一ら汚染タレントがすぐに復帰できた。テレビは殺人犯の克美しげるさえ平然と出演させる世界で、同じ穴のムジナ。芸能人に麻薬の罪の意識なんてありませんよ」(『日刊ゲンダイ』1999年7月6日付)

酒井法子が先日、なし崩しに復帰しましたが、第二の清水健太郎にならないようにしていただきたいですね


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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 笠倉出版社
  • 発売日: 2009/09/18
  • メディア: 雑誌


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