春の嵐に強風病、対策はマスクと「数え呼吸法」：戦後史の激動：So-netブログ

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春の嵐。といってもヘルマン・ヘッセの小説の話ではありません。文字通り、今吹き荒れている強風のことです。関東・中国・四国・九州などで春一番が観測されたのは今月1日。本来は春到来の心地よい便りですが、以来連日吹く風は“強風病”ともいえる健康被害をもたらしかねない、という警告記事を掲載しているのは「日刊ゲンダイ」（3月26日付）です。

春先は例年、北の寒気と南の暖気がぶつかって低気圧が発達するため、強風が吹きやすいといわれています。それは春の訪れを知らせる“自然の摂理”ですが、強風による事故は侮れません。

たとえば、東京消防庁の発表によると、平成18年から22年12月までに強風・突風による事故で779人が救急搬送されたうち、半分以上の52％が2～4月に発生しているといいます。

具体的な原因は、5歳以下が「乗り物等があおられ転倒等」、6～70歳が「歩行中等にバランスを崩す」「飛来物、落下物との接触等」、そして70歳を超えると「歩行中等にバランスを崩す」が圧倒的に多くなります。

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さらに、強風に巻き上げられて飛散するウイルスが人間の健康を損ねると指摘しているのが冒頭の「日刊ゲンダイ」（3月26日付）に掲載された「“強風病”を侮るな！」という記事です。

同紙は、ウイルスと気圧の変化によるリスクを医師の談話で紹介しています。

「強風が吹くと喉が痛いといって来院する患者が多くなります。山や野原に行かない限り吸い込む機会がないようなカどやウイルスが風で巻き上げられ、吸ってしまった場合は呼吸器疾病を招く危険もあります。非結核性抗酸菌を吸い込み、咳や痰などの呼吸器症状が出るケースも。米国南西部や中南米の土壌に生息するコクシジオイデスーイミテイスという真菌によって死者まで出て、問題になったことがありました」（水谷内科呼吸器科クリニック・水谷垣一院長）
「春になると中国の都市部のゴミが付着した黄砂が飛来して、アレルギーの原因になります。今年はその黄砂よりも小さいPM2.5が飛来して目にダメージを与えている状況です。また、今年は花粉の飛散量が異常に多い。ここ10年間、都心では最高でも1日あたり1平方㌢500個だった花粉が、今年の3月は1000個を超えていました。その花粉に砂ばこりなどが混ざって吹き上げられた影響でアレルギー性結膜炎の患者が続出しています。それも目の充血だけでなく、まぶたまで腫れる患者が目立つ。通常の抗アレルギー点眼薬や内服薬だけではなく、ステロイドまで使うケースも出てきています」（清澤眼科医院・清澤源弘院長）

一昨日、このブログで夜の咳の原因について書きましたが、そもそもこの時期は咳の原因となるウイルス風が吹き荒れているわけです。

そうしたことは花粉症を考えれば想定はできますが、それでも具体的な菌の名前まで出てくると、対策しなければという気持ちが強くなります。

同紙によると、対策は「マスクが欠かせない」「しっかり睡眠をとり、疲労をため込まない」「日頃から自分の呼吸音に合わせてゆっくり数を数えていく『数え呼吸法』などを実践し、ストレスを蓄積させない」ことだといいます。

「数え呼吸法」。初めて知りました。検索するといくつか出てきますね。関心のある方は「物は試し」でいかがでしょうか。