チェリッシュの『ひまわりの小径』という歌がある。夏の歌の戦後史として、ハワイアンソング2曲、GS、メキシカンロックとご紹介したが、今日はフォークソングであるチェリッシュの「ひまわりの小径」をご紹介しよう。
チェリッシュというと、松崎悦子、好孝の夫妻デュオという印象が強いが、もともと男性のグループだったことはご存じだろうか。
チェリッシュは、68年に愛知県で誕生した松崎好孝を中心にしたグループとして結成された。そこに松井悦子(現松崎)が加入。71年に第1回全国フォーク音楽祭全国大会に中部地区代表として出場し、ビクターレコードからスカウトされて『なのにあなたは京都へゆくの』でデビューした。
それまでに、フォークソングというジャンルが盛り上がってきたからこそこうした大会が催されたのだろうが、大会が記念すべき「第1回」だから、フォークブームの先駆的な役割を果たしたグループといっていいかもしれない。チェリッシュのメジャーデビュー3曲目が「ひまわりの小径」である。
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詳しい方はご存じだろうが、ジャケットは松井悦子を中心とした5人組になっているのに、公式サイトによると、「5人グループとしてスタートしたチェリッシュも『ひまわりの小径』でデュエットグループヘ」と、この歌が松崎好孝とのデュオ第1弾と説明されている。
ならば、ジャケットも2人にすればいいのに、印刷が間に合わなかったのだろうか。
グループの再編を突然行いたくなるほど何か大きなトラブルでもあったのかな、と勘ぐりたくもなるが、事務所に問い合わせたところ、そのようなことはないと否定された。
いずれにしても、「ひまわりの小径」は55万枚を売り上げるヒットとなり、以降はデュオとして翌73年には「てんとう虫のサンバ」や「白いギター」などが大ヒット。レコード大賞歌唱賞、歌謡大賞放送音楽賞などを受賞している。
ちなみに、今はないが、当時は芸能人の長者番付というものがあり、チェリッシュはいつも夫婦が入っていた。ボーカルの中心である悦子よりも、好孝の方が少しだけ順位が上だった。
あれは、チェリッシュが好孝のプロデュースあってこそという意味だったのだろうか。それとも、自分がメインで目立っている悦子の思いやりなのか。はたしてどちらだったのだろう。
2012-07-11 05:00
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チェリッシュ・・・・
うちのパパリんが車でCD聞いてます。^^;
by hatumi30331 (2012-07-11 16:48)