兄弟姉妹が、かたや特別支援学校、かたや地域の小学校ということがあります。しかも、支援学校も地元で、支援学校と地域の小学校と交流を持つことがあります。そのことが、学校の選択や交流の仕方に微妙な影響をあたえることがあります。
地域の小学校に通う児童の兄弟姉妹が、特別支援学校に在籍していることがあります。
その場合、地域の小学校の児童が、支援学校に自分の兄弟姉妹が通っていることを伏せてほしい、と希望する場合があります。
普通学級の姉と支援学校の弟
たとえば、支援学校の児童が、地域の小学校に副籍をおき、その学校の生徒たちと一緒に授業を受けたり給食を食べたりすることもあります。
副籍交流というものです。
これに行かせようとしたある家庭では、その学校に通う姉が「やめてくれ」と言ったそうです。
「そういう弟がいることを友達に話したくない」というのです。
が、母親は「病気なんだから、恥ずかしいことじゃないんだから、はっきりと言いなさい」と諭したといいます。
まあ、障がいは病気とは違うんですけどね。
これは、意見は色々あるでしょうが、通常あり得る話です。
一方、これとは逆の意味で“波風が立つ”場合もあるのです。
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気を回すことが逆効果に?
地域の小学校に通う兄が、弟の特別支援学校と交流することになりました。
兄は、それが楽しみで「いつ来るのか」と担任にたずねたのですが、支援学校に弟がいることを周囲に知られたくないのだろうと気を回した担任が、そのことを伏せておいたほうがいいのではないか、かと提案したそうです。
3人兄弟の真ん中である兄は、末っ子の障害のある弟を可愛がっており、本人にとっては「自慢の弟」なので、担任の言葉を理解できなかったようです。
またある家庭では、兄が支援学級に通う地域の小学校に、健常の妹を入れるか、それとも別の小学校にするか思案中といいます。
支援学級に兄がいることで、入学した妹がいじめられたら可哀想というのがその理由です。
しかし、妹自身は、兄に対して障がい者を見るような感覚はないし、兄と同じ学校に通うことを当然と思っているのです。
せっかく仲良くやっていた兄弟姉妹や家族が、学校の交流や在籍によって、波風が立ってしまう。
むずかしい問題ですね。
該当する皆さんは、どうされていますか。
目がみえない 耳もきこえない でもぼくは笑ってる 障がい児3兄弟物語 (角川つばさ文庫) -
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