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連立小政党の末路

西岡武夫参院議長が最近張り切っているようだが、もともと西岡議長は自由民主党出身の二世議員である。

いったん新自由クラブに移った後、河野洋平との路線の違いなどから自由民主党・宏池会に戻るも、新自由クラブが解党。

宿敵・河野洋平が、よりによって宏池会に入ってきた上に、総裁になってしまったため、結局西岡武夫は自由民主党を離党して小沢一郎と行動を共にした。

ということで、本日は「新自由クラブ解党」である。

新自由クラブ解党 1986,8,12

84年の選挙で自由民主党が大敗して過半数を割ったとき、閣僚ポスト1つと引換に連立した新自由クラブだったが、7月の選挙で自由民主党が安定多数を取り、連立の必要がなくなってしまった。

そのため先行きに不安を感じた河野洋平代表は、この日、下部組織に討議にかけることなく突然解党を発表。勝手に自由民主党に復党した。

他の所属国会議員もほとんど自由民主党に復党・入党したが、河野洋平のイトコである田川誠一前代表だけは、「いったん飛び出した政党になど戻りたくない」と、残党の地方議員や組織とともに進歩党を結成した。

新自由クラブ推薦で参議院比例代表区で当選した宇都宮徳馬は無所属議員となった。

自由民主党に不満を持っての新自由クラブ党結成だったが、連立した時点でその志は半ば挫折していたといえよう。

過去の連立例を見ると、早期に連立を解消した小沢一郎党首の自由党以外はいずれも大幅に議席を減らし、この新自由クラブやさきがけのように解党したもの、日本社会党のように党名を変更して党組織自体を再編したものなど、連立は「哀れな末路」しか見えてこない。
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nano

訪問nice!ありがとうございますm(__)m
by nano (2011-01-14 04:50) 

pandan

訪問ありがとうございました。
by pandan (2011-01-14 07:24) 

オレンジポピー

ご訪問、niceをありがとうございます(^^)
by オレンジポピー (2011-01-14 07:42) 

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