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ドッジライン(安保体制の始まり? 49年) [戦後史]

◆1949/3/1 ドッジライン

48年12月8日、アメリカ政府はマッカーサーを通して、デトロイト銀行頭取のジョセフ・ドッジの指導で作られた経済安定の9原則を発表。それがこの日実施されたものである。

戦後史上の一大事である。

その内容は
  1. 赤字財政をやめる
  2. 徴税の強化
  3. 中小企業への融資に制限をつけ、大企業だけに金を貸す
  4. 賃金くぎ付け
  5. 低米価など物価統制の強化
  6. 外国貿易および外国為替管理の統制強化
  7. 輸出増加のための物資配給性の改善
  8. 重要国産品の増加?食糧供出制度の増加

など。つまり現在で言う「行革」に似たものだった。

ドッジが来日時、「今の日本政府や占領軍に一番必要なのは、国民に耐乏生活を押しつける勇気」(宮沢喜一『東京ーワシントンの密談』)と語ったことでも明らかである。

彼はアメリカの補助金削減のためにこれを指示した。また翌月には為替レートが1ドル=360円になり(4月23日)、経済面での日米関係のありようが定められていく。

ドッジ・ライン (Dodge Line) とは、1949年3 月7日に日本経済の自立と安定とのために実施された財政金融引き締め政策。インフレ・国内消費抑制と輸出振興が軸。GHQ経済顧問として来日したデトロイト銀行頭取のジョゼフ・ドッジが、立案、勧告した。1948年12 月に、GHQが示した経済安定9原則の実施策である。 ドッジは日本の経済について、両足を地につけず、竹馬にのっているようなもので、竹馬の片方はアメリカの援助であり、もう片方は日本国内の補助金である。竹馬の足の高さをあげる(援助や補助金を上げる)と、転倒して首を折る危険がある。と例えた。これが有名な竹馬経済である。

タグ:戦後史
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