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『東京ラブストーリー ~After 25 years~』シンドロームか [生活]

東京ラブストーリー ~After 25 years~

『東京ラブストーリー ~After 25 years~』という読み切りまんがが、『ビッグコミックスピリッツ』(No.9)に掲載されたことで、先週はたくさんの関連記事が更新され、ツイートが積み重ねられました。すでにNo.10が出ている今週に入ってからもその勢いは続いており、自分の生き方に重ねていろいろ思いは尽きないようで、さしずめ「東京ラブストーリーシンドローム」といったところです。(上画像はYahoo!ニュースから)



このブログでは、以前、『東京ラブストーリー』におけるヒロインであった赤名リカについて、原作とドラマを比べる記事を書きました。

『東京ラブストーリー』赤名リカの原作とドラマを比べてみた

原作は、『東京ラブストーリー』上・下(柴門ふみ作、文藝春秋社)で、ドラマというのはもちろん、フジテレビで放送された「月9」枠の鈴木保奈美がリカを演じたドラマです。

東京ラブストーリーリカ
『東京ラブストーリー』上(柴門ふみ作、文藝春秋社)より

赤名リカ・ハッピーバースデー
『東京ラブストーリー』(フジ)第5話より

先週、この記事の参照数が爆発的、というほどではないのですがググッと上昇。

そのまま勢いが1週間以上持続しています。

どうしてかな、と思い調べてみると、『ビッグコミックスピリッツ』(No.9)で、『東京ラブストーリー ~After 25 years~』が掲載されているという情報と、すでに読んだ人のレビュー記事が次々公開されているではありませんか。

かつての人気マンガ『東京ラブストーリー』の登場人物と設定そのままで25年後を、完治とリカを中心に描いています。

すでにネットには、25年後の、完治とリカの絵も出ています。

歳相応のおじさんとおばさんに描かれています。

『東京ラブストーリー』を、初めて知る若い人が、興味をもっていないと断言はできませんが、おそらく関心のある人は、25年前に、まんがを読んでいる人でしょう。

そして、レビューを見ると、多くは感動、一部失望、といったところでしょうか。

「失望」は、要するに完治とリカには、もっと格好良い25年後でいて欲しかった、という感想のようです。

まんがなのに、自分の人生や価値観を委ねていたのかもしれませんね。

でも、私は、完治とリカが、別に失望するほどのひどい人生を送っているとは思いませんでしたけどね。

私のように、家族が意識不明の重体になるような大事故に合うなんてストーリーだったら、逆にわざとらしいかもしれないし……。

それはともかくとして、すでに掲載誌は書店から消えており、またあらすじはたくさんのブログで発表されているので、私も簡単に触れておきます。

そもそも、25年前の『東京ラブストーリー』のあらすじを知りたい、という方は、まずネットを辿ってください。

完治とリカという2人が、いろいろあって結局結ばれなかったという話です。

【他の「東京ラブストーリー」関連記事】
東京ラブストーリーを思い出す西郷山公園
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さて、2人の関係は……


完治は、東京の勤めをやめましたが、うまくいかず、しばらく妻のさとみに食べさせてもらった後、単身赴任で、故郷愛媛に民間人教頭で赴任します。

そこに、一人娘から携帯に連絡あり。

結婚したい男がいる。名前は、「赤名アフリカ」。

完治はすぐに、リカの一人息子であると気づき、娘にはさとみには言わないようにと釘を差します。

そして、アフリカと対面。

母親だけで育ち、その母親を誇りに思っていることを聞きます。

リカは千葉で農業を営んでいました。

完治は、リカの25年を聞きます。

リカは、息子をよろしく、と完治に頭を下げます。

読者の中には、完治とリカの「復活」を望んで雑誌を手にとった人もいるかもしれませんが、少なくともこの読み切りでは、そういう展開ではなさそう。

むしろ、自分たちは縁がなかったが、子どもたちだけには、そうさせないようにしよう、というニュアンスです。

しかし、リカは、人生ただひとつの後悔として、完治を手放したことを示唆するほろ苦い件もあります。

結ばれなかった人と、せめて親戚になって人生つながっていたら、なんて往生際悪く考える人には、こたえられない展開かもしれませんね。

でも、さとみの気持ちはどうなんでしょうね。

作者は、この続きを書く意欲があるそうなので、ここからどうなるかはいずれ明らかになります。

私個人は、終わったことは終わったことで良し、という感じですから、昔の人とどうなるこうなるという展開はあまり好みではありません。

同じ“結ばれない関係”でも、『俺たちの旅』のカースケとヨーコとはニュアンスが違いますからね。

でも、そこを、「なるほど、こういう続き方もあるのか」と思わせてくれるような展開になれば、私自身の価値観の幅が広げられることになるので、そういう意味で次回も大いに期待しています。

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