てんかんについて書きます。ネットでは、てんかんに対する誤解や偏見を解くことを求める投稿が最近増えています。『日刊ゲンダイ』(2016年9月6日付)では、「てんかん新薬登場」という見出しで、てんかんに対する誤解や具体的な症状、新薬登場で新たな治療の展開が期待されていることなどが書かれています。(画像はイメージです)
一昨日の記事『
ヘルプカードをご存知ですか』には、たくさんの方にご覧頂き、またコメントを頂きありがとうございました。
今日は、
「障害者」について知っておいていただきたいこと第2弾、になりますが、
てんかん
の話です。
てんかんというのは、脳神経細胞の電気的活動が乱れ、余計な放電が起こって身体・精神を混乱させる脳の病気です。
悲惨な事故報道から、てんかん患者に対する偏見が懸念されています。
まずはいつものように、Facebookの投稿です。
1.「てんかん」は、年齢、性別、人種に関係なく発症する
2.脳の中途障害や発達障害の場合、てんかんを発症する場合がある
そこで、てんかんについて、みなさんに理解を深めていただきたい、という内容です。
つまり、てんかんに対する誤解や偏見をとき、正しい知識を持つことは、障害者に対する理解と支援になるだけでなく自分自身のためでもある、という話です。
一方、『日刊ゲンダイ』(2016年9月6日付)の記事は、ネットにも掲載されています。
従来薬と異なる作用機序 新薬登場でてんかん治療が変わる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/189239
記事には、投薬治療でてんかん発作がおさまらない場合でも、正しい診断や適切な治療や新しい薬で発作を抑えるための工夫が書かれています。
詳細は、記事をご覧ください。
記事の冒頭には、てんかんに対する理解度を確かめるテストが出ているので引用します。
次の設問をイエス・ノーでお答えください。すべて「てんかんは」という主語です。
(1)発作で死んでしまうことがある
(2)こころの病気
(3)遺伝する
(4)発作中に舌を噛むので口の中にハンカチなどを入れるとよい
(5)発作が起きたら救急車を呼ぶ
いかがですか。
正解は、すべて「ノー」です。
てんかんは、AEDなど救助を必要とするようなものではなく、発作は時間がたてばおさまります。
ただ、発作よって行動が一瞬コントロールができなくなり、時にはあらぬ方向に歩き出すこともあるので、ホームからの転落や、車道への飛び出しなど注意が必要です。
そして、てんかん後は極度に疲労して、座り込んだり、動けなくなったりすることがあります。
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てんかんは誰でもいつでも起こり得る
てんかんには、意識を完全に失うものから、ささやかな挙動不審になるものまで、パターンはいくつもあり、脳神経内科医ですら、全てのパターンや機序をわかっているわけではありません。
日刊ゲンダイによると、てんかんは「
約5割は原因不明」といわれており、極端に言えば、頭を打ったことのある人は、誰でもてんかん発症予備軍、といっていいかもしれないのです。
そして、全人口の約100人に1人は、てんかんになる確率です。
てんかん患者による悲惨な事故は、そのほとんどが医師の適切な診断や薬物療法を怠ったものであり、てんかんだからその人は社会に対応できない、ということではありません。
もし、ちょっと挙動がおかしい、急にけいれんをしたが収まった、といった人を見かけたら、近くのベンチに座る手伝いをするとか、席を譲るとか、周囲の人の心遣いがあればいいのではないかと思います。
てんかんというと、泡を吹いてけいれんして倒れるのかと思いました。
脳ドックとか受ければ、てんかん予備軍は判明するのでしょうか。
by 関谷貴文 (2016-09-08 00:14)
もちろん座席ぐらいは譲れますが、
急に「あらぬ方向」に行かれた時は、対応が難しいですね。
by うつ夫 (2016-09-08 00:22)
周りがサポートできるそんな社会になればいいですね。
by yamatonosuke (2016-09-08 00:22)
「てんかん」、もしその場に居合わせたら対応できるようになりたいです。
by ナベちはる (2016-09-08 00:35)
おはようございます。
癲癇は実際には見た事が無いですね、もし見たときの処置を憶えておけばいいですね。
by 馬爺 (2016-09-08 06:17)
このあいだフラフラの人を見つけたけど一瞬ためらっちゃった。
向こうから手を貸してと声をかけてくれたので喜んで手助けしたけど自分が情けない。
by pn (2016-09-08 06:20)
てんかん、対策を知らないと、みた時に対応できないですね。
蒸し暑い日が続きますね、冷房の下に行くと、もう外に出たくないです(^_^;)
by green_blue_sky (2016-09-08 06:35)
てんかんに対する正しい知識・・・なかったです。
「遺伝しない」とか「心の病ではない」程度なら知っていたのですが、てんかん発作を起こしている人への対応をここで知れて良かったです!
by Rinko (2016-09-08 08:04)
運転中に起こったら大変ですね。昔転換が起きたらその人の額に草履を乗せると直るとかいう迷信を聞きました。何だかなぁ!!
by beny (2016-09-08 08:30)
『正解は、すべて「ノー」です。』には・・・・・知識不足でした。
こうした情報が頭の隅にでも 入っているいないでは 違いますものね。
by cooper (2016-09-08 08:31)
よく聞くものでありながら、知識は皆無。
大変勉強になりました。
救命救急の講座などは受けていますが
てんかんについての説明って、ないですよね…。
by ぱんだはんな (2016-09-08 09:18)
てんかんに対する知識はありまでした。
車両事故でネガティブにみてしまっていました
by tachi (2016-09-08 10:42)
てんかんをおこした方に対処する方法など知らないことが多くて、遭遇した場合の対処を知っていればいいなとは思います。
by yossy (2016-09-08 11:16)
昔はそういった情報もなく、
万が一のためにタオルを丸めたものを準備していたような。
程度の差こそあれそんな事が100人に一人というのは
かなり大きい確率だと思います。
意外に身近な問題なのですね。
by 追いかけっ子 (2016-09-08 12:15)
ありがとうございます。
今日も、雨ですね。今音して降ってます。
by ryuyokaonhachioj (2016-09-08 13:49)
「てんかん」のこと初めて知りました。
by やおかずみ (2016-09-08 16:52)
以前の美容師法では てんかん患者の人は美容師になれない。と覚えましたが 今は改正されたようです。
by さゆりんご (2016-09-08 18:57)
故郷に居た中学1年の時にクラスの中の男が
突然、口から泡を吹いて震えながら
椅子から倒れた事があるのですが・・・
後になって「てんかん」だと教えられましたが
本当に可哀想なクラスメートでした・・。
同窓会にも出て来た事がありませんので
どうしているのでしょうね~。
by makkun (2016-09-08 19:28)
40年前、昔の同級生は、口から泡を吹いて倒れたり、急にバタッと椅子から転げ落ちたりしていましたけれど、当時では、てんかん治療は難しかったみたいですね。
誰でもなる可能性がある病気、そういう認識がもっと広まれば。
by 足立sunny (2016-09-08 21:51)
癲癇、怖いですね。
私も気をつけたいです。
by toshi (2016-09-08 22:09)
息子が生後6か月頃、ひきつけを起こし、熱性けいれんで無かった為、
てんかんを疑われ、約2年間程投薬治療を受けましたが、
幸いそれ以後痙攣を起こす事無く、てんかんの疑いも消えました!
by 薔薇少女 (2016-09-08 23:40)
私の娘が小学2年生ぐらいの時てんかんで授業中に意識を失い、大変心配しました。
その後は、症状が出なくて助かりましたが、先生からとにかく再発しないようにすることが脳にとって大事だと強く言われました。結構コワイ病気ですが、伝染することはありません。
by 風の友 (2016-09-09 00:24)
京都の老舗に雇われた青年が起こした、交通事故は、何か社会的な事件に感じました。てんかん症の方だった記憶ですが、事件が起こると立て続けに、同じようなニュースが流れ、忘れてしまうのは、情報過多だからでしょうか
by SILENT (2016-09-09 04:50)
いつも拝読させて戴いております。
痙攣を起こした人がいたら先ず落ち着いて安全策を採る事。
其の安全策は
1、周囲の危険物を避け体を支え安全場場所に横臥させる。
2、おう吐物や食物が喉につっかえる事の無い様な形に体を横臥させ様子を診る。
3、時間を計り、人に依り多少異なるが3分以上継続したり、重複して発症する場合には心臓その他に負担が懸る場合も有るので医師に連絡して指示を仰ぐ。
by つむじかぜ (2016-09-09 11:42)