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小室哲哉不倫疑惑報道注目の高次脳機能障害ここだけの本当の話 [遷延性意識障害]

小室哲哉不倫報道

小室哲哉不倫疑惑報道で、小室哲哉がKEIKO夫人の具体的な症状を明らかにしたため、にわかにキーワード急上昇の高次脳機能障害。その衝撃の告白の成果か、今回の報道には小室哲哉同情論も多いのですが、それも含めて高次脳機能障害の子を持つ私が見解を述べましょう。



小室哲哉同情論の背景には、高次脳機能障害のKEIKO夫人の介護が大変だ、という思いがあるようです。

【小室・KEIKO】高次脳機能障害介護「配偶者1人では無理」

ただ、こんな意見もあります。

木村太郎氏が21日、フジテレビ系『Mr.サンデー』(日曜・後10時)で、KEIKO夫人の障がいを持ち出した小室哲哉の会見に疑問を呈しています。

(小室は)不倫がなかったと言っているわけじゃないですか。それで終わりでいいんですよ。それなのにKEIKOさんの病状を、小学4年生のドリルを使っているとか、そんなことをなぜ言う必要があったんだ。 疑惑に対する言い訳で奥さんの病気を理由にするのは、これはなんだろうと思う
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1516546347/-100

ひとつ突っ込むと、高次脳機能障害は障がいであり病気ではありません。

それはともかく、木村太郎氏の言い分は、もっともだと思います。

不倫がなければ、そもそもKEIKOさんの障がいは関係ありませんから。

KEIKOさんの事情は、「不倫がある」言い訳としてしか必然性のない話です。

ただ、それはそれとして、まとめスレのもと記事にあるように、福祉制度を使って、施設やヘルパーをフルに使った介護は否定しません。

というより、それはすべきです。

介護するのが夫の役目だ、なんていう残酷で現実味のない「愛のあり方」の押し付けはもういいかげんやめましょう。

要介護認定がどれくらいかわかりませんが、ケアマネージャーと密に連絡をとっていただきたいですね。

あとは、まとめサイトのコメントに対する私の見解ですが、悪意はなかったとしても、やはりまだまだ高次脳機能障害に対する理解は十分ではないと思いました。

>漢字ドリルって、失語症があるんだと思います。

これは間違い。

「話せること」と「読み書きできること」は全く別です。

漢字ドリルを使ってているからと言って、「話せない」ということにはなりません。

高次脳機能障害の我が長男は、話せますが、読み書き機能を失いました。

>まともな人間の知能持ち合わせてないんだよ?
>小学4年生レベルじゃないの?
>言葉通り受け取るなよ。実際は幼稚園児並みか、それ以下の知能


このへんも高次脳機能障害をわかってないコメントです。

高次機能障害が知能にどこまで影響を及ぼすかは個人によって様々です。

以前紹介した、医師の山田規畝子さんは、講演も執筆もしますが、ズボンを履けず、トイレでトイレットペーパーをとることもできず包丁も握れません。

『高次脳機能障害者の世界』3度カムバックした医師の暮らし方

この場合、知的に問題があるとまではいえないですね。

KEIKO夫人が小学4年生ドリルということは、「読み書き」はたしかにそのレベルなのでしょう。

しかし、会話能力がどうであるかは、記事の限りではわかりません。

ですから、「実際は幼稚園児並みか、それ以下の知能」というのはこの段階では言い過ぎです。

たとえば高次脳機能障害の我が長男は、数字や読み書きどころではない“生後5ヶ月”の絶望的な知能の状態でも、シモネタに反応して、CSの『ドラゴンボール』や『天才バカボン』を見ていました。

要するに、コメントを見る限り、高次脳機能障害は、能力全体が失われる、単純に頭がパーになると誤解しているんでしょうね。

そうじゃないんです。

所々が欠損するのです。

その結果、能力に凸凹ができて、かつそれが可視化しにくいのです。

ですから、ある能力が「小学校4年」なみだからといって、他の機能がそうとは限らないのです。

げんに、Facebookでも、高次脳機能障害当事者のグループがあり、ちゃんと投稿が行われています。

でもその中には、10年記憶が飛んでいるとか、てんかん発作がとまらないとか、型はめができない(将棋の駒が将棋盤に置けないとかパズルができない)とか、そういう方もいらっしゃるのです。

そういうむずかしい障がいなのだと、知っていただきたいですね。

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中途障害は誰でもあり得る


それとともに、改めて強調しておきたいのは、高次脳機能障害というのは中途障がいです。

今の今まで何でもない人が、脳梗塞になったり、交通事故にあったり、川で溺れたり、一酸化炭素をすったりして、いつ誰がどこでもなり得る障害なのです。

自分には関係ないとコバカにしているあなたが、明日ならないとは絶対に言えないのです。

私の長男は、いったんは遷延性意識障害(いわゆる植物症)になり、先程も書いたように覚醒後も生後5ヶ月相当の知能でした。

もう、重度中の重度ですよ。

そこから徐々にリハビリを進め、障がいのステージも「中度」から「軽度」まで来ました。

今もできないことはまだたくさんあります。できることも増えましたけどね。

小室哲哉夫人は成人しているので、そのような回復はむずかしいかもしれませんが、周囲の理解と支援も得ていい人生を送っていただきたいですね。

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hana2018

脳疾患患者であった私、倒れたのが旅先の静岡であった事から、地元のリハビリ施設へと転院してきた訳ながら・・・。
そこには本当に様々な症状をもつ患者さんがいました。
高次脳機能障害の方も一見軽そうながら、ある面をではそうでなかったり。
脳の受傷した箇所によって、身体的にも、失語や意識面の喪失など、本当に様々です。
現に私にしても脳のMRIによると、その箇所から脳の委縮が進んでいるとか。
バイクの事故、病気、突然のくも膜下出血など。歌手の星野源はくも膜下出血に罹患したが、後遺症は残っていない模様。元総理大臣であった官直人夫人にしてもそうです。
決して特殊な病気ではない、誰にでも起こりうる可能性があるもの。
そして回復の状態も、人それぞれと考えます。

人間は誰でもそんなに強くはない。他の異性に心を移す事も理解できなくはないです。
奥さんの症状についても、精一杯の表現で語ったものと受け取りました。
歌手や楽曲は、共に夢を売るものです。それに携わった自分と妻のイメージも傷つけたくない。しかし孤独で苦しい胸の内もわかって欲しい。
そうした経験もなく、想像も出来ない人たちがあれこれ言っていますが、本人とその家族の大変さは想像にあまりあるものと思っております。当事者である私など、今後自分自身がどうなるか予想も出来ないのですから。。


by hana2018 (2018-01-22 23:04) 

nikki

高次脳機能障害と聞いていっぷくさんが
記事を書いているのを思い出しました。

中途障がいで、ところどころ欠損するのですね。
覚えておきます。

なんでも正しく理解しない人はいますね。
by nikki (2018-01-22 23:21) 

ゆりあ

高次脳機能障害と言っても、人それぞれ症状が違うのですね。
そして、後天的にいつ誰が発症してもおかしくないという事ですよね。
小室さんの場合、もっと周囲の支援を受けられたら良いなって思いました。
by ゆりあ (2018-01-23 00:07) 

ナベちはる

「人によって症状が違ってくる」とのことなので、そういうことを知っておくのが大事ですね。
by ナベちはる (2018-01-23 00:19) 

末尾ルコ(アルベール)

小室哲哉不倫疑惑報道注目の高次脳機能障害ここだけの本当の話・・・ワイドショーなどを観ないので、小室哲哉の件の詳細は知りませんが、ネットなどの情報によれば、「引退」を発表したこともあり、今回は『文春』側に非難が集まっているようですね。もちろん「大衆の非難」とか「大衆の支持」とか、今日ではこれほどあてにならないものはありませんが。ただ、「文春砲」などと呼ばれて、不倫ネタ連発で勘違いしている感はありました。
実はわたしの母は、もうずいぶん以前のこととなりましたが、ある日突然驚くような言語障害が発生したことがあるのです。それよりも以前に軽度の脳梗塞はやっていたけれど、その当時は2週間の入院で回復しました。ただ、検査関係で大きく体調を崩す他こともあって、その後は闇雲な検査は避けるようにしております。必要最低限の検査に留めるという感じですね。言語障害は脳梗塞時よりかなり後のことだったのですが、正直なところ、(これは大変なことになった)と思いました。医学専門書を含め、いろいろ調べたのですが、そうした症状に特効薬も特別な治療法もなく、「地道なリハビリ」をやるしかないということを、どんな医学関係の本やネット情報を見ても書かれていました。そこでわたしが最も重視しようと決意したのが、「日常生活の言葉」です。幸いわたしは既に自由業となっておりましたので、母との時間は毎日かなり多く取れる状態でした。そこでとにかく、「話をする」「子ども向けのお話会などにも参加する」「絵本を購入して読む練習をする」など、様々なことを試しました。それでどれだけ回復するか、あるいはまったくしないのか、五里霧中の状態だったのですが、1年半くらいで驚くほどの回復を見せてくれるようになりました。現在はまったく普通の人と変わらない言語活動をしておりますし、精神活動に至っては活発そのものです。そうした経験で最もよく理解できたのは、「人間の脳、あるいは身体は、やり方によっては驚くべき未知の力を発揮することもあるのだな」ということです。だからいつもいっぷく様がやっておられる様々なご工夫も、とても素晴らしい取り組みだなと感服している次第です。

郭晶晶という人は知らなかったのですが、美貌の飛び込み選手だったのですね。以前に比べて現在はSNSなどで著名人の「言葉」が一気に拡散されますので、どのような人でも「言葉の運用」が重要になってきます。プロレスでも内藤哲也は上手に言葉を用い始めてから大人気になりました。内藤の言葉の使い方は、時に(あちゃ~~)と感じるところもありますが、原則なかなか上手ですね。「制御不能」キャラクター以前は、「棚橋の後継者候補だけれど、ダサい」としか言いようがなかったのに、もともと隠された言葉の力を持っていたのでしょうか。「制御不能キャラクターで行こう」と決意したところで、急にはあれだけ上手く言葉を使えるものではないですから、もともと持っていたけれど、生かす機会がなかったのでしょうね。

大坂なおみ、世界1位のハレプに破れて準々決勝進出ならずでした。わたしはハレプのファンでもありますので、今回の対決はどちらが勝っても嬉しく、どちらが勝っても残念というポジションでしたから、この結果については何とも言い難いものがありますが、ハレプ、カッコよかった。現在の女子テニス選手の中では小柄な部類のハレプが、大坂なおみのパワーを技術で崩していくんです。ちょっと魔術のような感じでしたね。


大坂なおみを「日本人と認められない」などと訳の分からないことを言う手合いは、「日本語があまり喋れない」「肌の色が黒い」「普段は日本に住んでない」など、ちょっと「現代」とは思えないほどつまらないことにこだわっているようです。こうした人たちのメンタリティは、昔から存在する「日本人=純粋な民族」という意識に加え、近年の修正主義的「実は日本は昔から凄い国だったんだぞ」的言説にモロに影響されているのだと思います。日本が昔から極めて魅力的なことだったのは間違いないところですが、それを持って「日本が最高で、欧米を含め他の国や民族はたいしたことない」なんて馬鹿な思考に辿り着くのが困りますね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-01-23 01:27) 

ヤマカゼ

症状の把握が難しい障害なんですね。

by ヤマカゼ (2018-01-23 06:38) 

なかちゃん

大変な症状ということは解りますが、詳しい部分までは理解できているとは言えません。
ボクと似たようなレベルの人が多いのでは?と思いますが、その程度で軽々しく批判めいたことを書けるという脳みそが、どこか障がいがあるのでは???なんて思ってしまいます(^^;

by なかちゃん (2018-01-23 06:48) 

Take-Zee

おはようございます!
ソネットポイントですが、不思議な扉と言うゲームで
碁盤のマス目状に扉が並んでいます。
1日1回一つ選ぶと外れは開きません、0ポイント
良くて開くと1ポイント、運がいいと両隣などが
まとめて開きます、上下左右だと5ポイント以上です。
さらに運がいいと500などボーナスポイントが隠れています。 今回は1000と1ポイントが3個の結果でした。
by Take-Zee (2018-01-23 07:15) 

arles

介護疲れで癒しを求めて不倫するのはしかたないみたいな感じですね。
男の身勝手な言い訳だと思います。
違う癒しをすればいいですし
障害のある妻がいながら
不倫するのはいかがなものかと思います。

by arles (2018-01-23 07:27) 

kou

小室哲哉氏の会見には同情の余地は多少ありますが、夫人を言い訳にしたという意味においては許される物では無いと感じています。でも真摯に対応していた点においては評価できると思います。
うちの勤務先には、どう注意しても、「ユーモア」と「下品な下ネタ」の区別が付かない40代後半の男性が居ます。人が笑えばすべて良しという考えですが、能のどこかに欠陥があるとしか考えられません個人的な意見ですの、言い過ぎでしたら、ご勘弁下さい。
by kou (2018-01-23 07:50) 

タンタン

私はいっぷくさんの記事を見てますから、機能障害についてある程度の知識と理解は出来てますけど、知識無いままこういう障害を持ってる方を目の当りにしたら“変な人”としか捉えないと思います。

by タンタン (2018-01-23 08:04) 

馬爺

障害は先天的だけではないんですね、これに関しては知識がありませんからね。
by 馬爺 (2018-01-23 10:04) 

旅爺さん

おはよう御座います。
小室哲哉はテレビで長々としゃべってましたね、嫌気がさして他を見ました。
今朝は大雪だったため今は雪かき中なんです。
by 旅爺さん (2018-01-23 10:11) 

チャー

KEIKO夫人が今日年の春?時期は定かではありませんが 歌を歌い始めたと、小室さんが紹介していました テレビでも その歌声を聞きましたが 華奢ではありましたが これからどんどん歌っていきたいと 言っていると
ですから 今回の小室さんのお話はショックでした 小室さんの不倫?などどうでも良い
確かに 小室さんご自身の病で苦しんでおられると思いますが 輝かしく活動していたKEIKOさんです きっと 色々なバランスをとりながら
頑張っておられると思います
小室さんの言い訳にしか 聞こえませんでした
人間は強くない 時には甘えたくなる事もあると思います
でも 話す必要のない事もあります
彼の話すことに皆注目しているからです

注射恐怖症とは(意外でした (^^)
ちょっと 可愛らしい気がしました (失礼しました^ ^;)
by チャー (2018-01-23 10:15) 

johncomeback

僕の妻は介護福祉士です。
介護は家族だけでは無理があるので、
ヘルパーや福祉施設を上手に利用すべきですね。
by johncomeback (2018-01-23 11:13) 

ようこくん

今回の報道の件に関しては、いっぷくさんは何か書かれるのだろうと思っていました。

私は一部しか会見を見ていませんが、どうして引退まで・・・と思ってしまいました。これまで夫として長年寄り添って回復をさせたい一心で頑張ってこられた部分まで帳消しにして才能ある方をそこまで追い詰めるような報道ってお気の毒だと思います。
私も親の介護は経験しましたが、同じ障害であっても年老いた親が子供のようになるのと、最愛の配偶者がそうなるのとでは、きっと違うのだろうと思って見ていました。(それを言い訳にはできませんが)

高次脳機能障害という名前もいっぷくさんのブログを訪問させていただくまでは知りませんでしたが、とてもあいまいというか
人によって欠損する場所もレベルも違うわけですから、知らない人はなかなか理解できないのかもしれませんね。
by ようこくん (2018-01-23 12:30) 

makkun

私も小室哲哉氏の不倫疑惑とKEIKO夫人の病気とは
全く別問題だと思っての人間です。
私的には男女関係は有ったと思いますが
当人が否定しているのだから
KEIKO夫人の病気と結びつける報道には
怒りを覚えます。

by makkun (2018-01-23 13:45) 

ヨッシーパパ

この方は、これ以前にもいろいろ問題を起こしている方なので、私には、どうでも良い話です。
by ヨッシーパパ (2018-01-23 17:09) 

森田惠子

高次脳機能障害と同じように失語症もダメージを受けた脳の部位によってできないことは色々で、その方それぞれに違いがあります。
だからこそ、ご本人も、家族も、大変なのだと思います。
自分の生年月日を言うのに、1から数えないと言えないとか、目の前で見るとビックリします。
でも、生年月日を聞かれたことは分かっているし、数も理解できている。
一番多い誤解は、話せないから、判断する能力もないと思われてしまうこと。
ちゃんと判断することも、考えることも、できる方が多いのです。
by 森田惠子 (2018-01-23 18:48) 

Rinko

小室さんの会見は、「不倫」と「奥様の障がい」、そして「引退」をいっしょくたにしている所に私も聞いていてちょっとモヤモヤしていましたが・・・
今回の小室さんの件で高次脳機能障害について多くの方が理解を深められるといいですね。
by Rinko (2018-01-24 08:31) 

伊閣蝶

人間は自分の脳髄のほんの一部しか使用しておらず、その全容はいまだに解明できていません。
高次脳機能障がいの方に対する偏見と思い違いは、絶望的なほどひどいものですが、いっぷくさんの仰る通り、リハビリによって快復する可能性が相当に高いのも事実です。
今回の小室哲哉さんの事例があってからなのかどうかはわかりませんが、NHKでも特集したりして、わずかながらでもその真実に迫ろうとする気風が見えてきたのは幸いです。

by 伊閣蝶 (2018-01-24 12:56) 

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