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角川映画を40周年で思い出す [懐かし映画・ドラマ]

角川映画祭

角川映画が40周年ということで話題になっています。すでに、40周年記念映画として橋本環奈が主演する『セーラー服と機関銃 ー卒業ー』が春に上映されていますが、7月30日からは、『角川映画祭』が角川シネマ新宿などで開催されています。みなさんは角川映画というと、どの作品を思い出しますか。(上の画像は角川映画祭より)

角川映画

角川映画」と書いていますが、法人としてではなく、紆余曲折あった角川関連の企業で制作されてきた一連の作品群のブランドとしてここでは「角川映画」と書きます。

角川映画40周年については、まとめサイトをまずリンクします。

40周年を迎える「角川映画」とは何だったのか?

まとめサイトの元記事は『東洋経済オンライン』(2016年7月30日9時0分配信)からです。

記事には、『犬神家の一族』(1976年)の空前の大ヒットで日本映画界に登場した角川映画が、「読んでから見るか、見てから読むか」という名コピーをひっさげ、テレビCMの大量投入などで、出版社が仕掛けた映画ムーブメントとして大規模なメディアミックスを展開してポピュラリティを獲得していったと振り返っています。

看板俳優として、薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子という角川3人娘を売り出し、作品も『人間の証明』(1977年)『野生の証明』(1978年)『悪魔が来りて笛を吹く』『白昼の死角』『金田一耕助の冒険』『蘇る金狼』『戦国自衛隊』(1979年)『復活の日』『野獣死すべし』『刑事珍道中』(1980年)と大作を続けざまに制作して自らのブランディングを確立しました。

そして、それ以降は大作一辺倒から2本立て路線に移っています。

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ネット民は角川映画をどう捉えているか




上のまとめサイトのコメントを一部引用すると、角川映画については以下の様な感想が書かれています。

角川春樹の道楽w
それ以外に何があると言うのよw


角川映画つうか角川春樹映画だよな

CM作りが抜群に上手かったな 実際には大した事ない映画でも期待させてしまう

でも金のかけ方は当時の邦画のスケール超えてたし、今見るとツッコミどころ満載のカルトムービー的見方も出来て面白い作品が多い

角川春樹は超絶ワンマンだけどよくやったよ
この頃は邦画絶頂期だと思ったよ
戦国自衛隊も復活の日もよく制作出来たもんだわ


筋とかハチャメチャなんだけど、
自分が若いとき、かつ角川がヴイヴイ言わせて勢いがあった時に見たから
思い出には残るんだよなw


一流のエンタメではないけど、流行映画を作るのに特化した感じ

あらゆる映画自体が、エンターテイメントであることは間違いないのですが、中でも角川映画は、テレビドラマで言えば大映ドラマのような、独特なエンタメの世界を創りあげたように思います。

ストーリーもさることながら、メディアミックスとしての盛り上げ方は、角川映画の「映画」は宣伝の時から始まっている、という作り方でした。

それは、これまでの娯楽映画にはなかった手法であり概念であります。

私も、なんだかんだいって初期の頃の角川映画は、宣伝につられて“つい”観てしまいました。

薬師丸ひろ子の一連の作品、『犬神家の一族』『人間の証明』『野生の証明』などもちろん観ました。

ただ個人的に印象に残っているのは、松田優作の『野獣死すべし』です。

野獣死すべし

他の映画ほど、派手な宣伝コピーや絵は使わなかったのですが、テーマ音楽と、難解なハードボイルド映画としての作り方が心に響きました。

この頃、私は西武ライオンズの後援会に入っていて、所沢のファームの球場までスコアブックを付けに行ったのですが、練習中のBGMに、この音楽と山下達郎の『Ride On Time』がよくかかっていました。

当時、松田優作に似ている金城致勲という大型内野手がいたので、イメージ的に合っているなあと思いました。

いずれにしても、後発ながら興行収入と話題性は群を抜く角川映画が、日本映画を興行的側面から支えてきた功績は確かであると思います。

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コメント 11

yamatonosuke

セーラー服と機関銃では、薬師丸ひろ子さんが機関銃をぶっ放し「快感?」と言ってたのが今でも忘れられません。
by yamatonosuke (2016-08-14 00:30) 

ナベちはる

「角川映画」にはいろいろなジャンルの作品がありますが、それらが40年愛されるのはとてもすごいですね。
by ナベちはる (2016-08-14 00:46) 

うつ夫

もちろん戦国自衛隊でしょう。
by うつ夫 (2016-08-14 01:11) 

ゆうのすけ

私はやっぱり [時をかける少女] 今まで見た数多くの映画の中でもこの作品を越えて感動する作品って無いんですよ。この作品何十回見てるんだろう?でも その感動はいつも新鮮過ぎて・・・。設定が私が高校生(2年)の時と同じ年(1983年)でクラス表示も同じ。見る度に同級生のような気がしてあの時に帰れる気がします。^^
あ~、尾道・竹原に行きたい。。。私にとっての永遠のジュヴナイル。☆
by ゆうのすけ (2016-08-14 01:40) 

関谷貴文

角川映画を批評するなら、まず大野雄二の音楽です。
作品の粗が完璧に隠れたし。
by 関谷貴文 (2016-08-14 02:52) 

green_blue_sky

お見舞いコメントありがとうございます。
角川映画、よく作品がありましたね。
「犬神家の一族」、「白昼の死角」、「戦国自衛隊」、「天と地と」が印象的な作品です。
by green_blue_sky (2016-08-14 07:45) 

pn

家族で犬神家を観に行ったんだよなー、あああの頃は普通の家族だった(笑)
野獣死すべしと蘇る金狼がごっちゃになってます(^_^;)
by pn (2016-08-14 08:02) 

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ときどき

松田優作が好きで『人間の証明』を観に行きましたが、
がっかりした記憶があります。でも『野獣死すべし』は
良い作品ですね。松田優作とは関係ないですが、
『時をかける少女』もお気に入りで、『野獣死すべし』と
『時をかける少女』だけはDVDを持っています。
by ときどき (2016-08-14 18:09) 

Mayumi

私も角川映画たくさん観ました。
あの頃の映画って良い作品がたくさんありましたよね。
by Mayumi (2016-08-14 21:39) 

扶侶夢

角川映画から40年ですか…ひとつの時代でしたね。
幼少から何かと銀幕には関係があったのですが、「角川映画」隆盛の頃は興行館の企画やプロモーションをやっていたりして何かと「角川映画」を観ることは多かったです。
by 扶侶夢 (2016-08-15 00:59) 

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