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藤原紀香が喧伝する「水素水」のニセ科学大合唱に留保をつける [(擬似)科学]

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「水素水」が話題になっています。使う使わないは自由ですが、科学的には立証されていません。ですから、それを科学的根拠があるように喧伝するなら、それはニセ科学です。「なんだ、だったらタイトルと違うじゃないか」と思いますか。私が「留保をつける」というのは、「科学」と「価値」は両立させなければならない、という話です。(上の画像はGoogle検索画面より)



熊本地震で大いに話題になった藤原紀香が、今度は「水素水」にハマったと話題になっています。

騙されやすい人なのかなあ(笑)

藤原紀香、サラダにも、お風呂にも、愛之助にも「水素水」

それに対して、「水素水」が科学的に立証されていないことを述べるだけならともかく、それを使う人をトンデモ扱いする人がいますね。

科学で証明されていないものを、「科学的だ」とする見解はもちろん間違いです。

だからといって、科学的でないものは、問答無用にすべて「非」とできるのかどうか、もっと丁寧に見る必要があるのではないかと私は思います。

人間は、科学的真偽だけで生きているわけではないからです。

その件で、先日ご紹介した、ヒーローゆうきこと山際右記氏の最新動画をご紹介します。

お祈りする人としない人の違い




内容は、「お祈りする人」と「お祈りしない人」では、お祈りする人のほうが成功する、という話です。

なんでだろ

信仰のない私としては、さすがに“チョ、マテヨ”と言わさせるを得ない話かな、と思いました。

が、話の中身は、考えているのとは異なる内容でした。

該当部分、文字に起こします。

叶えたいなあという願いがあったときに、じゃあお参りしようかな、と言ってお参りしに行く人がいる一方で、「いや、そんなお参りしたって意味ないよ」とか、「行くだけ無駄無駄」という人いるじゃないですか。

その両者、どっちが成功しやすいですかってなったとき、やっぱりお参り行く人の方が、成功しやすいですよね。

なんでかって言うと、別にお参りする、お祈りするとそのパワーがどうのこうの、とかそういうんじゃないですよ。

そういう神秘的な力が働いてどうのとか、そんなんじゃなくて、とりあえず、お祈りするとご利益があるかもしれない。だったら、やってみたほうがいいじゃんと。

ちょっとでも可能性があったら、それを信じてやる人。行動する人ですね。

ということです。

私は、ふたつの意味で、「お祈りする人のほうが成功する」というこの話を肯定的に解釈しました。

他力本願としてではなく自分の決意表明として


ひとつは、「参拝」や「祈り」が、自分の決意表明になっている、という意味です。

以前ご紹介した、『知っておきたい日本の神様』(武光誠著、角川学芸出版/角川書店)という本には、こう書かれています。

『知っておきたい日本の神様』神社のご利益、神の存在が明らかに

人間は神社に参拝して、願いごとを唱えることによって、その願望を実現するための努力をはじめるのである

つまり、参拝というのは、神に何かをしてくれと頼むようでいて、実は自分自身の願い事を整理して、さらに自分の心にがんばりを誓う行為だということです。

また、著者はこうも書いています。

神様とは、私たちがもっている能力を最大限に引き出してくれる存在である

神というのは、私たち各々の心の中に存在する観念であり、自身を信じる最大の拠り所、アイデンティティーということです。

要するに、特定の信仰がなくても、各自の心の中には、自分を支えてくれる「神様」が宿っており、自分が持っている能力を全面開花するためにそれを大いに利用しましょう。ということです。

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なんでもチャレンジするという必死さが大切


もうひとつは、理屈ではなく結果から、あらゆる可能性にチャレンジすることが必要、という意味です。

ヒーローゆうき氏が述べているように、「お祈りすること」自体が、何らかのパワーを発揮するという合理的な根拠などはどこにもありません。

ただ、結果としてそれを行って「よかった」という人がこの世にいるのなら、その理由や科学的な真偽がどうであろうが、とりあえず参拝や祈りを真似してみよう。

本当に何が何でも自己実現したいのなら、そのくらい必死ならそのような気持ちになるだろう、それぐらいできるだろう、という話です。

以前書きましたが、私の長男が、火災による一酸化炭素中毒で深昏睡を続けました。

遷延性意識障害からの回復を期待した民間療法

このまま覚醒せず寝たきりで一生を過ごすのか、いや、それはあまりにかわいそうだ。

なんとかならないのか。なんでもするからっ!

そう思った私は、脳卒中によって遷延性意識障害(植物症)になってしまった家族を介護する方のブログに書かれていた、耳たぶと足の親指のあるツボをもむという民間療法に、わらにもすがるつもりでチャレンジしました。

すると、それまで何をしても昏睡状態だった長男が、覚醒しました。

ニセ科学大嫌いな人は、それをもってしても、たまたま民間療法を施術した時期と、覚醒する時期が重なったに違いない、と言い張ります。

まあそうかもしれません。

でも当事者は、別に学術論文を書くわけではないので、学問的な真相がわからないからといって、それを捨て置く必要はありません。いや、捨ておいてはいけないと思います。

今まで24時間ほとんど「処置」したのに目を覚まさなかったのが、その民間療法を始めたら目を覚ました、という事実を大事にします。

何が何でも自己実現したいなら、その「事実」が大事なのです。

私のこの記事を読んで、遷延性意識障害の患者の家族の方が、私のやり方を真似したとして、誰が「非科学」と責められるでしょうか。

「非科学なことはやらない」などとふんぞり返っているうちは、いかなる可能性もチャレンジできず、よって自己実現も達成できません。

まとめ


こうして考えてみると、生きるというのは奥が深いなあと思います。

科学は、人間のかけがえのない叡智だけれども、個々の心のありようにおいて、それは「絶対」ではない。むしろ、絶対ではいけない、ということですからね。

藤原紀香が、「水素水」を使って幸福か、もしくは自分の価値観や生き方の上で「水素水」を使いたいなら、それもいいじゃないですか。

ただ、彼女はタレントですから、広告塔としての社会的影響力も見なければならないことは、もちろん心しておきたいと思います。

知っておきたい日本の神様 (角川文庫ソフィア)

知っておきたい日本の神様 (角川文庫ソフィア)

  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2005/11/25
  • メディア: 文庫


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