馬場元子さん亡くなる。今日はジャイアント馬場夫人の訃報にふれないわけにはいかないでしょう。肝硬変のため14日に亡くなっていたことが23日になって分かったそうです。78歳でした。ちょっとマニアックに馬場元子さんについて振り返ってみたいとおもいます。
馬場元子さんというと、一部プロレスファンからは、女帝のように描かれていましたが、私は言われているほど悪い人とは思いません。
http://spysee.jp/%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E5%85%83%E5%AD%90/38462/image より
全日本プロレスが個人商店的運営であることの齟齬と、ちょっとお嬢様育ちの元子さんのキャラクターがたっていただけでしょう。
たしかに、ジャイアント馬場が亡くなるまでは、登記上は役員でもないのに巡業先にも足を運び目を光らせ、時にはレスラーに言いにくいことも言っていたようです。
しかし、それはジャイアント馬場に代わって言っていたのであり、レスラーたちはその論点が正しいかどうかよりも、「レスラーでもない女から指図される覚えはない」というプライドから反発していたのです。
日本にプロレス団体は50以上はありますが、ほとんどはビジネスとして成り立っていない中で、レスラーや社員など、50人以上の大所帯を30年にわたって陰で支えてきた力量は、決して否定できないものです。
『G SPIRITS Vol.46』(タツミムック)には、マッハ隼人という、メキシコ、グアテマラ、ロサンゼルス、日本では国際プロレス、全日本プロレス、UWFと多くの団体で活躍したレスラーのインタビューが掲載されています。
Yahoo!検索画面より
同誌によると、馬場元子さんからは、全日本プロレスに定着しないかと持ちかけられ、中堅選手としてのギャラを受け取っていたことを打ち明けています。
ーところで、全日本に正式入団するという話はなかったんですか
「ありましたよ。元子さんから“マッハさん、ウチでずっとやるつもりはありますか”と言ってもらったんです。でも、昭雄がいるから“ありがたいけど結構です”と断りました(笑)
ー全日本でのギャラは、外国人レスラーと同じ扱いで週支払いだったのですか?
「いえ、私は日本人選手と同じで、試合給でしたなあ。確か1試合=38000円でしたか。ロスは1試合=50ドルでしたから、全然良かったです(笑)。ロスとの往復航空券もつきましたしね」
佐藤昭雄という番頭格のレスラーと合わなかったから、全日本プロレスには定着しなかったようです。
全日本プロレスにとって、惜しいことをしました。
関節技もルチャリブレもアメリカンプロレスもできる大変器用なレスラーです。
すべてを含んだのがプロレス、というジャイアント馬場のプロレス観にピッタリのレスラーで、元子さんの見る眼は確かだったと思います。
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いったんは造反があったが……
馬場元子さんに反発したレスラーや職員40人は、2000年に全日本プロレスを大量離脱しました。
しかし、ジャイアント馬場が作った全日本プロレスを、なんとか区切りの30年まで続けるため、社長になった元子さんは、プロレスファンを「アッ」と言わせる力技を披露して盛り返します。
まず、独立して2度と交わることはないと思われた天龍源一郎を復帰させたこと、さらに、対抗戦という名目でライバル団体の新日本プロレスと交流し、武藤敬司という主力レスラーとフロントを引き抜いてしまったことなどです。
元子社長時代の全日本プロレスは、レスラー不足ということもあり、いろいろなレスラーがスポットで参戦。「カオス状態」と今もマニアから懐かしがられています。
一方、全日本プロレスを否定して離脱者が作った団体・ノアは詐欺師と付き合いを持ち、事業譲渡して会社本体は倒産しました。
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内側から見たノアの崩壊、脱馬場とは何だったのか
一部の主力レスラーは全日本プロレス出戻り、離脱したトップの三沢光晴が、『昭和プロレス悪魔の辞典』(井上譲二著、宝島社)でご紹介したように馬場元子さんと和解。
井上譲二氏によれば、「三沢のなかでは生まれ育った全日本プロレスを離脱したことに対して、後悔の念もあったと私は感じている」と結んでいます。
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昭和プロレス版悪魔の辞典、プロレスマニア好みの裏ネタエピソード
現全日本プロレス社長の秋山準も出戻りであり、馬場元子さんを相談役として迎えていた時期もありました。
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『全日本プロレス「崩壊」の真相』大量離脱など“欲得”の末に…
最近では、このブログでもご紹介したように、ジャイアント馬場がふるさとの新潟・三条市名誉市民に選ばれたため、その証書贈呈式でマスコミの前に登場しました。
『東京スポーツ』2016年10月18日付けより
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ジャイアント馬場、三条市名誉市民決定から改めて存在を思い出す
急に老けた感じがしたので、「おやっ」と思いましたが、すでに命を脅かす肝臓の病とたたかっていたのかもしれません。
馬場元子さんの生前のご遺徳をお偲び申し上げます。
ネェネェ馬場さん
ジャイアント馬場 王道ミュージアム
ジャイアント馬場を身近で見ていた方がまた一人、亡くなられたのですね…
by ナベちはる (2018-04-24 00:14)
馬場元子さん訃報、マッハ隼人スカウティング秘話を思い出す・・・わたしはこの前も書かせていただきましたように、馬場死去の前後から全日のニュースをあまり追ってませんでしたので、元子夫人に関しても今までは断片的にしか知りませんでした。そもそも既存のプロレス誌はそうしたことをほとんど取り上げなかったと思います。そしてこれもついこの前書かせていただいたように、全日時代は元子夫人が会場でもレスラーたちの行状をチェックし、時には明らかに「レスラー狙いで来場した女性客」に対してまで苦言を呈していたとプロレス過去本で読みまして、(ああ、そんなことまでやっていたのか)と驚きました。しかしその姿勢は正しかったのだと、ノアのその後の状態を知るにつけ、理解することができました。ローリング・ストーンズが若い頃のロックスターとグルーピーの関係じゃあるまいし、今の時代、「レスラーが試合そっちのけで女性客を狙っていた」なんて、まともなお客さんが来なくなっちゃいますよね。
わたしは残念ながら、「カオス状態」の時代もプロレス誌でちらちら眺めている程度で、さすがに武藤が全日へ行ったときは、(いったいどうなっているんだ・・・)と感じたことを覚えていますが、これから同時代のことをいろいろチェックする愉しみはあります。
最近いっぷく様にも元子夫人についていろいろお教えいただいていたばかりなので、昨日の訃報には驚きました。ご冥福を祈りたいと思います。
わたしは高1くらいまで、これは父親の影響大なのですが、「流行を気にするなんて、軽薄な人間のすることだ」と自分でも思い込んでおりました。この考え自体は必ずしも間違ってなかったのですが、わたしの取り入れ方のバランス感覚が悪過ぎました。おかげで高1時代は同級生女子からいささか顰蹙を。高2以降はロックなアウトローになり、周囲の見方はまったく変わりましたが、高1の頃は少々自己嫌悪に陥ることもありました。
ただ後から振り返ると、「流行を無条件で取り入れる人間」の上を行く思考を身に付けられていなかったという自分史的時代でもあったのだと理解しています。もう一つ、高1くらいまでは少なくとも「服装の流行」に関してはほとんど無知だったのも反省材料です。流行に対する批判をするためにも、「流行を把握しておく」ことはとても大切で、それこそ服装に限らず知らなければ、自分が知らない間に社会ががおかしな方向へ進んでいる、ということにもなりかねません。まあ現在はどうにか、流行を把握し、しかし自分は特に追うことなく、流行を追っている人たちからも尊重される・・・くらいのスタンスで行けていると思います。
>あとは物を集めたり流行を追ったりと言うと、キリがないことですね。
これはもう、絶対ありますよね。毎年新しい物を買っていたら、まったくキリがない上に、「去年のもの」が早くも陳腐化してしまう羽目になります。だからわたしも、スーツはもちろん、Tシャツでさえ、15年以上使っているアイテムは少なくありません。ボトムスも長く使っていると、ウエストの変化がよく分かります。幸い今年も、15年以上前に買ったボトムスを余裕で着用可です。実は2年ほど前に、ややきつくなったことがあるのですが(笑)。1年前から復活させたトレーニングの数々の効果が出てまいりました。
それと、高い服を買っても、ほとんど着ないでクローゼットで安眠(笑)していることもしばしばなんですね。逆に、500円くらいで買ったTシャツでも、コーディネートに便利でヘヴィロテ状態の場合もあります。
わたしも2か月に一回ですが、母の定期検診の付き添いで病院へ行きます。(これは!)と思う看護師さん、いますよね、もちろん女性で(笑)。それと、特に若手の看護師さんは、身体を動かす必要のある職場ということもあるのでしょうが、とても生き生きと見える場合があります。逆に銀行員さんとか、雰囲気が澱んでることが多いんですよね(笑)。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-04-24 00:30)
ジャイアント馬場さんの奥様も、プロレス業界に尽力されたのですね。
by ☆ミルキーウェイ☆ (2018-04-24 02:10)
馬場元子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
小さな身体で存在感のある方でしたね。
by johncomeback (2018-04-24 05:54)
もっと身長差があるかと思ってた(^_^;)
by pn (2018-04-24 06:07)
女性社長さんの奮闘、頭が下がりますね。
by ヤマカゼ (2018-04-24 06:23)
ジャイアント馬場さんの奥様元子さんは女帝!大きな旦那さんを支えるのは 相当な覚悟と力がないとね(^^) 素晴らしい奥様だったのですね
by チャー (2018-04-24 07:27)
おはようございます。まだお若いのにご冥福をお祈りいたします。
by 馬爺 (2018-04-24 08:20)
スタン・ハンセンの自伝を読みますと、大量離脱で元子さんが苦しい時代を彼が支えたわけは、馬場さんと元子さんへの信頼と恩義にあったのだと思います。日本人より外国人の方が全日のことを理解していたような気がします。
by えくりぷす (2018-04-24 11:58)
プロレス界はいつもゴタゴタしているような印象ですが、馬場夫人はその現況みたいに書かれていたものもあったように思います。でも、そんなでもなかったのかな?
今でもプロレスの世界は良く分かりません(^^;
by なかちゃん (2018-04-24 13:57)
昭和の人が次々亡くなってしまいますね。
by nikki (2018-04-25 00:46)
馬場さんの奥さま お亡くなりになったのですね。
女帝の様に言われていたのは存じませんでした~
小さい頃に見た全日本プロレスは 面白かったなぁ♪
by ミムラネェ (2018-04-25 18:54)