かわさきエコ暮らし未来館に行ってきました。東西に長い神奈川県川崎市の東端、京浜工業地帯の中核である重化学系工場が並ぶ浮島にあります。温暖化と公害と資源枯渇の防止を目指して、ゴミ処理とリサイクルを行うことで、100万都市川崎がどうかわり、どう発展しているかを展示物で紹介している施設です。
「地球の環境や川崎の環境をさわって体験する学習施設」という同館は、川崎市のゴミ処理センターである浮島の海岸よりのところにあります。
多摩川の向こうには東京国際空港(羽田空港)の滑走路があり、発着する飛行機もよく見えます。
電車の最寄り駅ですが……、ありません!
川崎の東端である浮島や
川崎マリエンのある東扇島などは、貨物はありますが旅客の路線がないのです。
バスや自家用車の場合、JR川崎から国道409号(川崎縦貫道)をずっと東に。
途中は、東芝、花王など有名なメーカーや、日本石油化学、東燃ゼネラルなど油関連の巨大な工場が立ち並び、火力発電所もあります。
海沿いのため、地震の時には東京湾からの冠水もあり得るという断り書きの立て札もあります。
このあたりの労働者は、東日本大震災並みの地震がきたとき、津波などいったいどう対策するのでしょうか。
工場や火力発電所がアクシデントで火を出したらどうなるのでしょうか。
そう考えると、ちょっとこわい感じもします。もちろん民家は全くありません。
ああ、これが京浜工業地帯なんだなあと思いました。
東京
大田区も「工場地帯」なんていわれますが、羽田や森ヶ崎などの町工場とは全く異なる規模と雰囲気です。
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資源循環と温暖化防止の解説
かわさきエコ暮らし未来館は、川崎市浮島のごみ処理施設の中にあります。
曇り空ということもあったかもしれませんが、何となく空気の色も違うような気が……。気のせいでしょうね、きっと。
浮島ごみ処理センターとつながっています
同館の建物は3階建てですが、3階は研究室や会議室があり、展示関係は1階と2階にあります。1階は「ガイダンスゾーン」。川崎環境施設マップや川崎市の航空写真があります。
2階は、「再生可能エネルギーゾーン」「資源循環チャレンジゾーン」「地球温暖化チャレンジゾーン」と3種類のシマに分かれています。
要するに、温暖化と公害と資源枯渇防止を目指し、リサイクルできるものはこんなふうにやっています。将来はこうなります。ということを見せているわけです。
川崎の暮らし環境100年アルバム。
書籍の体裁で川崎市の画像を見せています。クリーン化によって多摩川に魚が戻ってきたと説明されています。
資源循環の道のり。
資源物(この画像で明るくなっているのはペットボトル)がどのような流れでどんなものにリサイクルされるかを見せています。
風力発電所のブレード。原寸大だそうです。
めざせ!エコ暮らし。ブース内に家庭の暮らしをうつしています。「電気の無駄遣い」がどこにあるかを探すゲーム形式になっています。
臨海部の環境力。川崎の臨海部に集まる最先端の環境技術だそうです。
大変おもしろくてためになる施設ですが、行った時はほかに誰も来ていませんでした。
夏休みの絵日記や自由研究にいいと思うのですが、場所があまりにも不便なところですからね。
まあ、だからこそ、行く価値はあるかもしれません。残り少ない夏休みの、学べる無料スポットとしてお勧めします。
かわさきエコ暮らし未来館
川崎市川崎区浮島町509-1 浮島処理センター内
210-0862 電話:044-223-8869
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