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日本語ドメイン名はそんなに強いのか、意外な検証結果が! [パソコン・ネット]

日本語ドメイン名

日本語ドメイン名。企業・商店の公式サイト管理者やアフィリエイターにとっては、覚えてもらいやすくSEOにも強い、といわれる価値の高いドメインです。レジストラで購入する独自ドメインだけでなく、So-netブログなど一部の無料ブログサービスでも日本語表記に対応していますが、果たしてSEO効果の方はどうでしょうか。

本来ドメイン名 (domain name) は、IPネットワークで個々のホストコンピュータを識別する名称です。

一般にはネット上の住所といわれています。

xxx.com
xxx.net
xxx.biz
xxx.pw
xxx.jp
xxx.co.jp
xxx.ne.jp
xxx.org

まだまだいろいろあります。

So-netブログなら、「blog.so-net.ne.jp」ですね。

利用者には、「blog」の前に任意の文字列によるサブドメインが付与されています。

このブログ、「戦後史の激動」ですと、「sengoshi.blog.so-net.ne.jp」です。

このドメイン名。本来英数字ですが、漢字、ひらがな、カタカナなど日本語で表現されたものを日本語ドメイン名といいます。たとえば、

戦後史の激動.jp

とか、

戦後史の激動.com

とか、

戦後史の激動.biz

などと表現するドメイン名を登録することができます。



無料プログサービスの場合、すべてが日本語に対応しているわけではありませんが、So-netブログは対応しています。

ほとんどの方はアルファベットですが、たとえば

詐欺商材・悪徳商材徹底解説
http://詐欺商材.blog.so-net.ne.jp/

こんなかんじで日本語文字をドメイン名に入れることができます。

これから新規にサイト開設される方は、検討されてもいいかもしれませんね。

日本語で表現すれば、アルファベットがずらずらと並ぶよりも、閲覧者、検索者にわかりやすく、かつ覚えてもらいやすいし、アドレスバーに直接日本語を打ち込んでアクセスできます。

何より、検索エンジンが、優先的に表示してくれる、つまりSEOに強い、なんていわれることもあります。

そこで、リンクのたくさんついた中古ドメインでサテライトサイトを作ってリンクをとばし、メインサイトは日本語ドメインにする、というのがサイトアフィリエイターのオーソドックスな手順になっています。

しかし、それは、あくまで「SEOに有利ではなかろうか」という実践者の考察に過ぎません。

Googleのマッド・カッツ氏が、「日本語サイトは日本語ドメインにすれば検索順位が上位になる」と公式に述べたわけではないのです。

日本語ドメインは本当にSEO上有利なのでしょうか。

日本語ドメインは無条件に強いわけではなかった


私は、ある一般名詞の入ったドメイン名をいくつか作ってサイトを運営してみました。

順位表.png

長いもので5年以上、短いもので半年ぐらいたっています。

★は、日本語でその一般名詞が入り、それ以外は英語でその一般名詞を表現したものにしています。

ドメイン名 インデックス数 被リンク数 順位
一般名詞(blog.livedoor.jp/) 463 1 14
一般名詞(blog.So-net.ne.jp) 2690 0 9
一般名詞(独自ドメインのサブドメイン) 386 37 15
★一般名詞(.com) 44 8 42
★一般名詞(seesaa.net) 1080 0 10
一般名詞(.wordpress.com) 284 0 26
一般名詞(.xrea.com) 116 0 21


サイトの開始時期もインデックスも被リンクもバラバラなので、レポートとして発表できるほどの説得力はありませんが、少なくとも「日本語キーワード.com」にさえしておけば間違いない、という展開にはなりませんでした。

この限りでは、ドメインの表記も大事かもしれませんが、やはりまずは、記事の量(インデックス)をたくさんもっているものが比較的上位になっています。

そして2番目に大切なのが被リンク。それらが整った時、初めて日本語表記であることが効果をもたらすのではないかなと私は考察しました。

日本語ドメイン名は、それだけでは無敵ではない、ということです。

では、なぜサイトアフィリエイターが、決め手でもない日本語ドメインを勧めるのか。彼ら自身が採用するのか。

ひとつは、決め手ではなくても少しでも有利になり得るものは採用しようということと、もうひとつは、サイトアフィリエイターの手法の多くは、短期勝負なんです。

サイトを作って短期的に上位に上がった時稼いで、あとは順位が下がったり圏外に飛んだりしても、別のものを作ればいい、という割り切った考えです。

日本語ドメインは、一時的に上位になることがあるのです。すぐに下がるんですけどね。

その上がった時を利用しよう、ということです。

ですから、一つが下がっても、別の日本語サイトを作ってまた上がればいいということで、彼らはサイトの限りない量産を行っています。

人によっては「水平展開」と表現してますが、まあ同じことですね。

商品名サイトでは日本語でも圏外に


ということで、私は特定の商品名でもサイトを運営してみました。

今度は、開始時期も記事数も被リンク数もほぼ同じで比較しています。

ドメイン名 インデックス数 被リンク数 順位
商品名A(seesaa) 14 0 圏外
商品名A(fc2) 14 0 1
商品名A(yaplog) 14 0 圏外
商品名B(fc2) 11 0 15
★商品名B(seesaa.net) 11 0 圏外
★商品名B(.comのサブドメイン) 7 0 17


商品名Bなどははっきりしますが、日本語でないFC2が15位なのに、日本語のseesaaが圏外。商品Aは何と1位ですが、これは複合キーワードではなく、単独キーワードですからね。

FC2は、日本語に対応していませんが、商品名のサイトアフィリエイトに向いているのかもしれません。

要するに、ここでも、必ずしも日本語にこだわる必要なし、という見解にならざるを得ないのです。

もちろん、冒頭に書いたように、たとえば名刺にドメインを入れた時、日本語だと覚えてもらいやすいでしょう。

ドメインの選び方はSEOが全てではありませんから、イメージやユーザービリティとしてそのほうがいいと思えば、日本語ドメインは決して否定するものではありません。

事業者必携 権利侵害を許さない 商標・商号・意匠・ドメインの法律と手続き

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2012/10/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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