あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方、で人気ブログを作りますか [パソコン・ネット]
「あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方 これだけやれば成功する50の方法」(秀和システム)という書籍がこの出版不況時代に三刷を決めたそうです。すごいですね。著者はozpa(おつぱ)氏。ブログをビジネスにしているわけでもなく、ライターが本業でもないサラリーマンだそうです。
それでいて、Evernoteのブログ記事でブレイクしました。タイトル通り、Google Analyticsでカウントされている数字は25万PV/月だそうです。
興味深く同書を読んでみました。
目次からご紹介します。目次の下にあるのは、主な見出しです
第1章 「ふつうの人」でも人気ブロガーになれる
……ありのままに書く、継続する
第2章 モチベーションの起爆剤を手に入れる
……自発的モチベーションを高める、目標は大小をこだわらない、あこがれのブロガーを見つけて手本にする
第3章 ブログを楽しく続ける八つのコツ
……「いいものはイイ!」と自信を持っていう、
第4章 どうせなら 起こしてしまえ バイラルループ
……はてなブックマークを利用する、わかりやすく書く
第5章 ブログ管理人に必要な「八つの心構え」
……「一喜」はしても「一憂」はしない。うまくいってもいかなくても、次への糧にする
第6章 人脈は「巻き込まれて増やし、巻き込んで増やす」
……ブロガー名刺を作ってオフ会に参加しよう
第1章については全く異論はありません。
第2章の「目標は大小をこだわらない」とは、巷間に伝わるブログの在り方を意識せず、たとえば、今週は3本記事をアップしよう、先月よりひとつでも多く記事を多く書こう、といった自分の目標をもつということです。これもその通りだと思います。
第3章の「いいものはイイ!」と自信を持っていう、という項目では、こう書かれています。
実はここは私のブログと180度違うところです。いえ、一般的なブログの書き方としては、著者の主張でいいのだと思います。
ただ、私の場合、「人間は間違いうる」「絶対ではないのだ」
ということを前提としたブログを書いているので、自分自身にも留保をつけてます、というスタンスを強調しないと私のブログはレーゾンデートルがなくなってしまうのです。
その意味では、ブログによりけり、ということもいえるかな、と思います。
第4章には、はてなブックマークやSNS拡散、その他文章の書き方など具体的なテクニックがいろいろ書かれています。
第5章で印象に残ったのは、「見る必要のないものは見ない」。ネガティブなコメントのことですね。同書では、見ないようにしようというアドバイスとともに、見ないようにする技術的な手続き(ブロックの仕方など)が書かれています。
私は、ここも少し対応が違うところです。
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つまり、こっちが悪意、無意味と思っていたけれど、自分に見る目がないだけで、実はそうではない、ということだってあり得るわけです。人間は間違いうるものですから、コメント者も間違うかもしれないけれど、ブロガー自身も間違うことだってあるだろう、ということです。
もしくは、悪意のコメントがたくさんあるということは、コメント自体は不毛でも、そのような行動を起こさせるのはどうしてか、というところに何らかの意味があるのではないかと私は考えてしまいます。それを分析することも大事だと思うのです。
要するに、嫌なものはスルー、ではストレスはたまらないけど何も見えてこない、というのが私の考えですが、まあ、そうやって細かいところにこだわってエネルギーを消費するよりは、新しい記事でも書いた方がいいよ、ということなんでしょうね。
第6章も人それぞれでしょうね。どういう目的かにもよると思います。
たとえば、特定の趣味ブログの人が、同じ趣味をもっている人とオフミをすることには意義があると思います。ただ、アクセスアップというのは広いネット全体に対して勝負するものですから、私のような雑記ブログの場合、限られたコミュニティで人脈を持つことがどれぐらい意味があるのかな、という気はします。
といっても、それはあくまでも同書の趣旨であるアクセスアップのために、という観点です。個人的な趣味でリアルな付き合いをすることを否定しているわけではありません。
あと、気になる点ですね。
ozpa(おつぱ)氏のやり方で目指しているのは、閲覧者の数(量)です。
その場合、質もそのままリンクするとは限りません。
閲覧者が増えるということはどういうことか。
ためになるコメントだけでなく、書き手の意図を無視したり、荒らす目的だったり、あまりにも低水準の問いかけをしてきたりといった、困ってしまうコメントもそれだけ増えてしまう可能性が高いということです。
自分の意図を理解してくれる少人数人たちとじっくりやりとりしたい、という考え方とは少し違ってきます。
それから、これはブロガーの意図や自覚にないことかもしれませんが、ネットでウケる文章と、紙媒体で書くべき流儀は、微妙に違うことも知っておいた方がいいと思います。
たとえば、書籍の原稿は、そのままではネットでは使えません。
同書の中には、いいと思ったブログをコピペして手本にしろ(第2章)と書かれていますが、そういうやり方は、文章がうまくなりたいからブログを始めた、という方なら注意が必要です。
ネットの物書きとしては上達するかもしれませんが、リアルでの書き物がうまくなるとは限らないからです。
ネットでウケる文章というのは、リアルよりもワンセンテンスを短くすること。そして、検索エンジンに好まれる文章にすることです。
検索エンジンに好まれる文章、それはSEOを意識した文章です。
たとえば、その記事のキーワードはタイトル、および本文の最初に入れる。本文で使う頻度は全体の5%程度にする。こそあど言葉(指示代名詞)は使わない。引用はタグをつけて本文と分けて書く。400字以上は書く……etc
川端康成が「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と「雪国」で書いていますが、ネットでは、「雪国」というキーワードを最初に持ってきて、「雪国であることは、国境の長いトンネルを抜けるとすぐにわかった」とか、そんなふうに書かなければならないわけです。
わかりやすい文章を書く、という点ではリアルもネットも同じですが、文芸的な興趣はネットにはありません。いや、ないというのは私が知らないだけかもしれませんが、少なくともリアルのそれとは違うと思います。
もちろん、そんなことは無視してリアルで通用する名文にこだわるのは自由ですが、検索エンジンに見いだされなければ、多くの方々に存在を知らせることができませんから、アクセスアップができません。
そういうジレンマがあるということです。
むずかしいですね。
リアルでも、「売れる本」と「文章がうまい本・いい本」が必ずしもイコールではないように、「人気ブログ」が必ずしも「文章がうまいブログ、質の高いブログ」とは限らない……。
そのへんは別途考えることにして、アクセスアップを目指したい、という方にはご一読をお勧めします。
みなさんは、アクセスアップにどんな工夫をされていますか。
それでいて、Evernoteのブログ記事でブレイクしました。タイトル通り、Google Analyticsでカウントされている数字は25万PV/月だそうです。
興味深く同書を読んでみました。
目次からご紹介します。目次の下にあるのは、主な見出しです
第1章 「ふつうの人」でも人気ブロガーになれる
……ありのままに書く、継続する
第2章 モチベーションの起爆剤を手に入れる
……自発的モチベーションを高める、目標は大小をこだわらない、あこがれのブロガーを見つけて手本にする
第3章 ブログを楽しく続ける八つのコツ
……「いいものはイイ!」と自信を持っていう、
第4章 どうせなら 起こしてしまえ バイラルループ
……はてなブックマークを利用する、わかりやすく書く
第5章 ブログ管理人に必要な「八つの心構え」
……「一喜」はしても「一憂」はしない。うまくいってもいかなくても、次への糧にする
第6章 人脈は「巻き込まれて増やし、巻き込んで増やす」
……ブロガー名刺を作ってオフ会に参加しよう
第1章については全く異論はありません。
第2章の「目標は大小をこだわらない」とは、巷間に伝わるブログの在り方を意識せず、たとえば、今週は3本記事をアップしよう、先月よりひとつでも多く記事を多く書こう、といった自分の目標をもつということです。これもその通りだと思います。
第3章の「いいものはイイ!」と自信を持っていう、という項目では、こう書かれています。
「イイな」と思ったものは、全力で褒め称え、
多少オーバーでも良いのでアピールしてみる。
これは「決して悪いことではない」ということでございます。ブログを巡回して
いてたまに遭遇するのが、せっかく良いものを紹介しているのに、
まぁこれは私だけの意見ですので、そんなに便利じゃないかもしれませんが…。
などと書いてある記事。こんな文章をみるたびに、私は、
あぁ、MOTTAINA-なぁ。
と思ってしまいます。物事の感じ取り方は人それぞれですから、そんなところに気を使う必要はありません。自分が「良い!!」と思ったものだったら、自信を持ってそう言えば良いのです。
実はここは私のブログと180度違うところです。いえ、一般的なブログの書き方としては、著者の主張でいいのだと思います。
ただ、私の場合、「人間は間違いうる」「絶対ではないのだ」
ということを前提としたブログを書いているので、自分自身にも留保をつけてます、というスタンスを強調しないと私のブログはレーゾンデートルがなくなってしまうのです。
その意味では、ブログによりけり、ということもいえるかな、と思います。
第4章には、はてなブックマークやSNS拡散、その他文章の書き方など具体的なテクニックがいろいろ書かれています。
第5章で印象に残ったのは、「見る必要のないものは見ない」。ネガティブなコメントのことですね。同書では、見ないようにしようというアドバイスとともに、見ないようにする技術的な手続き(ブロックの仕方など)が書かれています。
私は、ここも少し対応が違うところです。
つまり、こっちが悪意、無意味と思っていたけれど、自分に見る目がないだけで、実はそうではない、ということだってあり得るわけです。人間は間違いうるものですから、コメント者も間違うかもしれないけれど、ブロガー自身も間違うことだってあるだろう、ということです。
もしくは、悪意のコメントがたくさんあるということは、コメント自体は不毛でも、そのような行動を起こさせるのはどうしてか、というところに何らかの意味があるのではないかと私は考えてしまいます。それを分析することも大事だと思うのです。
要するに、嫌なものはスルー、ではストレスはたまらないけど何も見えてこない、というのが私の考えですが、まあ、そうやって細かいところにこだわってエネルギーを消費するよりは、新しい記事でも書いた方がいいよ、ということなんでしょうね。
第6章も人それぞれでしょうね。どういう目的かにもよると思います。
たとえば、特定の趣味ブログの人が、同じ趣味をもっている人とオフミをすることには意義があると思います。ただ、アクセスアップというのは広いネット全体に対して勝負するものですから、私のような雑記ブログの場合、限られたコミュニティで人脈を持つことがどれぐらい意味があるのかな、という気はします。
といっても、それはあくまでも同書の趣旨であるアクセスアップのために、という観点です。個人的な趣味でリアルな付き合いをすることを否定しているわけではありません。
あと、気になる点ですね。
ozpa(おつぱ)氏のやり方で目指しているのは、閲覧者の数(量)です。
その場合、質もそのままリンクするとは限りません。
閲覧者が増えるということはどういうことか。
ためになるコメントだけでなく、書き手の意図を無視したり、荒らす目的だったり、あまりにも低水準の問いかけをしてきたりといった、困ってしまうコメントもそれだけ増えてしまう可能性が高いということです。
自分の意図を理解してくれる少人数人たちとじっくりやりとりしたい、という考え方とは少し違ってきます。
それから、これはブロガーの意図や自覚にないことかもしれませんが、ネットでウケる文章と、紙媒体で書くべき流儀は、微妙に違うことも知っておいた方がいいと思います。
たとえば、書籍の原稿は、そのままではネットでは使えません。
同書の中には、いいと思ったブログをコピペして手本にしろ(第2章)と書かれていますが、そういうやり方は、文章がうまくなりたいからブログを始めた、という方なら注意が必要です。
ネットの物書きとしては上達するかもしれませんが、リアルでの書き物がうまくなるとは限らないからです。
ネットでウケる文章というのは、リアルよりもワンセンテンスを短くすること。そして、検索エンジンに好まれる文章にすることです。
検索エンジンに好まれる文章、それはSEOを意識した文章です。
たとえば、その記事のキーワードはタイトル、および本文の最初に入れる。本文で使う頻度は全体の5%程度にする。こそあど言葉(指示代名詞)は使わない。引用はタグをつけて本文と分けて書く。400字以上は書く……etc
川端康成が「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と「雪国」で書いていますが、ネットでは、「雪国」というキーワードを最初に持ってきて、「雪国であることは、国境の長いトンネルを抜けるとすぐにわかった」とか、そんなふうに書かなければならないわけです。
わかりやすい文章を書く、という点ではリアルもネットも同じですが、文芸的な興趣はネットにはありません。いや、ないというのは私が知らないだけかもしれませんが、少なくともリアルのそれとは違うと思います。
もちろん、そんなことは無視してリアルで通用する名文にこだわるのは自由ですが、検索エンジンに見いだされなければ、多くの方々に存在を知らせることができませんから、アクセスアップができません。
そういうジレンマがあるということです。
むずかしいですね。
リアルでも、「売れる本」と「文章がうまい本・いい本」が必ずしもイコールではないように、「人気ブログ」が必ずしも「文章がうまいブログ、質の高いブログ」とは限らない……。
そのへんは別途考えることにして、アクセスアップを目指したい、という方にはご一読をお勧めします。
みなさんは、アクセスアップにどんな工夫をされていますか。
あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法
- 作者: OZPA
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2011/09
- メディア: 単行本
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